劇場版ポケットモンスター みんなの物語：感動のストーリーとキャラクターの魅力を徹底解剖

『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』 - 風と絆の物語

■公開メディア

劇場

■原作メディア

ゲーム

■公開日

2018年07月13日 ～ 0000年01月01日

■配給会社

東宝

■分数

100分

■話数

1話

■原作

・原案／田尻智

■監督

矢嶋哲生

■制作

・アニメーション制作／OLM、WIT STUDIO

■著作

©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku

■ストーリー

人々が風とともに暮らす街・フウラシティでは、1年に1度だけ開催される“風祭り”が行われていた。祭りの最終日には伝説のポケモン・ルギアが現れて、人々はそこで恵の風をもらう約束を、昔から交わしていたという。ポケモン初心者の女子高生、リサ。嘘がやめられなくなってしまったホラ吹き男、カガチ。自分に自信が持てない気弱な研究家、トリト。ポケモンを毛嫌いする変わり者のお婆さん、ヒスイ。森の中で一人佇む謎の少女、ラルゴ。偶然、風祭りに参加していたサトシとピカチュウは、5人の仲間たちと出会う。それぞれが悩みを抱え、パートナーのポケモンと一歩を踏み出せない中、みんなが出会うことで、運命の歯車が動き出す……。ルギアとの約束は守られるのか？そして幻のポケモン・ゼラオラの正体とは??今、人とポケモン、みんなの絆が奇跡を起こす――。

■解説

『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』は、2018年7月13日に公開されたテレビアニメ『ポケットモンスター』の劇場版映画第21作目の作品。前作『キミにきめた!』と同じく、放送中のテレビアニメシリーズとは直接関係のないストーリーとなっている。この作品は、ポケモンシリーズの原点であるゲームの世界観を基にしながらも、新たなキャラクターとストーリーを描くことで、シリーズのファンだけでなく、初めてポケモンに触れる観客にも楽しめる内容となっている。また、ポケモンと人間の絆をテーマに、個々のキャラクターの成長と相互理解を描くことで、深い感動を与える作品となっている。

■キャスト

・サトシ／松本梨香
・ピカチュウ／大谷育江
・ムサシ／林原めぐみ
・ソーナンス／うえだゆうじ
・コジロウ／三木眞一郎
・ニャース／犬山イヌコ
・ラルゴ／芦田愛菜
・リサ／川栄李奈
・トリト／濱田岳
・カガチ／大倉孝二
・ヒスイ／野沢雅子

■メインスタッフ

・原案／田尻智
・構成／梅原英司、矢嶋哲
・脚本／梅原英司、高羽彩
・演出／関野昌弘、鳥井聖美、渡邉徹明、京極尚彦、大和田淳、武藤信宏、飯島正勝、茉田哲明、中川淳
・総作画監督／西谷泰史、丸藤広貴
・特殊効果／太田憲之
・美術監督／高尾克己

■メインキャラクタ

・サトシ
世界一のポケモンマスターを目指す少年。まだ見ぬポケモンとの出会いを求めて相棒のピカチュウとともに旅を続けている。

・ラルゴ
フウラシティに住む女の子で、市長の娘。しっかりとした優しい性格のお嬢様。幻のポケモン・ゼラオラと関係があるようだが……。

・リサ
ポケモン初心者の女子高生。ケガをしている弟のお願いで、イーブイをゲットするため風祭りにやって来た。

・トリト
人付き合いが苦手なポケモン研究家。研究発表のため、風祭りに参加しているが、自信が持てず、ラッキーになぐさめられてばかり。

・カガチ
ウソがやめられなくなってしまったホラ吹き男。大好きな姪といっしょに風祭りへ遊びに来た。あることがきっかけで、ウソッキーに慕われるように。「この街には超レアポケモンがいる！」と語るが……。

・ヒスイ
フウラシティに住むポケモン嫌いのおばあさん。過去の出来事が原因で、ポケモンを避けるようになったが、なぜかワニノコを始め、たくさんのポケモンにつきまとわれている。

■メインロボ・アイテム

・フウラシティ
本作の舞台となる、海と山に囲まれた街。街の至るところに大きな風車が立てられており、さわやかな風を受けて常に回り続けている。この風車の風力発電により街に安定した電気が供給されるため、風は街で暮らす人々にとって無くてはならないものとなっている。また市街地にはケーブルカーが走っており、坂の上からは海が一望できる。1年に1度、ルギアとの約束から始まったといわれる「風祭り」が開かれている。

・風祭り
フウラシティで開催されるお祭り。風祭り会場は海の上にあり、市街地から長い橋で繋がっている。会場の中心には大きな観覧車が立ち、その周りにはたくさんのパビリオンやアトラクション、飲食店などが並んでおり賑わいを見せる。最終日にはルギアが現れ、人とポケモンの絆を確認すると「恵みの風」を送るといわれている。

・ポケモンゲットレース
専用のモンスターボールを使って、街中に放たれた様々な種類のポケモンをゲットする風祭り恒例のイベント。通称「ゲットレース」。ゲットしたポケモンのレベルに応じてポイントが変動する仕組みになっており、強いポケモンを数多くゲットしたプレイヤーが勝利する。

■関連作品

劇場版ポケットモンスター

■主題歌・楽曲

・ED1
・「ブレス」
・作詞／新藤晴一
・作曲／岡野昭仁
・編曲／tasuku、Porno Graffitti
・歌／ポルノグラフィティ(SMEレコーズ)

■詳細な評論

『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』は、ポケモンシリーズのファンにとっては新たな魅力と感動を提供する作品であり、初めてポケモンに触れる観客にとってもその世界観とキャラクターの魅力を存分に楽しめる作品となっている。この作品の最大の魅力は、個々のキャラクターの成長と相互理解を描くことで、深い感動を与えるストーリーにある。以下では、作品の各要素について詳細に評論する。

ストーリーとテーマ

本作のストーリーは、フウラシティで開催される「風祭り」を舞台に、さまざまな悩みを抱えた5人のキャラクターとサトシ、ピカチュウの出会いと成長を描く。風祭りは、伝説のポケモン・ルギアとの約束から始まったとされ、最終日にはルギアが現れ、人とポケモンの絆を確認すると「恵みの風」を送るという伝説がある。この風祭りを背景に、各キャラクターが自分の悩みと向き合い、ポケモンとの絆を通じて成長していく姿が描かれる。

テーマとしては、人とポケモンの絆、そして個々のキャラクターの成長と相互理解が中心となっている。リサはポケモン初心者でありながら、弟の願いを叶えるためにイーブイをゲットしようとする。トリトは人付き合いが苦手な研究家だが、ラッキーの支えを得て自信を取り戻す。カガチは嘘をつく癖を直すために奮闘し、ウソッキーとの出会いが彼を変える。ヒスイはポケモンを嫌っていたが、ワニノコたちとの交流を通じて心を開く。ラルゴは市長の娘でありながら、ゼラオラとの関係を探求する中で自分の役割を見つける。これらのキャラクターの成長と相互理解が、最終的にルギアとの約束を守るための鍵となる。

キャラクター

本作のキャラクターは、それぞれが独自の悩みと成長の物語を持っている。サトシとピカチュウは、シリーズの主人公として、他のキャラクターを導く役割を果たす。リサはポケモン初心者でありながら、弟への愛情から行動を起こす勇気を持つ。トリトは研究者としての自信を失っていたが、ラッキーの支えを得て再び立ち上がる。カガチは嘘をつく癖を直すために奮闘し、ウソッキーとの出会いが彼を変える。ヒスイはポケモンを嫌っていたが、ワニノコたちとの交流を通じて心を開く。ラルゴは市長の娘でありながら、ゼラオラとの関係を探求する中で自分の役割を見つける。これらのキャラクターの成長と相互理解が、最終的にルギアとの約束を守るための鍵となる。

映像と音楽

本作の映像は、フウラシティの美しい風景と風祭りの賑わいを鮮やかに描き出している。風車が回る風景や、海の上に広がる風祭り会場の観覧車など、視覚的な魅力が満載である。また、ポケモンたちの動きや表情も細かく描かれており、キャラクターの感情を豊かに表現している。音楽面では、ポルノグラフィティの「ブレス」がエンディングテーマとして使用され、物語の感動をさらに深める役割を果たしている。この曲の歌詞とメロディーは、キャラクターの成長と絆を象徴するものであり、観客の心に強く響く。

演出と脚本

本作の演出は、各キャラクターの成長と相互理解を描くために、巧みにストーリーを進行させる。脚本は、キャラクターの個々の悩みと成長を丁寧に描き出し、最終的にルギアとの約束を守るための鍵となる絆を強調する。演出と脚本のバランスが取れており、観客に深い感動を与える作品となっている。

■推薦理由

『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』は、ポケモンシリーズのファンにとっては新たな魅力と感動を提供する作品であり、初めてポケモンに触れる観客にとってもその世界観とキャラクターの魅力を存分に楽しめる作品となっている。特に、個々のキャラクターの成長と相互理解を描くことで、深い感動を与えるストーリーは、観客の心に強く響く。映像と音楽も優れており、視覚的な魅力と感動的なエンディングテーマが物語をさらに深める。演出と脚本のバランスも取れており、観客に深い感動を与える作品となっているため、ぜひ多くの人に観ていただきたい作品である。