『機甲創世記モスピーダ』レビュー：魅力的なメカデザインと感動のストーリー

機甲創世記モスピーダ - キコウソウセイキモスピーダ

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

アニメオリジナル

■放送期間

1983年10月02日 ～ 1984年03月25日
毎週日曜日9：30～10：00

■放送局

フジテレビ系

■分数

30分

■話数

25話

■監督

山田勝久

■制作

フジテレビ、タツノコプロ、アニメフレンド

■著作

©タツノコプロ

■ストーリー

西暦２０５０年。地球は異星生命体インビットの攻撃を受け、人類はその占領下に置かれてしまった。３０年後、火星コロニーにて軍備を固めた人類は地球奪還作戦を行うが、再び大敗を喫してしまう。一人生き残った青年兵士スティックは、地上で出会った地球生まれの青年レイら新たな仲間たちと共に、敵の拠点である”レフレックス・ポイント”を目指す。

■解説

異星生命体に占領された地球を取り戻すため、敵の拠点を目指す若者たちの戦いの旅路。パワードスーツにもなるバイク”モスピーダ”や、三段階変形の戦闘メカ”レギオス”など、洗練されたメカニックの数々も魅力な、ロードムービー的ＳＦ青春群像劇。

■キャスト

・レイ／大山尚雄
・スティック／島田敏
・フーケ／土井美加
・ミント／室井深雪
・イエロー／鈴置洋孝、松木美香
・ジム／西村知道
・アイシャ／高橋美紀
・ソルジー／加藤友子、神田和佳
・バットラー／大塚芳忠
・レフレス／小原乃梨子

■メインスタッフ

・製作／吉田健二
・企画／井上明、鈴木敏充
・音楽／久石譲、小笠原寛
・シリーズ構成／富田祐弘
・文芸担当／庄司菜穂子
・メインキャラクター／天野嘉孝
・メカニックデザイン／荒牧伸志、柿沼秀樹
・美術監督／佐藤広明
・作画監督／宇田川一彦、新井豊
・オープニングアニメーション／金田伊功
・メカニック監修／窪田正義
・プロデューサー／前田和也、木村京太郎、岩田弘(第1話～第5話)、由井正俊(第4話～第25話)
・チーフディレクター／山田勝久
・制作／フジテレビ、タツノコプロ、アニメフレンド

■メインキャラクタ

・スティック
マルスベースの青年軍人。第二次地球降下部隊の生き残りとして、レフレックスポイントを目指す。
・レイ
地球生まれの青年。お気楽な性格で正反対のスティックとは衝突しながらも、共に旅をする仲間となる。
・フーケ
地球生まれの不良少女。家を飛び出しての旅の途中、スティックたちと行動を共にすることになる。
・イエロー
マルスベース第一次地球降下部隊の生存者。女装して歌手となって身を隠していたが、再び戦いを決意する。
・ミント
地球生まれの少女。理想の恋人を探して旅をしている。
・ジム
マルスベース第一次地球降下部隊の生存者。メカの整備を担当する。
・アイシャ
一行が旅の途中で発見し、同行させることになる身元不明の謎の少女。

■サブタイトル

・第1話／襲撃のプレリュード
・第2話／失恋少女のマーチ
・第3話／真昼の決闘コンサート
・第4話／気分はサバイバル・ソング
・第5話／ライブ・イン・強奪作戦
・第6話／突ッ張り少女ブルース
・第7話／亡き勇者のラグタイム
・第8話／ジョナサンのエレジー
・第9話／ロスト・ワールド遁走曲
・第10話／戦場のレクレイム
・第11話／遠い希望のララバイ
・第12話／要塞突破ブギ
・第13話／砂嵐・プレイバック
・第14話／ミントの結婚行進曲
・第15話／仲間割れのバラード
・第16話／トラップ・レゲエ
・第17話／白夜のセレナーデ
・第18話／老兵たちのポルカ
・第19話／氷河都市のフォルテ
・第20話／夜空のバースディ・ソング
・第21話／殺しのアルペジオ
・第22話／NY・ビーバップ
・第23話／黒髪のパルティータ
・第24話／闇のフィナーレ
・第25話／光のシンフォニー

■主題歌・楽曲

・ＯＰ
・失われた伝説をもとめて
・作詞／売野雅勇
・作曲／タケカワユキヒデ
・編曲／久石譲
・歌／アンディ
・ＥＤ
・ブルー・レイン
・作詞／売野雅勇
・作曲／タケカワユキヒデ
・編曲／久石譲
・歌／松木美音、アンディ

機甲創世記モスピーダの魅力と評価

機甲創世記モスピーダは、1983年から1984年にかけて放送されたタツノコプロ制作のSFアニメシリーズです。この作品は、異星生命体インビットに占領された地球を奪還するための若者たちの旅を描いたロードムービー形式の青春群像劇であり、メカニックデザインや音楽も魅力的な作品として知られています。

ストーリーとキャラクター

物語は、西暦2050年に地球がインビットの攻撃を受けて占領された後、30年後の火星コロニーから始まります。火星コロニーから地球奪還作戦を試みるも失敗し、唯一生き残ったスティックが地球で新たな仲間たちと共にレフレックス・ポイントを目指す旅路が描かれます。この旅路の中で、スティックは地球生まれのレイやフーケ、ミント、イエロー、ジム、アイシャといった個性豊かなキャラクターたちと出会い、共に戦いながら成長していきます。

主人公のスティックは、火星コロニーの青年軍人として描かれ、第二次地球降下部隊の生き残りとしてレフレックス・ポイントを目指す強い意志を持つキャラクターです。一方、レイは地球生まれの青年で、お気楽な性格が特徴的であり、スティックとは対照的ですが、共に旅をする中で絆を深めていきます。フーケは不良少女として描かれ、家を飛び出して旅をしている中でスティックたちと出会います。イエローは女装して歌手として身を隠していたが、再び戦いを決意するキャラクターで、ジムはメカの整備を担当する頼もしい存在です。ミントは理想の恋人を探して旅をする少女であり、アイシャは旅の途中で発見された謎の少女として描かれています。

メカニックデザイン

機甲創世記モスピーダの大きな魅力の一つが、メカニックデザインです。特にバイク型のパワードスーツ「モスピーダ」は、戦闘時にはロボット形態に変形するという斬新なアイデアが取り入れられています。また、三段階変形の戦闘メカ「レギオス」も印象的で、メカニックデザインを担当した荒牧伸志と柿沼秀樹の才能が光る作品となっています。これらのメカニックは、物語の進行と共に重要な役割を果たし、視聴者を引き込む要素となっています。

音楽

音楽もまた、機甲創世記モスピーダの魅力を引き立てる重要な要素です。オープニングテーマ「失われた伝説をもとめて」とエンディングテーマ「ブルー・レイン」は、売野雅勇の作詞、タケカワユキヒデの作曲、久石譲の編曲により制作され、アンディや松木美音の歌声が作品の雰囲気を盛り上げています。また、各話のサブタイトルが音楽のジャンルにちなんで付けられていることも特徴的で、音楽とストーリーが一体となった作品となっています。

評価と影響

機甲創世記モスピーダは、放送当時から高い評価を受けており、特にメカニックデザインや音楽が注目されました。また、この作品は後に「ロボテック」としてアメリカでリメイクされ、海外でも高い人気を博しました。日本国内でも、ファンからの支持が厚く、DVDやBlu-rayのリリース、フィギュアや模型の発売など、様々な形で作品が再評価されています。

推薦ポイント

機甲創世記モスピーダは、SFアニメファンだけでなく、メカニックデザインや音楽に興味がある人にもおすすめの作品です。特に、バイク型のパワードスーツ「モスピーダ」や三段階変形の戦闘メカ「レギオス」のデザインは、視覚的な魅力が満載で、見応えがあります。また、各話のサブタイトルが音楽のジャンルにちなんで付けられている点もユニークで、音楽とストーリーが一体となった作品を楽しむことができます。さらに、個性豊かなキャラクターたちの成長と絆の深まりを描いた青春群像劇としての側面も魅力の一つです。

まとめ

機甲創世記モスピーダは、異星生命体に占領された地球を取り戻すための若者たちの旅を描いたSFアニメシリーズです。メカニックデザインや音楽、個性豊かなキャラクターたちが織りなす物語は、視聴者を引き込む魅力にあふれています。特に、バイク型のパワードスーツ「モスピーダ」や三段階変形の戦闘メカ「レギオス」のデザインは必見で、音楽とストーリーが一体となった作品としても楽しむことができます。SFアニメファンやメカニックデザイン、音楽に興味がある人にはぜひおすすめしたい作品です。