戦国魔神ゴーショーグン：熱血ロボットアニメの魅力と評価

戦国魔神ゴーショーグン：近未来の戦いと友情の物語

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

アニメオリジナル

■放送期間

1981年07月03日 ～ 1981年12月28日

■放送局

テレビ東京放送

■分数

30分

■話数

26話

■原作

プロダクションリード

■監督

・演出／湯山邦彦、西村純二、大庭寿太郎、乾国義、日高麗、落合正宗、葛岡博、長尾粛

■制作

・製作／読売広告社、葦プロダクション

■著作

©PRODUCTION REED 1981

■ストーリー

舞台は近未来の地球。物理学博士の真田博士は、超エネルギー・ビムラーの開発に成功。だが、ビムラーを狙う悪の秘密組織ドクーガにより殺されてしまう。生前この事態を予想していた真田博士は、息子であるケン太の脳波とコンピューターが3年後に同調するようセットし、ビムラーの秘密をそこに隠しておいた。親友のサバラスは、博士の残したスーパーロボット・ゴーショーグンに乗り込む3人のパイロット、北条真吾、レミー島田、キリー・ギャグレーを集めグッドサンダーチームを立ち上げ、ケン太とビムラーの秘密を狙うドクーガと戦いに臨む！

■キャスト

・真田ケン太／松岡洋子
・北条真吾／鈴置洋孝
・レミー島田／小山茉美
・キリー・ギャグレー／田中秀幸
・サバラス／小林修
・OVA／マザー／間嶋里美
・ネオネロス皇帝、ファザー／藤本譲
・レオナルド・メディチ・ブンドル／塩沢兼人
・スーグニ・カットナル／木原正二郎
・ヤッター・ラ・ケルナグール／長堀芳夫
・真田博士／寺島幹夫
・イザベル・クロンカイト／松尾佳子

■メインスタッフ

・企画／佐藤俊彦
・構成／首藤剛志
・キャラクターデザイン／スタジオZ5
・メカニックデザイン／亀垣一
・美術監督／勝又激
・色彩設定／永江由利
・音響監督／松浦典良
・撮影監督／福田岳志
・編集／辺見俊夫、山崎昌三
・音楽／あかのたちお
・プロデューサー／相原義彰、加藤博
・製作／読売広告社、葦プロダクション

■メインキャラクタ

・真田ケン太／
高名な科学者である真田博士の一人息子。メカを友だちと思う心の優しさの持ち主であるため、戦いの中で悩み続ける。だが、その心こそ地球の未来をになう重要な存在であった。
・北条真吾／
グッドサンダーチームのメンバーで、キングアローとゴーショーグンのメインパイロット。国連平和部隊の破壊工作員であったが、ドクーガの下部組織であるニューネロスの報復テロで婚約者を失い、サバラスの誘いに応じた。純和風趣味で、グッドサンダーの中にも檜風呂を作らせたほど。万事において、不器用な生き方しかできない。
・レミー島田／
グッドサンダチームの紅一点でクイーンローズとトライスリーのメインパイロット。EIC秘密諜報員であったが、任務に失敗して投獄されたところをサバラスにスカウトされた。日本人商社員がフランス人の娼婦に産ませた子だが、母は幼くして死亡。その娼婦仲間たちに育てられた。胸のロケットには、かつての恋人フランシスの写真が入っている。
・キリー・ギャグレー／
ブッドサンダーチームのメンバーで、ジャックナイトのパイロット。ニューヨークの暗黒街で「ブロンクスの狼」と呼ばれ、怖れられていた。面倒をみてもらったスワン一家の仲間の罪を一身にかぶって逃亡中、サバラスと出会う。日本の化け猫映画の影響で猫が大嫌い。趣味は自伝の執筆だが、こだわり性らしく、第1章から先になかなか進まない。
・サバラス／
レミーたちを自らスカウトしてグッドサンダーチームを組織した指揮官。出生その他の経歴は一切不明であるが、真田博士との親交からチームを託され、ビムラーとケン太を護る。
・レオナルド・メディチ・ブンドル／
ドクーガ最高幹部のひとりで情報局長。フランスの名門貴族の嫡男で、後に「宇宙美学論」を確立するほどの独自の美学の持ち主。パリの国際芸術大学にトップ合格するも、美学的見地の相違から自主退学した過去を持つ。東洋の美学にも深く傾倒しているが、こちらは勘違いも多い。人間の放つ美としては、レミーに史上のものを感じているようだ。
・スーグニ・カットナル／
ドクーガ最高幹部のひとりで将軍。アメリア国大統領の子息であったが、父が暗殺された後、新しい男のもとに走った母に幼くして捨てられてしまった。そのため、情緒不安定となり、常に精神安定剤を服用している。
・ヤッター・ラ・ケルナグール／
ドクーガ最高幹部のひとりで司令官。アフリカの貧しい家庭出身だったが、ボクシングのヘビー級世界チャンピオンとなる。引退後はプロモーターのヨーコ嬢と結婚、彼女の財力を背景にドクーガに加わり、暴力と金の力で君臨する。
・イザベル・クロンカイト／
ドクーガに父を暗殺されたジャーナリスト。父の遺志を継ぎ、ドクーガの実体を報道しようとする。

■メインロボ・アイテム

・ゴーショーグン／
真田博士に開発されたスーパーロボット。真吾たちが搭乗する3機の小型メカが合身して操縦する。グッドサンダーから瞬間移送されてくる多彩な武器で戦うが、真の力は謎のエネルギーであるビムラーの成長とともに発揮されてくる。必殺技ゴーフラッシャーは、ビムラー第二段階で使用可能になるが、第三段階ではメカに自意識を芽生えさせる能力を持つことになるのだ。

■サブタイトル

・第1話／ゴーショーグン発進せよ
・第2話／激闘トライスリー
・第3話／リトルファイターGO
・第4話／危険ないたずら
・第5話／地獄のファンタジーランド
・第6話／光る眼の悪魔
・第7話／隠し砦の仲間達
・第8話／ゴーショーグン帰還せず
・第9話／ダイヤモンドは燃えつきて
・第10話／恐るべしビムラーの謎
・第11話／花束を君に
・第12話／別れのモンマルトル
・第13話／暗黒街の激闘
・第14話／ひとりぼっちのOVA
・第15話／熱砂の女王
・第16話／さらば青春の日々
・第17話／グッドサンダー危機一発
・第18話／ケン太ゴーショーグンに乗る
・第19話／叩け! 　ロンドン秘密基地
・第20話／宇宙中継これがドクーガだ
・第21話／皇帝の陰謀
・第22話／浮上　地底からの謎
・第23話／暴走グッドサンダー
・第24話／海の敵を叩け
・第25話／決戦秒読み開始
・第26話／果てしなき旅立ち

■関連作品

劇場
「戦国魔神ゴーショーグン」 <65分>
「Goshogun In 時の異邦人」 <90分>

戦国魔神ゴーショーグン：評論と推薦

1981年に放送された「戦国魔神ゴーショーグン」は、近未来の地球を舞台にしたロボットアニメであり、その独特のストーリーとキャラクター設定が多くのファンを魅了しました。この作品は、悪の組織ドクーガと戦うグッドサンダーチームの活躍を描いており、特にスーパーロボット・ゴーショーグンの活躍が見どころです。

物語の中心となるのは、真田博士が開発した超エネルギー・ビムラーと、その秘密を守るために立ち上がったグッドサンダーチームです。真田博士の息子ケン太の脳波とコンピューターが同調するという設定は、科学と人間の心の結びつきを象徴しており、作品全体を通じて深いテーマを感じさせます。

キャラクターの個性も非常に魅力的です。主人公の北条真吾は、純和風趣味を持つ一方で、不器用な生き方を貫く姿が印象的です。また、レミー島田の複雑な背景やキリー・ギャグレーのニューヨークの暗黒街での過去など、各キャラクターのバックストーリーが深く描かれており、視聴者を引き込む力があります。特に、サバラスの謎めいた存在感は、物語に深みを与えています。

メカニックデザインも見逃せません。ゴーショーグンは、3機の小型メカが合身して操縦するという斬新な設定を持ち、その多彩な武器と必殺技ゴーフラッシャーは、視覚的なインパクトを与えます。また、ビムラーの成長とともにゴーショーグンの力が増していくという設定は、物語の進行に緊張感を与えています。

音楽も作品の魅力を高める要素です。あかのたちおによる音楽は、戦闘シーンの緊張感やキャラクターの心情を巧みに表現しており、視聴者の感情を揺さぶります。特にオープニングテーマとエンディングテーマは、作品の雰囲気を一層引き立てています。

「戦国魔神ゴーショーグン」は、26話という短い放送期間ながらも、深いストーリーと魅力的なキャラクター、そして斬新なメカニックデザインが詰まっており、見応えのある作品です。特にロボットアニメや近未来の物語が好きな方には強く推薦します。また、関連作品として劇場版「戦国魔神ゴーショーグン」と「Goshogun In 時の異邦人」もあり、さらに深い世界観を楽しむことができます。

この作品は、1980年代のロボットアニメの金字塔とも言える存在であり、その影響力は今もなお多くの作品に見られます。ぜひ一度、視聴してみてください。