キリングバイツ - 獣闘士たちの熾烈な戦いとその魅力■作品概要「キリングバイツ」は、村田真哉と隅田かずあさによる原作漫画を原作としたTVアニメシリーズです。2018年1月13日から3月31日まで、TBSとBS-TBSで放送されました。全12話、各話30分の構成で、深夜2時25分からの放送ということもあり、話題性と視聴率を両立した作品として注目を集めました。アニメーション制作はライデンフィルムが担当し、監督は西片康人が務めました。 ■ストーリー平凡な大学生・野本裕也は、ある日謎の少女・ヒトミと出会います。彼女が獣の姿に変貌し、獅子の怪物と死闘を繰り広げる様子を目撃した野本は、その正体が人間の頭脳と獣の牙を持つ「獣闘士(ブルート)」であることを知ります。ヒトミは、最強の闘争本能を秘めた獣闘士「蜜獲(ラーテル)」であり、彼女と出会ったことで野本もまた「牙闘(キリングバイツ)」と呼ばれる熾烈な戦いに巻き込まれていきます。 獣闘士たちは、古来より日本経済を支配してきた4大財閥(三門・八菱・角供・石田)に抱えられ、その代理人として決闘を行い、覇権を争ってきました。野本はヒトミと共に、この過酷な戦いに身を投じていくことになります。 ■キャラクター宇崎瞳(ヒトミ)/蜜獲(ラーテル)小型哺乳類「ラーテル」の獣闘士で、驚異の防御力と恐れを知らない攻撃性を持つ新人ながらも格上の獣闘士たちと互角以上の戦いを繰り広げます。必殺技は鋭利な爪で切り裂くカウンター攻撃「蜜獲斬(スラッシュ)」。普段は女子高生として生活していますが、獣化時と変わらず勝気で傲慢な性格です。甘い物と心酔する祠堂の前では豹変します。 野本裕也ある事件でヒトミと出会い、「牙闘(キリングバイツ)」に参加することになった平凡な大学2年生です。気弱で主体性がなく突出した才能を持たないものの、ヒトミとのタッグで予想外の戦果を挙げていきます。大学では経済学部・経済学科に所属し、「漫画研Q会」に参加しています。 中西獲座(エルザ)/狩猟豹(チータ)「チータ」の獣闘士で、超スピードの走行技術で縦横無尽に地を駆け、獲物を一瞬にして仕留める地上最速の狩人です。ヒトミとは良きライバルであり、兄は強豪獣闘士の一人「虎(ティガ)」で、兄への尊敬はブラコンの域に達しています。 稲葉初/兎(ラビ)「ウサギ」の獣闘士で、腕力に乏しく牙や爪も持たないため戦闘力は皆無ですが、長い耳による索敵や「脱兎(だっと)」による逃走術、抜け穴掘りなど、工作員としての能力は高いです。弱小動物の性質ゆえか、性格は弱気で泣き虫ですが、穴を掘っているうちにテンションが上がってしまい目的を忘れかけてしまう一面もあります。 その他の主要キャラクター篠崎舞は「牙闘(キリングバイツ)」管理局に所属する祠堂の部下、岡島壱之助は石田財団に所属する獣闘士、中西大河は八菱財団に所属する「トラ」の獣闘士でエルザの兄、乃塒押絵はクラスメイトのヒトミに思いを寄せる女子高生、三門陽湖は三門財閥総帥・陽参の孫娘で「牙闘(キリングバイツ)」に深く関わっている、祠堂零一は「牙闘(キリングバイツ)」管理局長で四大財閥に協力しつつも胸中にはある思惑を秘めています。 ■制作スタッフ原作は村田真哉と隅田かずあさによる「月刊ヒーローズ」連載の漫画で、監督は西片康人、シリーズ構成は朱白あおい、キャラクターデザインは渡邊和夫、美術監督は横松紀彦、美術設定は池田祐二、背景はスタジオワイエス、色彩設計は篠原愛子、CGディレクターは後藤泰輔、モデリングスーパーバイザーは金忠男、3DCGIはしいたけデジタル、2Dデザインとモニターグラフィックスは佐藤菜津子、撮影監督は増元由紀大、撮影はグラフィニカ、編集は長谷川舞、音響監督は明田川仁、音響効果は小山恭正、音響制作はマジックカプセル、音楽は高梨康治、オープニングテーマはfripSideの「killing bites」、エンディングテーマはキツネツキの「ケダモノダモノ」、アニメーション制作はライデンフィルム、製作はキリングバイツ製作委員会が担当しました。 ■エピソード各話のサブタイトルとその内容は以下の通りです。 1st Bite/牙の鋭い方が勝つ平凡な大学生・野本裕也は、とある事件に巻き込まれ、謎の女子高生・ヒトミと出会います。ひと気のない廃棄場で、彼女が獣の姿に変貌し、獅子の怪物と死闘を繰り広げる様子を目撃します。彼らの正体は、人間の頭脳と獣の牙を持つ獣人で、ヒトミは最強の闘争本能を秘めた獣闘士「蜜獲(ラーテル)」でした。野本はヒトミと出会ったことで、この獣人たちによる熾烈な戦い「牙闘(キリングバイツ)」に巻き込まれていきます。 2nd Bite/やっばい惚れちゃいそうヒトミと出会ったことで「蜜獲(ラーテル)」の出資者(プレイヤー)となった野本は、その夜、獣人「山荒(ラウディ)」に襲われます。ラウディは、野本からラーテルの情報を得ようとしますが、そこにヒトミが現れ、ラーテルとラウディの戦いへと発展します。その最中、野本もラウディに狙われますが、新たに巨漢・岡島が現れ、野本を救います。そして、野本を救った岡島は、ヒトミにある願いを申し出ます。 3rd Bite/ほんっと何の取り柄もないんですヒトミは野本の大学で出会った「狩猟豹(チータ)」の獣人・中西獲座(エルザ)とのキャットファイトを経て、四大財閥間の闘争「牙闘獣獄刹(キリングバイツ・デストロイヤル)」の開催を知ります。ヒトミは、岡島と共に石田財団からの参戦を決意しますが、獣獄刹は三人一組のチーム戦です。参加するにはあと一人、獣人が必要でしたが、メンバーの獲得に苦戦します。そんな中、岡島は「兎(ラビ)」の獣人・稲葉初に連絡を取ります。 4th Bite/だから辞めろと言ったのよクズが!獣人たちの殲滅戦(サバイバルマッチ)「獣獄刹(デストロイヤル)」開幕を前に、ヒトミと野本は試合場へと向かう豪華客船のパーティー会場にいました。船内では前回の優勝者「虎(ティガ)」の獣人・中西大河を始め、各陣営の精鋭たちが早くも殺気立っていました。やがて、舞台となる孤島「炎蹄島(ほていじま)」に到着し、獣獄刹が始まると、他の出資者(プレイヤー)たちの予想を裏切り、野本がまさかの作戦に打って出ます…!? 5th Bite/どんな風に犯ろうと、自由「蜜獲(ラーテル)」と「熊(ベア)」の戦いに続き、別の地点では石田陣営の「河馬(ヒポポタマス)」、角供陣営の「鰐(クロコダイル)」、三門陣営の「巨猩羅(ゴリラ)」が、八菱陣営の「虎(ティガ)」と対峙します。図らずも、三勢力が手を組んで前回優勝者に挑む戦いを繰り広げていました。不利な状況にも関わらず、圧倒的な力を見せつけるティガでしたが、船内では野本がある異変に気づきます…。 6th Bite/そんな事、私が知るか「壷舞螺(コブラ)」と「守宮(ゲッコー)」に襲われ、窮地に陥っていた「狩猟豹(チータ)」を救ったのは、敵対する「蜜獲(ラーテル)」でした。2人は共闘体制を取るが、相手の予想以上の攻撃に苦戦を強いられます。一方、「虎(ティガ)」と三勢力による戦いはティガの圧勝に思われましたが、角供陣営の策略によってティガが窮地に陥っていました。その時、「河馬(ヒポポタマス)」が思わぬ行動に出ます。 7th Bite/だって…そういう気分なんだから「虎(ティガ)」が去った後、「河馬(ヒポポタマス)」と「鰐(クロコダイル)」による戦いが繰り広げられていました。そこに三門陣営の城戸と、一度は倒された「巨猩羅(ゴリラ)」の獣人・矢部が現れます。戦いに水を差されたクロコダイルは、城戸に対して牙を剥きます。その裏で、「壷舞螺(コブラ)」VS「蜜獲(ラーテル)」、「守宮(ゲッコー)」VS「狩猟豹(チータ)」の戦いは、熾烈を極めていました。 8th Bite/やばい…やばいやばいやばいやばい!船内のVIPルームでは、三門財閥会長・三門陽参ら四大財閥の総帥たちが「獣獄刹(デストロイヤル)」を観戦していました。今回の獣獄刹は、今後莫大な利益を生むであろう獣化ビジネスの決定権を得るための財閥間の代理戦争でもあったのです。死闘が続く島では、「霊猫包香(シベトンラップ)」に惑わされていたエルザの元に大河が合流し、ヒトミは3対1の窮地に陥ります。大河は宿敵・「獅子(レオ)」を倒したというヒトミに敵意を向けるのです。 9th Bite/それだけは絶対に曲げない!ついに「虎(ティガ)」VS「蜜獲(ラーテル)」の戦いの火蓋が切って落とされました。ティガの必殺技「虎砲(こほう)」を受けてなお立ち上がるラーテルでしたが、力の差は歴然としていました。圧倒的な力を見せるティガの前に、徐々に追い詰められていくラーテル。その様子を船内から見守っていた野本は、ラーテルを逃がすべきか葛藤していました。そしてついに、野本は決断を下します――。 10th Bite/一緒に行こう「蜜獲(ラーテル)」と「虎(ティガ)」の決戦に、三門財閥の最終兵器「穿山甲(パンゴリン)」が乱入します。ラーテルを一撃で退けたパンゴリンの全身を攻防自在の鱗で覆われた身体には、ティガの爪撃も通用しません。モニタールームで戦いを見届けていた「牙闘(キリングバイツ)」管理局長の祠堂は、ラーテルとなる前の、ヒトミと出会った時のことを思い出していました。 11th Bite/ママを…いじめるな「原種獣人(オリジンビースト)」として復活した「蜜獲(ラーテル)」と「穿山甲(パンゴリン)」の決戦は熾烈を極めていました。パンゴリンは規格外のパワーでラーテルを圧倒しますが、その強大な敵に対して、ラーテルはむしろ生き生きと戦いを楽しんでいました。戦いが過熱する中、パンゴリンの脳裏には、少年時代の忌々しい記憶が蘇っていました。いよいよ「獣獄刹(デストロイヤル)」の雌雄が決する! 12th Bite/今までありがとな荒れに荒れた「獣獄刹(デストロイヤル)」もついに決着の時を迎えます。しかし優勝者決定の直後、現場からの中継映像が途絶えます。そこには参加した獣人たちを撮影クルー共々始末し、獣獄刹を無効にしようとするある目論見がありました。熾烈な試合を戦い抜いたヒトミたちにも、魔の手が迫ります。そして、「牙闘(キリングバイツ)」を代理戦争とした獣化手術を巡る政争も急展開を告げ、新たな時代が幕を開ける――。 ■主題歌・楽曲オープニングテーマはfripSideの「killing bites」で、作詞・作曲・編曲は八木沼悟志が担当しました。エンディングテーマはキツネツキの「ケダモノダモノ」で、作詞は菅原卓郎、作曲は滝善充が担当しました。両曲とも全12話を通して使用され、作品の雰囲気を盛り上げる重要な要素となっています。 ■評価と魅力「キリングバイツ」は、その独特の世界観と過激な戦闘シーンで多くの視聴者を引きつけました。獣闘士たちの戦いは、ただの暴力描写ではなく、各キャラクターの背景や心情が深く描かれており、視聴者に強い印象を与えます。また、4大財閥の代理戦争という設定は、社会的なテーマを絡めつつエンターテイメント性を高めることに成功しています。 キャラクターの個性も魅力の一つで、特にヒトミの強さと脆さのギャップや、野本の成長物語は多くのファンを惹きつけました。また、エルザや稲葉初などのサブキャラクターもそれぞれに魅力的な設定を持ち、物語を豊かにしています。 制作スタッフの技術力も高く評価され、特にCGIを駆使した戦闘シーンはリアルで迫力があり、視覚的なインパクトを与えました。音楽も作品の雰囲気にマッチしており、主題歌の「killing bites」と「ケダモノダモノ」はアニメファンの間で人気を博しました。 ■推薦理由「キリングバイツ」は、過激な戦闘シーンと深いストーリー、魅力的なキャラクターが融合した作品です。特にアクションやサバイバル系の作品が好きな方にはおすすめです。また、社会的なテーマを背景に持つ物語が好きな方にも楽しんでいただけるでしょう。さらに、CGIや音楽のクオリティも高く、視覚的・聴覚的に楽しめる作品となっています。ぜひ一度、視聴してみてください。 |
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