『はるかなレシーブ』の魅力と評価：ビーチバレーの青春を描く感動作

はるかなレシーブ - 青春とビーチバレーの輝き

「はるかなレシーブ」は、2018年に放送されたTVアニメシリーズで、原作は如意自在による漫画作品です。放送期間は2018年7月6日から9月21日まで、全12話がAT-XとTOKYO MXで毎週金曜日の21時から30分間放送されました。アニメーション制作はC2Cが担当し、監督は窪岡俊之、シリーズ構成と脚本は待田堂子が務めています。

ストーリー

東京から沖縄に引っ越してきた高校2年生の大空遥は、いつでも明るく前向きな性格の持ち主です。しかし、彼女には一つ大きなコンプレックスがありました。それは、普通の女の子よりも身長が高いことです。一方、遥を空港に迎えに来た彼女と同い年の従姉妹、比嘉かなたにも悩みがありました。かなたは身長が伸びなかったせいで、大好きなビーチバレーを諦めてしまった過去を持っています。そんな2人が、ふとしたきっかけでビーチバレーのペアを組むことになります。広い砂のコートに味方はたった一人だけ。何よりもパートナーの存在が大切なビーチバレーで、2人はどんなプレーを見せるのか！？真夏の太陽が照りつける沖縄のビーチで、今、少女たちの汗と情熱が輝き始めるのです。

キャラクター

・大空遥（CV：優木かな）
東京から沖縄へと引っ越して来た高校2年生。快活で明るい性格。同世代の女の子よりもかなりの長身で、似合う服や靴のサイズがなかなかないことが悩み。スポーツは得意だが、ビーチバレーに関しては完全な初心者。

・比嘉かなた（CV：宮下早紀）
沖縄に住む遥かのいとこで、遥と同じ高校2年生。かつてはビーチバレーをやっていたが、思うように身長が伸びず諦めてしまった。物静かで引っ込み思案な性格。遥に巻き込まれる形で再びビーチバレーを始めることになる。

・トーマス・紅愛（CV：種﨑敦美）
遥たちと同じ高校の2年生。幼い頃から双子の妹・恵美里ととも優秀な成績を収めており、現在も姉妹ペアで全国2位の実績を持つ。細かいことは気にしないアバウトな性格で、性格が似ている遥とすぐ意気投合した。

・トーマス・恵美里（CV：末柄里恵）
遥たちと同じ高校の2年生。真面目で冷静な性格で、双子の姉・紅愛とは口論ばかりしている。放課後にビーチバレーの練習に励む一方、生徒会役員も勤めている。友達としてかなたと成美の関係をずっと気にかけてきた。

・遠井成美（CV：島袋美由利）
福知山学院高校2年生。かつて、かなたとペアを組んでいたが、かなたの挫折によりペアは自然消滅。現在は彩紗と組み、高校生チャンピオンとなっている。過去の経緯から今でもかなたとの間にわだかまりがある。

・立花彩紗（CV：伊藤かな恵）
福知山学院高校2年生。成美の現在のパートナー。練習に訪れたビーチで遥をビーチバレーに誘い、彼女がビーチバレーを始めるきっかけを作った。明るくオープンな性格で、初対面の相手とも気軽に話すことができる。

・大城あかり（CV：木村千咲）
遥たちと同じ高校の1年生。芸能活動をしていたせいで周囲から浮いてしまい、校内では孤立している。かなたとのビーチバレーの勝負をきっかけに、ビーチバレー部に入部。マネージャー的な役割をこなすようになる。

・棚原愛衣（CV：鬼頭明里）
遥たちとは別の高校の3年生。インドアバレーの大会に敗退したことから、後輩の舞のために何かしてあげられないかと、ビーチバレーの大会にさんかする。ユニフォームとする水着を買いに売り場を訪れた際、遥たちと同じ水着を取り合うこととなり…。

・砂川舞（CV：小池理子）
遥たちとは別の高校の1年生。小柄な自分を子供扱いしなかった愛衣を慕い、インドアバレーを始めた。その後、愛衣の誘いでビーチバレーの大会に参加。インドアでリベロで務めていたためレシーブには絶対の自信を持っている。

スタッフ

・監督：窪岡俊之
・シリーズ構成・脚本：待田堂子
・キャラクターデザイン：小田武士
・サブキャラクターデザイン・衣装デザイン：山田真也
・総作画監督：小田武士、津幡佳明、松川哲也、大沢美奈
・助監督：髙橋英俊
・特技監督：池下博紀、千葉茂
・メインアニメーター：松尾信之、宝井俊介
・プロップデザイン：水村良男
・美術設定：杉山晋史
・美術監督：一色美緒
・背景：スタジオワイエス
・色彩設計：勝田綾太
・画面設計・3Dディレクター：向純平
・撮影監督：桑良人
・撮影：スタジオシアン
・編集：柳圭介
・音響監督：藤田亜紀子

サブタイトル

第1話：エースなんて必要ないの
第2話：私を信じて
第3話：昔の自分を取り戻したいって思ってる
第4話：私たちにぴったりだと思わない？
第5話：アンタの心が折れるまで
第6話：折れないよ、私は
第7話：もう友達でしょ
第8話：約束守ってみせるから
第9話：これが私の気持ちです
第10話：アタシが戦いたかったのは
第11話：ここまできたら真っ向勝負
第12話：だから私たちは、かけがえのない一人を選ぶ

主題歌・楽曲

・OP1：FLY two BLUE
作詞・作曲・編曲：西川マコト
歌：大空遥(CV：優木かな)、比嘉かなた(CV：宮下早紀)

・OP2：期間／7話
歌：大城あかり(CV：木村千咲)

・ED1：
作詞：小坂りゆ
作曲・編曲：NAOKI MAEDA
歌：大空遥(CV：優木かな)、比嘉かなた(CV：宮下早紀)、トーマス・紅愛(CV：種﨑敦美)、トーマス・恵美里(CV：末柄里恵)

・ED2：期間／7話
ワクワクシークゥーサー
大城あかり(CV：木村千咲)

評価と感想

「はるかなレシーブ」は、青春とスポーツの魅力を描いた作品として多くの視聴者から支持されました。特に、主人公の大空遥と比嘉かなたの成長物語は、視聴者の心を捉えました。遥の明るさとかなたの内向的な性格が対照的でありながら、互いに支え合い、ビーチバレーを通じて成長していく姿は感動的です。また、ビーチバレーの試合シーンはリアルで迫力があり、スポーツアニメとしてのクオリティも高く評価されました。

キャラクターの個性も豊かで、特にトーマス姉妹の紅愛と恵美里の関係性や、遠井成美と立花彩紗のパートナーシップなど、各キャラクターの背景や人間関係が丁寧に描かれています。また、大城あかりや棚原愛衣、砂川舞といったサブキャラクターも魅力的で、物語に深みを与えています。

音楽も作品の雰囲気を盛り上げる重要な要素となっており、OPとEDの楽曲は視聴者の間で人気を博しました。特に、OPの「FLY two BLUE」は遥とかなたの友情と成長を象徴するような曲で、多くのファンに愛されました。