『はいからさんが通る』の魅力と評価:古き良き時代のロマンスを現代に

『はいからさんが通る』の魅力と評価:古き良き時代のロマンスを現代に

はいからさんが通る - 時代を超えるロマンスと冒険の物語

「はいからさんが通る」は、大和和紀氏の原作による少女漫画を原作としたTVアニメシリーズで、1978年から1979年にかけて放送されました。この作品は、大正時代の東京を舞台に、自由奔放なヒロイン・花村紅緒の成長と恋愛を描いた物語です。以下では、この作品の詳細な情報と評価、そしておすすめポイントを紹介します。

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

漫画

■放送期間

1978年06月03日 ~ 1979年03月31日
毎週土曜日19:00~19:30

■放送局

朝日放送(ABC)系放映

■分数

30分

■話数

42話

■原作

・原作/大和和紀「はいからさんが通る」講談社コミックス

■監督

監督/馬越彦弥・横田和善

■制作

・制作/日本アニメーション、朝日放送
・制作協力/トランスアーツ

■著作

©大和和紀/講談社・日本アニメーション

■ストーリー

舞台は大正7年の東京。帝国陸軍軍人・花村少佐の娘・紅緒は、礼儀作法よりも剣術に熱中するハイカラで好奇心旺盛な17歳の少女。そんな娘の将来を案じた父親は、独断で彼女の婚約者を決めてしまう。
父親の身勝手さに憤る紅緒だが、相手として現れた青年少尉・伊集院忍は、そんな紅緒の心情に理解を示す。
それを機に反発するはずの忍にいつしか魅かれていく紅緒。激変する時代の中、戦地におもむいた忍にかわって伊集院家を守る紅緒に、忍の戦死の知らせが届く。だが信じようとしない紅緒は、忍の帰りを待ち続けることを決意する。

■解説

講談社系の少女漫画人の中で20年以上も第一人者の座を守る巨匠・大和和紀氏の代表作が原作。
アニメ版では、善意の牛五郎やおかまの蘭丸、奇妙奇天烈な酒乱童子やおひきずりさんの出演を増やすことで、原作が持つコミカルな部分を膨らませ、アニメ版独自の輝きを見せていた。
キャラクター設定は芝山努氏が担当。
アニメ版は原作の終盤・大正12年の関東大震災までを描かずに終了。だが、度重なる再放送の中で、多くの視聴者から次第に強い支持を集めていった。

■キャスト

・花村紅緒/横沢啓子
・伊集院忍/森功至
・森蘭丸/杉山佳寿子
・牛五郎/増岡弘
・北小路環/吉田理保子
・伊集院夫人/峰あつ子
・花井少佐/永井一郎
・酒乱童子/肝付兼太
・ばあや/鈴木れい子
・次女如月/山田礼子
・伯爵/宮内幸平
・青江冬星/井上真樹夫
・鬼島森吾/安原義人
・ナレーター/永井一郎
・ほか

■メインスタッフ

・原作/大和和紀「はいからさんが通る」講談社コミックス
・製作/本橋浩一
・制作管理/高桑充
・企画/佐藤昭司
・音楽/山口ますひろ
・演出/馬越彦弥、横田和善
・プロデューサー/根来昭
・脚本/高橋二三
・キャラクターデザイン/芝山 努、白梅進、朝日苦楽
・作画監督/田代和男、水村十司、岸義之、冨永貞義、西条隆詞、永木たつひろ、田中英二
・原画(原動画)/小湊昇、石之博和、飯岡真理子、タマプロダクション、西条隆詞、関根茂子、山口聡、大森久美、梶谷光春、金子成子、森中正春、山本みどり、小園元祥、小計聡、秋山ひろまさほか
・美術監督/河野 次郎、瀬戸内一
・撮影監督/荻原享
・録音監督/藤野貞義
・仕上げ検査/鈴木敏夫
・作画/トランスアーツ、タマプロ、スタジオジョーク、富プロ
・仕上げ/スタジオロビン
・背景/川本征平、アトリエ・ローク、加藤隆文、松宮正純(偶数)、椋尾篁 、ムクオ・スタジオ、佐藤正行、矢島みよ子、沼井信朗、坪井秀子、藤原紀子(奇数)
・撮影/トランスアーツ
・録音制作
・整音/桑原邦夫
・効果/依田安之、石田サウンド
・録音スタジオ/スタジオニュージャパン
・現像所/東京現像所
・タイトル/
・編集/古川雅史、上遠野英俊、古池東風、岡安 肇
・絵コンテ/吉田浩、高垣幸蔵、馬越彦弥、横田和善、よこよこお、ほか
・演出助手/大滝勝之(偶数)、岡崎幸男(奇数)
・制作デスク/真田芳房、小原進(前半)
・制作進行/小川武司(偶数)、栗山美秀(奇数)
・制作/日本アニメーション、朝日放送
・制作協力/トランスアーツ

・OP「はいからさんが通る」作詞/中里綴 作曲/関田昇介 編曲/山口ますひろ 唄/関田昇介
・ED「ごきげんいかが?紅緒です」作詞/中里綴 作曲/関田昇介 編曲/山口ますひろ 唄/関田昇介

■メインキャラクタ

・キャラクターデザイン/芝山 努、白梅進、朝日苦楽
・作画監督/田代和男、水村十司、岸義之、冨永貞義、西条隆詞、永木たつひろ、田中英二

■サブタイトル

・1/紅緒は花の十七才 (1978/06/03)
・2/おさらば駈落ち (1978/06/17)
・3/恋の二日酔 (1978/06/24)
・4/浅草どたばたオペラ (1978/07/01)
・5/それいけ見習い花嫁 (1978/07/08)
・6/かりそめのウェディングマーチ (1978/07/15)
・7/伯爵さまごめんあそばせ (1978/07/22)
・8/泣きません勝つまでは (1978/07/29)
・9/初めての胸のときめき (1978/08/12)
・10/召しませ愛の特効薬 (1978/08/19)
・11/ようこそ嘆きのパーティーへ (1978/08/26)
・12/踊れ!悩ましの美少女!? (1978/09/02)
・13/恋は思案の帆かけ船 (1978/09/09)
・14/思い乱れて花二輪 (1978/09/16)
・15/さようなら古きものよ (1978/09/23)
・16/いざさらば落第花嫁 (1978/09/30)
・17/さすらいの花びら (1978/10/07)
・18/恨み買いますご用心 (1978/10/14)
・19/つかの間のしあわせ (1978/10/21)
・20/相合傘のお二人は? (1978/10/28)
・21/命みじかく悩み果てなく (1978/11/04)
・22/散る花咲く花恋の花 (1978/11/11)
・23/きのう天国、きょう地獄 (1978/11/18)
・24/陸軍さん許せない! (1978/11/25)
・25/いかないで少尉 (1978/12/02)
・26/女らしく!お酒をやめて (1978/12/09)
・27/赤い夕日のシベリアで (1978/12/16)
・28/男の戦い 女の戦い (1978/12/23)
・29/硝煙弾雨シベリアで (1978/12/30)
・30/花と散る少尉の最後! (1979/01/06)
・31/ああ涙もかれ果てて (1979/01/13)
・32/黒髪きって捧げます (1979/01/20)
・33/明日へ向かってまっしぐら (1979/01/27)
・34/芸者紅千代こんばんは (1979/02/03)
・35/美しき嘘 (1979/02/10)
・36/泣いて笑って初月給 (1979/02/17)
・37/いとしの少尉いまいずこ (1979/02/24)
・38/馬賊恋しや少尉どの (1979/03/03)
・39/流れ流れて馬賊の詩 (1979/03/10)
・40/少尉は生きてる心の中に (1979/03/17)
・41/飛行船で飛んできた人 (1979/03/24)
・42/嗚呼!大正ろおまんす (1979/03/31)

■関連作品

・劇場版「はいからさんが通る」前編・後編

■主題歌・楽曲

・OP
・はいからさんが通る
・作詞/中里綴
・作曲/関田昇介
・編曲/山口ますひろ
・唄/関田昇介
・ED
・ごきげんいかが?紅緒です
・作詞/中里綴
・作曲/関田昇介
・編曲/山口ますひろ
・唄/関田昇介

評価と感想

「はいからさんが通る」は、大正時代の日本を舞台にしたロマンスと冒険の物語であり、その時代背景とキャラクターの魅力が多くの視聴者を引きつけました。特に、主人公の花村紅緒は、自由奔放で好奇心旺盛な性格が魅力的で、彼女の成長と恋愛模様が視聴者に深い感動を与えました。また、伊集院忍とのロマンスは、時代を超えた普遍的な愛の物語として描かれ、多くのファンを惹きつけました。

アニメ版では、原作の持つコミカルな要素を強調し、善意の牛五郎やおかまの蘭丸、酒乱童子などのキャラクターが活躍することで、視聴者に笑いと感動を提供しました。特に、芝山努氏によるキャラクター設定は、原作の魅力を最大限に引き出し、アニメ独自の輝きを放っています。

また、音楽もこの作品の魅力を高める重要な要素でした。オープニングテーマ「はいからさんが通る」とエンディングテーマ「ごきげんいかが?紅緒です」は、関田昇介の歌唱と山口ますひろの作曲により、作品の雰囲気を盛り上げることに成功しました。これらの楽曲は、今でも多くのファンに愛されています。

おすすめポイント

「はいからさんが通る」は、以下のポイントでおすすめです。

1. 時代背景とストーリー

大正時代の東京を舞台にしたこの作品は、当時の社会状況や文化をリアルに描いており、視聴者はその時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。また、紅緒の成長と恋愛の物語は、時代を超えた普遍的なテーマであり、多くの視聴者に共感を与えます。

2. 魅力的なキャラクター

主人公の花村紅緒は、自由奔放で好奇心旺盛な性格が魅力的で、彼女の行動や成長が視聴者を引きつけます。また、伊集院忍とのロマンスは、感動的なシーンが多く、視聴者の心を揺さぶります。さらに、牛五郎や蘭丸、酒乱童子などの個性的なキャラクターが物語に彩りを添え、視聴者を楽しませます。

3. 音楽

オープニングとエンディングの楽曲は、作品の雰囲気を盛り上げる重要な要素です。関田昇介の歌唱と山口ますひろの作曲により、視聴者は作品の世界に深く没入することができます。これらの楽曲は、今でも多くのファンに愛され、作品の魅力を高めています。

4. アニメ独自の演出

アニメ版では、原作の持つコミカルな要素を強調し、視聴者に笑いと感動を提供しています。特に、キャラクターの設定や演出は、アニメ独自の輝きを放っており、原作ファンだけでなく、アニメファンにも楽しめる内容となっています。

結論

「はいからさんが通る」は、大正時代の日本を舞台にしたロマンスと冒険の物語であり、その時代背景とキャラクターの魅力が多くの視聴者を引きつけました。特に、主人公の花村紅緒の成長と恋愛模様は、視聴者に深い感動を与え、時代を超えた普遍的な愛の物語として描かれています。また、アニメ版では、原作の持つコミカルな要素を強調し、視聴者に笑いと感動を提供しました。音楽も作品の魅力を高める重要な要素であり、オープニングとエンディングの楽曲は、今でも多くのファンに愛されています。この作品は、時代背景とストーリー、魅力的なキャラクター、音楽、アニメ独自の演出など、多くのおすすめポイントがあり、ぜひ一度視聴してみることをお勧めします。

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