『フロム I"s～もうひとつの夏の物語～』の魅力と評価：感動の青春ラブストーリーを徹底解剖

フロム I"s～もうひとつの夏の物語～：新たな感動を描くオリジナルストーリー

■公開メディア

OVA

■原作メディア

漫画

■発売日

2002年12月09日

■発売・販売

h.m.p・デジキューブ

■分数

30分

■話数

2話

■原作

・原作／桂正和

■監督

・監督／杜野幼青

■制作

ぴえろ

■著作

©桂正和・集英社／エイチエムピィ

■ストーリー

アイドル路線を拒否して女優として歩み始めた葦月伊織(よしづきいおり)。造形家を目差し再び渡米した幼馴染みの秋葉いつき(あきばいつき)。その二人の間で揺れる思いを抱いたまま、あてもなく独り自転車でツーリングに出た瀬戸一貴(せといちたか)。それぞれの目標に向かう3人のひと夏に起こったもう一つの「I"s」の物語。

■解説

「I"s(アイズ)」は、桂正和によって97年から週刊少年ジャンプで連載され、一貴、伊織、いつき、3人の男女のせつない三角関係を描き、累計1000万部(全15巻)を超える絶大な支持を得た恋愛コミックのバイブル的な作品。本作品「フロムアイズ」では、原作の世界観はそのままに、新作オリジナルストーリーにて、新たな感動をお届けします。

■キャスト

・葦月伊織／佐久間紅美、仲根かすみ
・瀬戸一貴／櫻井孝宏、吉岡美穂
・秋葉いつき／仲西環、磯山さやか
・寺谷靖雅／私市淳
・越苗　純／石田彰
・ナミ／小林沙苗
・森崎裕加／河原木志穂
・市村洋介／一条和矢

■メインスタッフ

・原作／桂　正和「I"s〈アイズ〉」(集英社 ジャンプコミックス刊)
・監督、絵コンテ／杜野幼青
・構成、脚本／影山楙倫
・演出／内田祐司
・キャラクターデザイン／りんしん
・作画監督／高木信一郎
・美術監督／伊藤聖
・色彩設計／中田亮大
・撮影監督／白井久男
・編集／瀬山武司
・音響監督／本田保則
・音楽／Torsten Rasch
・プロデューサー／津野竜之輔、越中おさむ
・制作協力／アームス
・アニメーション制作／ぴえろ
・製作／h.m.p、デジキューブ

■サブタイトル

・前編／(2002/12/09)
・後編／(2003/03/19)

■関連作品

・フロム　I”s～もうひとつの夏の物語・後編～

■詳細な評測と推薦

「フロム I"s～もうひとつの夏の物語～」は、桂正和の名作「I"s」の世界観を引き継ぎつつ、新たなストーリーを描いたOVA作品です。原作のファンにとっては、懐かしさと新鮮さが同居する作品であり、初めて「I"s」に触れる人にとっても、青春の切なさと美しさを感じられる作品となっています。

ストーリーの魅力

本作のストーリーは、原作の三角関係を引き継ぎつつ、伊織が女優としての道を歩み始め、いつきが再び渡米するという新たな展開が加わっています。一貴が自転車でツーリングに出るシーンは、原作の雰囲気をそのままに、青春の自由さと孤独感を描き出しています。特に、一貴が伊織といつきの間で揺れる心の葛藤は、視聴者に深い共感を呼びます。

また、原作では描かれなかった新たなエピソードが追加されており、ファンにとっては新たな発見が満載です。例えば、伊織が女優としての苦悩を抱えながらも、一貴への思いを胸に秘めるシーンは、彼女の成長と人間性を深く描き出しています。一方、いつきの渡米後の生活や彼女の夢への挑戦も、原作の世界観を広げる重要な要素となっています。

キャラクターの魅力

本作のキャラクターは、原作の魅力をそのままに、さらに深みを増しています。特に、伊織を演じる佐久間紅美と仲根かすみの声優陣は、彼女の繊細な感情をリアルに表現しており、視聴者の心を強く引きつけます。一貴を演じる櫻井孝宏と吉岡美穂も、彼の青春の苦悩と希望を巧みに表現しています。また、いつきを演じる仲西環と磯山さやかの演技も、彼女の強さと脆さを絶妙に描き出しています。

その他、寺谷靖雅や越苗純、ナミ、森崎裕加、市村洋介といったサブキャラクターも、原作の世界観を支える重要な役割を果たしています。彼らの存在が、一貴、伊織、いつきの三角関係をよりリアルに、そしてドラマチックに描き出しています。

制作のクオリティ

本作の制作は、ぴえろが担当しており、原作の美しいビジュアルを忠実に再現しています。特に、キャラクターデザインを担当したりんしんの仕事は、原作の魅力をそのままに、さらに洗練されたデザインを提供しています。また、作画監督の高木信一郎の下で、細部までこだわった作画が施されており、視覚的な美しさが際立っています。

美術監督の伊藤聖と色彩設計の中田亮大の仕事も、原作の世界観を引き立てる重要な役割を果たしています。特に、夏の風景や都会の夜景など、背景の美しさが視聴者の心を引きつけます。また、撮影監督の白井久男のカメラワークも、物語の感情を巧みに表現しており、視覚的なインパクトを与えています。

音響監督の本田保則の下で、音楽のTorsten Raschが担当したBGMも、物語の感情を深く引き立てる重要な要素となっています。特に、一貴の自転車ツーリングシーンや伊織の女優としての苦悩を描くシーンでのBGMは、視聴者の心を強く揺さぶります。

推薦ポイント

「フロム I"s～もうひとつの夏の物語～」は、原作のファンにとっては必見の作品であり、初めて「I"s」に触れる人にとっても、青春の切なさと美しさを感じられる作品となっています。特に、以下のポイントが推薦の理由となります。

• 原作の世界観を引き継いだ新たなストーリー：原作の三角関係を引き継ぎつつ、新たなエピソードが追加されており、ファンにとっては新たな発見が満載です。
• キャラクターの深み：伊織、一貴、いつきのキャラクターがさらに深みを増しており、視聴者の心を強く引きつけます。
• 制作のクオリティ：ぴえろの制作により、原作の美しいビジュアルが忠実に再現されており、視覚的な美しさが際立っています。
• 感情を引き立てる音楽：Torsten RaschのBGMが、物語の感情を深く引き立てる重要な要素となっています。

以上のように、「フロム I"s～もうひとつの夏の物語～」は、原作のファンにとっては懐かしさと新鮮さが同居する作品であり、初めて「I"s」に触れる人にとっても、青春の切なさと美しさを感じられる作品となっています。ぜひ、このOVAを視聴して、原作の世界観をさらに深く味わってください。