『宇宙パトロールホッパ』レビュー：宇宙の守護者たちの冒険と感動

宇宙パトロールホッパ - ウチュウパトロールホッパ

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

アニメオリジナル

■放送期間

1965年02月01日 ～ 1965年11月29日
毎週月曜19時～19時30分
※10/11に最終話を放映後、11/29間でリピート放映した模様。

■放送局

NET

■分数

30分

■話数

44話

■原作

深川　鉄次

■制作

東映動画

■著作

©東映アニメーション

■ストーリー

宇宙船の事故で重傷を負った地球人の少年ジュンが、地球よりも進んだ科学力を持つホッパ星の宇宙パトロール隊に救助された。重傷のジュンだったが銀河の彼方にあるホッパ星でサイボーグ手術を受けて復活、宇宙パトロール隊の一員となる。こうしてジュンは広大な銀河の平和のため、仲間やダルトン隊長とともに戦うことに。

■解説

銀河系を舞台にした宇宙SFアニメで、宇宙パトロール隊員となった地球人の少年ジュンの活躍を描く。第27話から『パトロール・ホッパ　宇宙っ子ジュン』に改題され、主な舞台も宇宙から地球へと変更になった。

■キャスト

・ジュン／南谷智晴→曽我町子
・ダルトン隊長／小林清志
・ドック博士／島田彰
・プー／野沢雅子
・ドンキー隊員／近石真介
・グー隊員／はせさん治　※東映公式では「ダ」ー隊員。
・ダルトン夫人／杉田郁子
・フック／大竹宏
・ホック長官／中島元
・ヒューラー総統／神山卓三
・テフアニー／浅川みゆ起
・バット／羽佐間道夫
・署長／鈴木泰明
・ルビー／太田淑子
・アイアン/内海賢二

■メインスタッフ

・原案／深川鉄次
・企画／横山賢二
・製作担当／笹谷岩男
・音楽／菊池俊輔
・主題歌
OP
「宇宙パトロールホッパ」
作詞／保波順
作曲／菊池俊輔
演奏／上高田少年合唱団

ED
「ジュンの歌」1-26話
「宇宙ッ子ジュン」27-最終話
・作詞／浦川しのぶ
・作曲／菊池俊輔
・演奏／上高田少年合唱団

■メインキャラクタ

・ジュン
地球人の少年だが、ホッパ星でのサイボーグ手術でスーパーパワーを獲得。宇宙パトロール隊の隊員となり、大宇宙の悪人たちと戦う。

・ホッパ星人
カッパによく似た体型と体質を持った宇宙人。重水素で出来たエラン水を頭のお皿に蓄え、それをエネルギー源として活動する。

・ダルトン隊長
ホッパ星人のひとりで、宇宙パトロール隊の隊長。

■サブタイトル

・第1話／宇宙少年ジュン
・第2話／羽ばたけピーポット
・第3話／プー星人よ幸せに
・第4話／プラス君とマイナス君
・第5話／電気食人アンポンタ
・第6話／戦争ロボットの最後
・第7話／気泡人バブル
・第8話／流星塵ストーム
・第9話／怪翼虫パピレオン
・第10話／盗まれたドンキー
・第11話／チビデカ作戦
・第12話／燃える星
・第13話／泣き虫宇宙人
・第14話／チビッコ政府誕生
・第15話／謎のマイクロ電波
・第16話／宇宙船ヨシャーク号
・第17話／大あばれ金属人間
・第18話／死の900万キロ
・第19話／謎の星雲M42
・第20話／ペタンペタン作戦
・第21話／太陽の子ライマン
・第22話／ドロボー星人の挑戦
・第23話／大竜巻
・第24話／宇宙の誘拐魔
・第25話／宇宙怪怪人モグラー
・第26話／00ゼロの秘密
・第27話／母さんは地球星
・第28話／怪盗ゴバン
・第29話／宇宙動物アンドロ
・第30話／急げ!地球SOS
・第31話／ムー帝国の影
・第32話／二つの星の物語
・第33話／マリンランドの秘密
・第34話／邪魔者はジュン
・第35話／太陽をとりもどせ
・第36話／底抜けギャング フックとホック
・第37話／叫べ・アイアン
・第38話／小学十年生
・第39話／生きかえった恐竜
・第40話／エラン水を狙え
・第41話／ポンコツ列車作戦
・第42話／おばけ騒動
・第43話／砂漠の大叛乱
・第44話／ムー帝国の崩壊

■関連作品

『まんが大行進』（1965/7/24公開）※TVブローアップ版

宇宙パトロールホッパ - ウチュウパトロールホッパの詳細な評測と推薦

1965年に放送された『宇宙パトロールホッパ』は、当時の子供たちに夢と冒険を提供したアニメ作品であり、その影響力は今でも色褪せていません。この作品は、地球人の少年ジュンが宇宙パトロール隊の一員として銀河の平和を守るために奮闘する物語です。以下では、この作品の魅力や背景、そして推薦ポイントについて詳しく解説します。

作品の背景と制作

『宇宙パトロールホッパ』は、東映動画（現：東映アニメーション）によって制作され、NET（現：テレビ朝日）で放送されました。原作は深川鉄次で、企画は横山賢二、音楽は菊池俊輔が担当しました。放送期間は1965年2月1日から11月29日までで、全44話が放送されました。特に注目すべきは、第27話からタイトルが『パトロール・ホッパ　宇宙っ子ジュン』に変更され、物語の舞台も宇宙から地球へと移行した点です。これは視聴者の反応やストーリーの展開に応じて柔軟に対応した結果であり、当時の制作陣の意欲と工夫が感じられます。

ストーリーとキャラクター

物語の主人公であるジュンは、宇宙船の事故で重傷を負い、ホッパ星の宇宙パトロール隊に救助されます。ホッパ星でのサイボーグ手術によりスーパーパワーを得たジュンは、ダルトン隊長や仲間たちと共に銀河の悪と戦うことになります。ジュンのキャラクターは、勇敢さと正義感を兼ね備えた典型的なヒーロー像でありながら、地球人としての視点から宇宙の広大さや異文化を学ぶ姿が描かれています。これにより、視聴者はジュンと共に成長し、冒険を楽しむことができます。

ホッパ星人は、カッパに似た体型と体質を持つ宇宙人で、重水素で出来たエラン水をエネルギー源として活動します。この設定は、当時の子供たちにとって新鮮で興味深いものだったことでしょう。また、ダルトン隊長やドック博士、プーなどのキャラクターも個性的で、ジュンの冒険を支える重要な役割を果たしています。

アニメーションと音楽

1960年代のアニメーション技術を考慮すると、『宇宙パトロールホッパ』のビジュアルは非常に洗練されています。宇宙船や異星人のデザインは、当時のSFブームを反映しており、視覚的なインパクトを与えています。また、菊池俊輔による音楽は、冒険心を刺激するメロディーと緊張感を高める効果音で作品を盛り上げています。特にオープニングテーマ「宇宙パトロールホッパ」とエンディングテーマ「ジュンの歌」、「宇宙ッ子ジュン」は、視聴者の心に強く残る名曲となっています。

エピソードの魅力

全44話のエピソードは、それぞれ異なるテーマと敵キャラクターを描いており、視聴者を飽きさせません。例えば、第1話「宇宙少年ジュン」ではジュンの冒険が始まる瞬間が描かれ、第27話「母さんは地球星」ではジュンが地球に戻るエピソードが展開されます。また、第44話「ムー帝国の崩壊」では物語のクライマックスが描かれ、ジュンと仲間たちの成長と絆が強調されています。これらのエピソードは、視聴者に感動と興奮を提供し、物語全体の魅力を高めています。

関連作品と影響

『宇宙パトロールホッパ』は、1965年7月24日に公開された『まんが大行進』というTVブローアップ版とも関連しています。この映画は、当時の人気アニメ作品を集めたオムニバス形式で、『宇宙パトロールホッパ』もその一つとして紹介されました。また、この作品は後のSFアニメやヒーローアニメに大きな影響を与え、宇宙を舞台にした冒険物語の先駆けとも言えます。特に、ジュンのキャラクターは後のアニメ作品の主人公に影響を与えたと考えられます。

推薦ポイント

『宇宙パトロールホッパ』は、1960年代のSFアニメの魅力を存分に味わえる作品です。ジュンの勇敢な冒険と成長、個性的なキャラクター、そして宇宙の広大さと異文化を描いたストーリーは、視聴者に夢と希望を提供します。また、当時の技術を駆使したアニメーションと音楽も見逃せないポイントです。特に、SFやヒーローものが好きな方、1960年代のアニメに興味がある方には強く推薦します。

さらに、この作品は家族で楽しむこともできます。ジュンの冒険を通じて、子供たちに勇気や正義感を教えることができるでしょう。また、親世代にとっては懐かしさを感じることができ、子供たちと一緒に楽しむことができます。ぜひ、『宇宙パトロールホッパ』を視聴し、その魅力を体験してみてください。