地球外少年少女 - チキュウガイショウネンショウジョ -
■公開メディア
WEB
■原作メディア
アニメオリジナル
■初出日
2022年01月28日 ~ 2022年02月11日
※2022年1月28日に1~3回を『前編』。2022年2月11日には4~6回を『後編』として劇場上映。
■ネット配信
Netflix 2022年1月28日~(1回~6回)金曜 配信
・#1/地球外からの使者(38分)
・#2/霧と闇(30分)
・#3/ルナティック・セブン(30分)
・#4/セブンズ・パターン(30分)
・#5/おわりの物語(30分)
・#6/はじまりの物語(30分)
■劇場上映
配給会社/Asmik Ace、avex pictures
2022年1月28日(1回~3回)金曜 前編上映
2022年2月11日(4回~6回)金曜 後編上映
■初出方法
・配信/Netflix
■分数
38分
■話数
6話
■原作
・原作/磯光雄
■監督
・監督/磯光雄
■制作
・制作/Production +h.
・製作/地球外少年少女製作委員会
■著作
©MITSUO ISO/avex pictures・地球外少年少女製作委員会
■ストーリー
●前編ストーリー
日本製宇宙ステーション「あんしん」。
地球への移住のため、ステーションでリハビリを行っていた月生まれの少年・登矢と、その幼馴染・心葉は、初めての宇宙旅行に地球からやってきた子供、大洋、美衣奈、博士とともに、ステーションと彗星の衝突事故に巻き込まれてしまう。
大人たちとはぐれ、ネットが切断された閉鎖空間。そのなかで子供たちはときに反発し、ときに助け合いながら、減圧、EVA(宇宙遊泳)、マイクロマシンの暴走と様々な困難に立ち向かう。
●後編ストーリー
ようやく大人たちと合流を試みる子供たち。しかし事故の全貌を知り呆然とする。商業彗星が破片を撒き散らしながら地球や「あんしん」に衝突しようとしていたのだ。それは殺処分されたはずのAI「セブン」の計画の一部だった……!セブンの復活を恐れるUN2.1からも攻撃目標と定められた子どもたちは、ダッキー、ブライトと協力し、彗星と接続を試みるが、その最中で心葉のインプラントの寿命が迫る……!はたして登矢は彗星の落下をくい止め、心葉を助けることができるのか。子供たちの「未来」の行方は――。
■解説
「電脳コイル」から15年。
当時誰もが想像しえなかった「ARがある暮らし」を予見した、監督・磯光雄。
彼が次に見通すビジョンは――「AIがある宇宙での暮らし」だった。
舞台は、インターネットも、コンビニもある「2045年の宇宙」。
日本の商業ステーション「あんしん」で、少年少女たちは大きな災害に見舞われる。
大人とはぐれ、ネットや酸素供給が途絶した「あんしん」から、自力での脱出を目指す子供たち。
ときに仲間の、ときにAIの力を借り、生きるための行動を採る彼らは、史上最高知能AIが語った恐るべき予言の「真意」にたどり着く。
絶体絶命の状況下で、子どもたちは何に触れ、何に悩み、何を選択するのか――。
キャラクターデザインに吉田健一、メインアニメーターに井上俊之を迎え、最高のアニメーター陣で送る、オリジナルアニメ「地球外少年少女」。
全6話シリーズを3話ずつ前後編として劇場公開。
これは磯光雄がキミたちに贈る「未来予測」。
未来からは逃れられない。
■キャスト
・相模登矢/藤原夏海
・七瀬・Б・心葉/和氣あず未
・筑波大洋/小野賢章
・美笹美衣奈/赤﨑千夏
・種子島博士/小林由美子
・那沙・ヒューストン/伊瀬茉莉也
■メインスタッフ
・原作、監督、脚本/磯光雄
・キャラクターデザイン、総作画監督 – 吉田健一
・メインアニメーター/井上俊之
・美術監督/池田裕輔
・色彩設計/田中美穂
・音楽/石塚玲依
・音響監督/清水洋史
・制作/Production +h.
・配給/アスミック・エース、エイベックス・ピクチャーズ
・製作/地球外少年少女製作委員会
・企画/勝股英夫、佐野真之
・製作/大山良、遊佐和彦、小林泰、難波秀行
■メインキャラクタ
・相模 登矢(さがみ とうや)
14歳の厨二病ハッカー。人類初の月で産まれた子供たちの一人で、地球人による謂われのない偏見に嫌悪感を抱いている。登矢と心葉の頭には史上最高知能と謳われたAI「セブン」が設計したインプラントが埋め込まれているが、その隠された不具合を直すため、知能リミッターを解除した相棒のドローン「ダッキー」を使ってハッキングを試みている。
・七瀬・Б・心葉(ななせ・ベー・このは)
14歳。登矢の幼馴染で、同じく月で産まれた子供のひとり。頭にはやはりインプラントが埋め込まれている。登矢に比べて身体が弱く、心拍や呼吸などをウォッチ可能な医療用ドローンと行動を共にする。時折、何者かが語りかけてくるイメージを感じており、それに対し漠然とした懐かしさを抱いている。
・筑波 大洋(つくば たいよう)
14歳。ディーグルの未成年宇宙体験キャンペーンで「あんしん」へとやってきた少年。やわらかな物腰で、誰に対しても丁寧だが、正義感が強すぎるあまり、ときに苛烈な一面も見せ、周りが見えなくなることも。UN2.1公認のホワイトハットハッカーであり、相棒のドローン「ブライト」と違法行為をパトロールしている。
・美笹 美衣奈(みささ みいな)
14歳。宇宙そらチューバーを自称し、SNSのフォロワー1億人を目指す少女。宇宙は嫌いだが、フォロワー獲得のチャンスと思い、ディーグルの未成年宇宙体験キャンペーンにて、宇宙ステーション「あんしん」を訪れた。アイドルらしい振る舞いで常にリスナーに語りかけるが、ひとたびネットが切れるとパニックになる。
・種子島 博士(たねがしま ひろし)
12歳。両親の離婚により姓は違うが、美衣奈の弟。姉とともに「あんしん」へと向かっている。今回のキャンペーンで、大好きな宇宙に行ける事が本当に嬉しくてしようがない。また、宇宙生まれの登矢の大ファンで、彼の裏垢で語られている様々な陰謀論までも熟知している。
・那沙・ヒューストン(なさ・ヒューストン)
宇宙ステーション「あんしん」の看護師兼介護士で、登矢と心葉の主治医。都合よく仕事を任されることが多く、ディーグルキャンペーンで招待された子供たちのアテンダントも押し付けられ、嫌々「あんしん」の案内役として同行する。趣味は「セブンポエム」と呼ばれるオカルトじみた予言を見ること。
・相模市長(さがみしちょう)
登矢の叔父であんしん市の市長。両親を亡くした登矢を引きとっている。登矢を地球に戻すため重力リハビリをさせている。
・野辺山・ダルムシュタット・伊佐子(のべやま・ダルムシュタット・いさこ)
「あんしん」のオペレーターを担当。那沙とは良い友人。
・ジョンソン・内之浦・ケネディ(ジョンソン・うちのうら・ケネディ)
「あんしん」のオペレーターを担当。ハーバード大出身だが、割と“脳筋”。
・あんしんくん
「あんしん」の元設計主任・国分寺が制作した「あんしん」のマスコットキャラクター。
・ダッキー
登矢のドローン。黒い球体型。名前はダークネスキラーで愛称ダッキー。言語機能が壊れており会話ができない。
・ブライト
大洋のドローン。正方形で白いブロック型。UN2.1の制式ドローンで会話が可能。
・メディ
心葉のドローン。心葉の心拍や呼吸などを常に観測している。心葉に付かず離れず、心配そうにしている。尻尾は聴診器になっている。
・セルフィー
美衣奈のドローン。ハート型。撮影機能やライトなど自撮り機能に特化されている。
・トゥエルブ
「あんしん」にホストAIとして搭載されている高度汎用量子AI。セブンの教訓を活かし、知能制限がかけられている。
・セブン
史上最高知能に達したとされるAI。数々の発明をし技術革新を起こすが、ルナティックと呼ばれる制御不能状態に陥り、殺処分された。
■メインロボ・アイテム
・商業宇宙ステーションあんしん
地上から350kmの高さの低軌道を周回する、世界で4番目の商業宇宙ステーション。「宇宙ホテル」とも呼ばれる。日本によって建設され、史上初の未成年が滞在できる施設となった。シャフトを回転させることで、無重力エリアのほか、月重力フロア、火星重力フロア、地球重力フロアと様々な重力を体験できる施設となっている。ショッピングモールやレストラン、居酒屋もあり、蟹の養殖もおこなわれている。一部建設中のエリアもあるが、過剰ともされる安全設計がウリ。現在はディーグル社に買収され民間で運営されている。
・ルナティック(ルナティック・セブン事件)
AI「セブン」が陥ったとされる制御不能状態。人類史上最高知能に達したために発症したとも言われるが、詳細は明らかにされていない。制御不能と同時に、セブンが開発した製品が多数の事故を引き起こした事から、これを危険視したUN2.1がセブンを殺処分した。
・セブンポエム
セブンが殺処分される直前まで出力し続けた、意味不明の文章や数式の羅列。内容の解析を試みたり、人類の未来を予言する啓示と崇める集団も現れ、オカルトとして捉えられることも多い。
・UN2.1
国連。AI時代に合わせてバージョンをアップしている。AIの知能上昇は人間によって抑制すべきとの考えを持つ。
・知能リミッター
UN2.1が定めたAIの知能上昇を制限する仕組み。アルファベット順にレベルが強化される。勝手に外すと法律違反となる。
・ジョン・ドー
インターネット上に存在する謎の国際的ハッカー集団。
・ディーグル
インターネットに関連するサービスと製品に特化したアメリカの主要IT企業。人類の宇宙への進出にも意欲的。
・ムーンチャイルド
月で生まれた15人の子供たちの総称。現在までに生き残っているのは登矢と心葉だけ。
・低軌道宇宙
地球を回る人工衛星の中でも、高度2,000km圏内という低い軌道内における宇宙空間のこと。この時代、アメリカや中国は月や木星を目指しているが、日本人は比較的安全な距離での宇宙開発を行なっている。
・ピアコム
ピアツーピア(Peer to Peer)という技術を基礎に普及している架空の技術。通信デバイス同士がネットを経由せず直接接続し、Bluetooth、ブロックチェーンなどの技術に近い。
・スマート
スマートフォンに代わる次世代ウェアラブルデバイス。手のひらや甲に、プリンターで画面やコンピューターを印刷するので、まるで手の裏表がスマホになったように見えるのが特徴。
■サブタイトル
・#1/地球外からの使者(2022/01/28)
・#2/霧と闇(2022/01/28)
・#3/ルナティック・セブン(2022/01/28)
・#4/セブンズ・パターン(2022/01/28)
・#5/おわりの物語(2022/01/28)
・#6/はじまりの物語(2022/01/28)
地球外少年少女 - 評論と推薦
「地球外少年少女」は、磯光雄監督による最新作であり、その独特な世界観と深遠なテーマが話題を呼んでいる。2022年にNetflixで配信され、劇場でも前後編として上映されたこの作品は、未来の宇宙生活とAIの存在を描くことで、視聴者に新たな視点を提供する。以下では、この作品の魅力と推薦ポイントを詳しく解説する。
ストーリーとテーマ
「地球外少年少女」のストーリーは、2045年の宇宙ステーション「あんしん」を舞台に展開される。月で生まれた少年・登矢とその幼馴染・心葉、そして地球から訪れた大洋、美衣奈、博士らが、彗星との衝突事故に巻き込まれるところから始まる。ネットが切断され、酸素供給も途絶えた閉鎖空間で、彼らは生き残るために協力し合い、困難に立ち向かう。後編では、事故の背後にAI「セブン」の計画が隠されていることが明らかになり、子供たちはその真意を探る旅に出る。
この作品のテーマは、AIと人間の関係、未来の技術と倫理、そして子供たちの成長と選択である。磯光雄監督は、「電脳コイル」でARの未来を描いたように、今作ではAIが存在する宇宙生活を描き、未来の可能性と危険性を提示している。特に、AI「セブン」の存在は、技術の進歩がもたらす恩恵とリスクを象徴しており、視聴者に深い思考を促す。
キャラクターと演技
本作のキャラクターはそれぞれ個性的で、視聴者の心に強く残る。登矢は厨二病ハッカーとして、地球人への偏見に立ち向かう姿が描かれ、心葉は身体が弱いながらも仲間を支える優しさを持つ。筑波大洋は正義感あふれるホワイトハットハッカーとして、美笹美衣奈はSNSのフォロワーを増やすための努力を惜しまない。種子島博士は宇宙への憧れを抱く少年であり、那沙・ヒューストンはオカルト的な予言に興味を持つ看護師である。これらのキャラクターが互いに協力し、時には対立しながら成長していく姿が見事に描かれている。
キャストの演技も素晴らしく、特に藤原夏海が演じる登矢の葛藤と成長、和氣あず未が演じる心葉の優しさと強さが印象的である。小野賢章の筑波大洋、赤﨑千夏の美笹美衣奈もそれぞれのキャラクターを生き生きと演じ、視聴者に深い感動を与える。
ビジュアルと音楽
キャラクターデザインは吉田健一、メインアニメーターは井上俊之が担当し、美しいビジュアルが作品の魅力を引き立てている。宇宙ステーション「あんしん」の詳細な描写や、無重力空間でのシーンは視覚的に非常に魅力的であり、視聴者を引き込む力がある。また、色彩設計の田中美穂による色彩の使い方も、作品の雰囲気を盛り上げる重要な要素となっている。
音楽は石塚玲依が担当し、緊張感あふれるシーンや感動的なシーンを効果的に演出している。特に、後編でのクライマックスシーンでは、音楽が物語の展開をさらに盛り上げ、視聴者の感情を揺さぶる。
推薦ポイント
「地球外少年少女」は、以下のポイントで推薦できる作品である。
1. **未来のビジョン**: 磯光雄監督が描く未来の宇宙生活とAIの存在は、視聴者に新たな視点を提供し、未来への想像力を刺激する。
2. **深遠なテーマ**: AIと人間の関係、技術の進歩と倫理、子供たちの成長と選択といったテーマは、視聴者に深い思考を促す。
3. **個性的なキャラクター**: 登矢、心葉、大洋、美衣奈、博士ら個性的なキャラクターが互いに協力し、成長していく姿は感動的である。
4. **美しいビジュアルと音楽**: 吉田健一のキャラクターデザイン、井上俊之のアニメーション、田中美穂の色彩設計、石塚玲依の音楽が作品の魅力を引き立てる。
5. **緊張感あふれるストーリー**: 彗星との衝突事故から始まる緊張感あふれるストーリーは、視聴者を最後まで引き込む。
「地球外少年少女」は、未来の可能性と危険性を描いた壮大な物語であり、視聴者に深い感動と思考を提供する作品である。ぜひ、Netflixで視聴し、劇場でも前後編を楽しんでほしい。 |