【医療Q&A】高血圧の患者さんが夏に血圧が下がった場合、自分で薬をやめてもいいのでしょうか？

企画者: 中国医師会

査読者: Xiangdong Jian、山東大学斉魯病院主任医師

高血圧の患者の多くは、夏場は血圧が比較的低く、薬を服用しなくても基本的に正常であるという経験をしています。そのため、患者は自分で降圧剤の服用を中止し、晩秋から初冬にかけて気温が下がると再び服用を再開します。こうするのは非科学的です。

高血圧薬物療法の目的は、血圧をできるだけ目標値内に維持し、心臓、脳、腎臓の合併症の発生を減らすことです。薬の使用原則は、長期間服用し、血圧を監視し、血圧の状態に応じて薬の投与量を調整することです。高血圧は完全に治すことが容易ではない慢性疾患です。症状は悪化したり安定したりしますが、これは気候変動と密接に関係しています。高血圧患者の血圧は冬に高くなり、夏には安定します。しかし、たとえ正常血圧の高血圧患者であっても、降圧薬の服用を勝手に中止してはいけません。

一般的に高血圧の患者は夏には薬の投与量を適切に減らすことができます。薬を服用した後に血圧が下がった場合は、維持量で薬を服用し続けるか、長時間作用型の徐放性降圧薬を選択します。患者は24時間動的血圧モニタリングを受け、徐々に薬を中止する前に専門医に相談することが推奨されます。