『グリムノーツ The Animation』レビュー：物語の魅力とアニメーションのクオリティを徹底評価

グリムノーツ The Animation - グリムノーツ ジアニメーション

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

ゲーム

■放送期間

2019年01月11日 ～ 2019年03月29日
1:58～

■放送局

TBS、BS-TBS

■分数

30分

■話数

12話

■原作

スクウェア・エニックス「グリムノーツ」

■監督

菅原静貴

■制作

・アニメーション制作／ブレインズ・ベース

■著作

©SQUARE ENIX/グリムノーツ The Animation製作委員会・TBS

■ストーリー

人々は生まれたとき1冊の本を与えられる。生まれてから死ぬまで”運命の書”に記載された脚本の通りに生きる宿命。そんな中、空っぽの脚本である”空白の書”をもって生まれたエクスは、同じように”空白の書”をもった仲間、レイナ、タオ、シェインと出会い、自らの役割を見つける旅に出る。これは繰り返し読まれた童話の物語。

■キャスト

・エクス／逢坂良太
・レイナ／上田麗奈
・タオ／江口拓也
・シェイン／久保田未夢
・ロキ／水島大宙
・カーリー／上坂すみれ
・アリス／久保田未夢
・赤ずきん／種田梨沙
・シンデレラ／上田麗奈
・白雪姫／悠木碧
・ロビン・フッド／間島淳司

■メインスタッフ

・原作／「グリムノーツ」(スクウェア・エニックス)
・監督／菅原静貴
・シリーズ構成／山口宏
・キャラクターデザイン／松本健太郎
・音楽／未来古代楽団
・音響監督／郷文裕貴
・アニメーション制作／ブレインズ・ベース

■メインキャラクタ

・タオ
豪快奔放な青年。レイナを「お嬢」と呼び、カオステラーを『調律』する旅に同行している。シェインとは義兄妹の契りを交わし、一行をタオ・ファミリーと称している。
・エクス
とある想区に住む『空白の書』の持ち主の少年。なんの運命も与えられずに生まれ育ったが、レイナたちとの出会いをきっかけに、自らの生きる運命を見出すべく旅に出た。すべてのヒーローの魂とコネクトできる『ワイルドの紋章』を発現させている。
・レイナ
『調律の巫女』と呼ばれる少女。カオステラーを『調律』し、想区を元の姿に修復する力を宿している。『箱庭の王国』という不思議な本を所持にしており、その過去には謎も多い。
・シェイン
タオの『妹分』にあたる少女。つかみどころがなく、マイペースな言動も多いが、時折鋭い視点で事件の真相に気づき、一行の旅をサポートする。重度の武器マニア＆カスタマイズマニアなど多彩な才能を持つ。
・ロキ
「魔法使い」を自称する、謎多き男。
・カーリー
『混沌の巫女』と呼ばれる少女。

■サブタイトル

・第1話／「赤ずきんの森」
・第2話／「ドン・キホーテの信念」
・第3話／「追憶のシンデレラ」
・第4話／「エクスの旅立ち」
・第5話／「夢とロマンの宝島」
・第6話／「エクスと白雪姫」
・第7話／「ゲルダと雪の女王」
・第8話／「鬼ヶ島の兄妹」
・第9話／「熱砂のアラジン」
・第10話／「オルレアンの聖女」
・第11話／「不思議の国のレイナ」
・第12話／「誰も知らない童話」

■主題歌・楽曲

・OP1
・期間／1〜12
・Innocent Notes
・作詞／中村彼方
・作曲／塚田耕平
・歌／竹達彩奈
・ED1
・期間／1〜12
・Endless Notes
・作詞／馬渕直純
・作曲／馬渕直純
・歌／i☆Ris

グリムノーツ The Animation - 詳細な評測と推薦

「グリムノーツ The Animation」は、スクウェア・エニックスの人気ゲーム「グリムノーツ」を原作としたTVアニメシリーズです。2019年1月11日から3月29日までTBSとBS-TBSで放送され、全12話というコンパクトな構成ながら、深いストーリーと魅力的なキャラクターたちが描かれています。このアニメは、童話の世界と現実世界が交錯するファンタジーであり、運命と自由意志というテーマを巧みに描き出しています。

ストーリーとテーマ

「グリムノーツ The Animation」のストーリーは、人々が生まれたときに与えられる「運命の書」に従って生きる世界を舞台にしています。しかし、主人公エクスは「空白の書」を持つ唯一の存在であり、運命から自由であることを意味します。この設定は、運命と自由意志の対比を描くための重要な要素となっています。エクスはレイナ、タオ、シェインといった仲間たちと共に、自分たちの運命を見つける旅に出ます。この旅を通じて、彼らは様々な童話の世界を訪れ、そこで出会うキャラクターたちと交流しながら、自分たちの存在意義を探求していきます。

アニメの各エピソードは、赤ずきん、シンデレラ、白雪姫などの有名な童話をモチーフにしており、それぞれの童話のテーマやキャラクターを巧みに取り入れています。例えば、第1話「赤ずきんの森」では、赤ずきんの物語を基に、エクスたちが森の中で出会う危険と向き合う姿が描かれています。また、第3話「追憶のシンデレラ」では、シンデレラの物語を通じて、レイナの過去と彼女の運命について深く掘り下げています。これらのエピソードは、童話の世界を新たな視点から見つめ直す機会を提供し、視聴者に深い感動を与えます。

キャラクターとキャスト

「グリムノーツ The Animation」のキャラクターたちは、それぞれ個性的で魅力的です。主人公エクスは、逢坂良太さんが声を担当しており、彼の繊細な演技がエクスの不安や決意をリアルに表現しています。レイナ役の上田麗奈さんは、彼女の優しさと強さを絶妙に演じています。タオ役の江口拓也さんは、豪快なキャラクターを生き生きと演じ、シェイン役の久保田未夢さんは、マイペースながらも鋭い視点を持つキャラクターを魅力的に演じています。また、ロキ役の水島大宙さんやカーリー役の上坂すみれさんも、謎多きキャラクターを魅力的に演じています。

その他にも、赤ずきん役の種田梨沙さん、シンデレラ役の上田麗奈さん、白雪姫役の悠木碧さん、ロビン・フッド役の間島淳司さんなど、豪華なキャストが揃っています。これらのキャストの演技が、キャラクターたちの魅力を引き立て、物語をより深く、感動的にしています。

制作とビジュアル

「グリムノーツ The Animation」は、ブレインズ・ベースによるアニメーション制作が行われています。キャラクターデザインは松本健太郎さんが担当し、各キャラクターの個性を際立たせるデザインが特徴的です。また、未来古代楽団による音楽も、物語の雰囲気を盛り上げる重要な要素となっています。音響監督の郷文裕貴さんのもと、キャストの演技と音楽が絶妙にマッチし、視聴者を物語の世界に引き込んでいます。

ビジュアル面では、童話の世界を美しく描き出す背景美術や、戦闘シーンのダイナミックな演出が見事です。特に、各エピソードで描かれる童話の世界は、原作の雰囲気を忠実に再現しつつ、新たな解釈を加えることで、視覚的に楽しめる要素となっています。また、キャラクターの動きや表情も細やかに描かれており、感情の変化をリアルに表現しています。

主題歌と楽曲

オープニングテーマ「Innocent Notes」は、竹達彩奈さんが歌っており、彼女の透明感のある歌声が物語の始まりを象徴しています。作詞の中村彼方さんと作曲の塚田耕平さんによるこの曲は、エクスの旅立ちと希望を感じさせる美しいメロディーです。一方、エンディングテーマ「Endless Notes」は、i☆Risが歌っており、彼女たちのハーモニーが物語の終わりを優しく包み込んでいます。作詞・作曲の馬渕直純さんによるこの曲は、旅の終わりと新たな始まりを感じさせる感動的な曲となっています。

推薦と評価

「グリムノーツ The Animation」は、童話の世界と現実世界が交錯するファンタジーとして、視聴者に深い感動と新たな視点を提供します。運命と自由意志というテーマを巧みに描き出し、個性的で魅力的なキャラクターたちが物語を盛り上げます。また、豪華なキャストと美しいビジュアル、感動的な音楽も、このアニメの魅力を引き立てています。

このアニメは、童話が好きな人やファンタジー作品が好きな人には特に推薦できます。また、運命や自由意志について考えさせられる作品を求めている人にもおすすめです。全12話というコンパクトな構成ながら、深いストーリーと魅力的なキャラクターたちが描かれており、視聴者に多くの感動と新たな視点を提供する作品となっています。

さらに、「グリムノーツ The Animation」は、原作ゲームのファンにとっても見逃せない作品です。原作の世界観を忠実に再現しつつ、新たな解釈を加えることで、ゲームのファンにも新たな魅力を提供しています。原作ゲームをプレイしたことがある人はもちろん、初めてこの世界に触れる人にも楽しめる作品となっています。

全体として、「グリムノーツ The Animation」は、深いストーリーと魅力的なキャラクター、美しいビジュアルと感動的な音楽が融合した、見応えのあるアニメ作品です。視聴者に多くの感動と新たな視点を提供し、童話の世界と現実世界が交錯するファンタジーを楽しむことができます。ぜひ、この作品を視聴して、その魅力を感じてください。