新テニスの王子様 OVAを徹底評価！果たしてその魅力とは？

新テニスの王子様 OVA：テニスの新たな挑戦と成長の物語

「新テニスの王子様 OVA」は、許斐剛による人気漫画「新テニスの王子様」を原作としたアニメ作品であり、2012年4月20日に発売された。OVA形式で全7話が収録されており、各話は約25分の長さとなっている。この作品は、テニスの王子様シリーズの続編として、より深化したストーリーとキャラクターの成長を描いている。以下では、このOVAの詳細な内容、キャラクター、スタッフ、そしてその魅力について詳しく紹介する。

作品概要

「新テニスの王子様 OVA」は、青春学園中等部の越前リョーマをはじめとする中学生たちが、U-17（アンダーセブンティーン）日本代表合宿に招待されるところから始まる。この合宿は、世界最高峰のテニスプレイヤーを目指すための厳しい訓練の場であり、そこで彼らは新たな挑戦と成長を経験する。OVAは、合宿の前夜から始まり、各話ごとに異なるキャラクターの視点から物語が展開される。

ストーリー

OVAの第1話「招聘前夜」では、青春学園中等部のテニス部員たちがU-17日本代表合宿に招待されることが決定し、その前夜の様子が描かれる。リョーマをはじめとするメンバーは、合宿への期待と不安を抱きながらも、自分たちの力を試すために決意を固める。このエピソードでは、各キャラクターの個性や背景が深く掘り下げられ、彼らの成長のきっかけとなる重要なシーンが多く含まれている。

続くエピソードでは、合宿での厳しいトレーニングや試合を通じて、キャラクターたちがそれぞれの課題に立ち向かい、成長していく姿が描かれる。特に、リョーマの手塚との対決や、氷帝学園の跡部景吾の戦いなど、見どころが満載である。また、OVAでは新たなキャラクターも登場し、彼らとの交流を通じて、既存のキャラクターたちが新たな視点を得ることになる。

キャラクター

「新テニスの王子様 OVA」には、原作の魅力的なキャラクターが多数登場する。以下では、主要なキャラクターとその特徴を紹介する。

中学生

青春学園中等部

越前リョーマ（1年生）：アメリカJr大会で4連続優勝の経験を持つ天才テニス少年。圧倒的なテクニックとテニスセンスで、どんな逆境でも強敵に挑む。
手塚国光（3年生）：テニス部部長。全国的に知られる名プレイヤーであり、理性的な行動で部を率いる。
大石秀一郎（3年生）：テニス部副部長。クールな手塚を温厚な人柄でフォローし、菊丸とのダブルスは完成度が高い。
不二周助（3年生）：優雅な笑みの下に修羅を秘める天才。卓越した技術と華麗な返し技を持つ。
乾貞治（3年生）：テニス部一の情報収集の鬼。データ重視の理論派で、部員たちの信頼も厚い。
菊丸英二（3年生）：コートを自在に動き回るアクロバティックなプレイを得意とする感性のテニスプレイヤー。
河村隆（3年生）：普段は温厚だが、ラケットを握ると「戦闘モード」に切り替わり、パワーテニスが武器。
桃城武（2年生）：強靭なバネを活かしたスーパーショットが武器。海堂とはライバル関係だが、後輩思いの一面も持つ。
海堂薫（2年生）：鋭角的な角度で打ち込むリターンショット「スネイク」を操る努力家。桃城とはライバル関係にある。

氷帝学園中等部

跡部景吾（3年生）：テニス部部長。カリスマ性と実力で200人の部員を率いる。多彩な技と試合の主導権を掴む能力を持つ。
忍足侑士（3年生）：氷帝きっての天才肌。関西弁のポーカーフェイスで、試合中でも感情を表に出さない曲者。
宍戸亮（3年生）：どんな逆境でも努力し、道を切り拓くタフな精神の持ち主。敗者を切捨てる氷帝にあって、不屈の精神でレギュラー復帰を果たす。
向日岳人（3年生）：跳躍力と柔軟な身体能力を駆使したアクロバティックプレイを得意とする。飛翔の美学に魅入られたMr.アクロバティック。
芥川慈郎（3年生）：実力主義の氷帝の中でマイペース。優れたプレイヤーと対戦することで眠っていた力が覚醒する。
樺地崇弘（2年生）：常に無表情で無口。跡部の命令には絶対服従し、その素直さが強さの骨幹である。
鳳長太郎（2年生）：長身を活かしたスカッドサーブが得意。一見おとなしそうだが、闘争心と向上心を強く秘めている。
日吉若（2年生）：強い向上心で次代の氷帝を担う若武者。古武術の型を取り入れた独自のフォームを持つ。

立海大附属中学校

幸村精市（3年生）：テニス部部長。常勝の立海テニス部を率いるテニスコートの貴公子。「神の子」と呼ばれる実力者。
真田弦一郎（3年生）：テニス部副部長。妥協と敗北を許さない厳格な鉄人。幸村不在の間、部を厳しくまとめる。
柳蓮二（3年生）：冷静沈着なデータマン。立海の参謀として、一歩引いた立場から部を支える屋台骨。
仁王雅治（3年生）：変幻自在で予測不可能なプレイで対戦相手を翻弄させるコート上の詐欺師。
柳生比呂士（3年生）：一見クールだが、勝利に対する執着心が強い情熱家。対戦相手を気遣う優しさを持つ紳士。
ジャッカル桑原（3年生）：どんなボールでも確実に拾う広い守備範囲が武器。4つの肺を持つ男と呼ばれ、日本人離れした身体能力を持つ。
切原赤也（2年生）：好戦的な性格で、ひょうきんな面もあるが対戦者に対しては冷酷。ナックルサーブが得意技。

比嘉中学校

木手永四郎（3年生）：テニス部部長。非情で冷徹なプレイスタイルから「殺し屋」と怖れられるが、内には熱い激情がほとばしる。
甲斐裕次郎（3年生）：変幻自在な裏手の名手。気分屋だが、「本気モード」に入るとテンションを制止するのは至難の業。
平古場凛（3年生）：陽気な沖縄気質と華麗なプレイ。束縛されることを嫌い、己を貫く誇りと情熱を持つ。
知念寛（3年生）：感情を表に出さず、言葉数も少ない。相手に胸中を読ませぬ不気味な恐怖感を与える。
田仁志慧（3年生）：一撃必殺のパワープレイヤー。短気で好戦的。大声で威嚇しながらパワーで敵を跳ね飛ばす。

四天宝寺中学校

白石蔵ノ介（3年生）：テニス部部長。突出した才能が集う四天宝寺を率いる。基本を極めるプレイは聖書（バイブル）と称される。
千里千里（3年生）：ひたすらテニスと己の「可能性」を求める。「絶対予告」を得意とする。
金色小春（3年生）：IQ200の頭脳で勝利への行程を全てはじき出す芸人魂の持ち主。「笑かしたモン勝ち」の精神を貫く。
一氏ユウジ（3年生）：小春とペアを組み、私生活でも小春一筋。相手の技だけでなく、声や仕草までコピーし混乱を巻き起こす。
忍足謙也（3年生）：高速移動であらゆる打球に追い付く浪速のスピードスター。氷帝の忍足侑士とは従兄弟。
石田銀（3年生）：ありあまるパワーを以ってその力を封じる求道者。礼に始まり礼に終わる姿勢から「師範」と呼ばれる。
財前光（2年生）：2年生にして四天宝寺のレギュラーの座を勝ち取った逸材。先輩にも物怖じせず軽口をたたく。
遠山金太郎（1年生）：天真爛漫な性格そのままのプレイスタイル。小さな肉体に恐るべき筋力、瞬発力、持久力を秘める。

不動峰中学校

橘桔平（3年生）：テニス部部長。「猛獣のオーラ」を放ち攻撃的なテニスをする。かつては「九州二翼」と呼ばれた全国区選手。
神尾アキラ（2年生）：スピードのエースの異名を持つ。天性のスピードを活かすための修練も怠らない努力家。
伊武深司（2年生）：クールなプレイスタイルながら心には熱い情熱を秘める。高い観察眼で相手の弱点を射抜く。

聖ルドルフ学院中学校

観月はじめ（3年生）：選手兼マネージャーとしてチームを束ねる。データ収拾と分析でシナリオテニスを展開する。
不二裕太（2年生）：ツイストスピンショットが得意。強い精神力と努力で成長を続ける。青学の不二周助の弟。

山吹中学校

千石清純（3年生）：動体視力と巧みなゲームメイクで偉才を放つ。強運の持ち主で「ラッキー千石」と称される。
亜久津仁（3年生）：闘争本能を剥き出しにした野獣のようなプレイ。驚異の身体能力を持つテニス界十年に一度の逸材。
南健太郎（3年生）：基本に忠実でペースを崩さず堅実なプレイをする。的確なサインプレーで相手を翻弄する。
東方雅美（3年生）：ボールコントロールと鋭いサーブを武器とする。存在感の薄さから「地味's」と呼ばれる。

六角中学校

黒羽春風（3年生）：実直で爽やかな性格で六角中の兄貴的存在。高い運動能力と長身を活かしたパワーテニスを得意とする。
天根ヒカル（2年生）：オジイ特製の長ラケットを使う。強靭な肉体を持ち、パワーを活かした攻撃的なプレイで相手を一蹴する。

名古屋星徳中

リリアデント蔵兎座（1年生）：全国大会での敗北後、自らの実力向上のため日本に残り帰化。パワーで相手をフェンスへ磔にするサザンクロスが得意技。

牧ノ藤学院

門脇悟（3年生）：「スーパーテニス」と称するテニスをする。

聖イカロス

リチャード・坂田（3年生）：快速を活かしたスピードテニスをする。

三人組

堀尾聡史（1年生）：青学テニス部所属。お調子者でひょうきんな性格。リョーマに頼まれ合宿所に謎の荷物を届ける。
壇太一（1年生）：山吹中テニス部所属。素直で一生懸命な性格。憧れの先輩・亜久津にお守りを届けるため合宿所にやってくる。
浦山しい太（1年生）：立海テニス部所属。特徴的な喋りで、語尾に「ヤンス」を付けて話す。代表に選ばれた先輩たちの姿を見るため合宿にやってくる。

高校生

徳川カズヤ（2年生）：U-17日本代表合宿で最上位の1番コートに所属する実力者。完全実力主義を貫く。
入江奏多（2年生）：3番コート所属。穏やかで物腰が柔らかく、中学生たちにも親切に接するが、どこか謎めいた雰囲気を持つ。
鬼十次郎（3年生）：5番コート所属。下位の選手を退け続けることから「地獄の番犬」と恐れられる。男気に溢れ周りの選手からも慕われる。
大和祐大（2年生）：3番コート所属。元青学の部長。5番コートのシャッフルマッチシングルス2で現青学の部長、手塚と対戦する。

コーチ

黒部由紀夫：U-17日本代表の戦略コーチ。選手たちを細かく分析し、理論的な面から指導する。監督不在の間、合宿の指揮を任される。
齋藤至：U-17日本代表の精神コーチ。選手たちに過酷な試練を与え精神面の強化を計る。飄々としており、どこか抜けたような印象を受ける。
柘植竜二：U-17日本代表のサーキットコーチ。選手たちの体力を強化すべく、厳しいトレーニングを課す。

スタッフ

「新テニスの王子様 OVA」の制作には、多くの才能あふれるスタッフが関わっている。以下に主要なスタッフを紹介する。

原作：許斐剛（集英社「ジャンプSQ.」連載）
監督：山本秀世
シリーズ構成：広田光毅
キャラクターデザイン：石井明治
音響監督：平光琢也
音楽：渡部チェル
制作：NAS
アニメーション制作：Production I.G、M.S.C
製作：新テニスの王子様プロジェクト

キャスト

OVAの声優陣も豪華で、各キャラクターの個性を引き立てる演技が光る。以下に主要なキャストを紹介する。

越前リョーマ：皆川純子
手塚国光：置鮎龍太郎
大石秀一郎：近藤孝行
不二周助：甲斐田ゆき
乾貞治：津田健次郎
菊丸英二：高橋広樹
河村隆：川本成
桃城武：小野坂昌也
海堂薫：喜安浩平
徳川カズヤ：小野大輔
入江奏多：相葉裕樹
鬼十次郎：遠藤大智
黒部由紀夫：曽世海司
齋藤至：宮本充
柘植竜二：松田健一郎
堀尾聡史：山崎樹範
壇太一：小林由美子
浦山しい太：高瀬朝季
跡部景吾：諏訪部順一
忍足侑士：木内秀信
宍戸亮：楠田敏之
鳳長太郎：浪川大輔
幸村精市：永井幸子
真田弦一郎：楠大典
柳生比呂士：津田英佑
切原赤也：森久保祥太郎
木手永四郎：新垣樽助
白石蔵ノ介：細谷佳正
金色小春：内藤玲
遠山金太郎：杉本ゆう
亜久津仁：佐々木望
神尾アキラ：鈴木千尋
向日岳人：保志総一朗
仁王雅治：増田裕生
日吉若：岩崎征実

主題歌・楽曲

OVAの主題歌も作品の魅力を引き立てる重要な要素である。以下に主題歌とその詳細を紹介する。

OP1

『未来の僕らへ』
作詞：夏ノ芹子
作曲：河村佳希
編曲：あおい吉勇
歌：藤澤ノリマサ

ED1

『ENJOY』
作詞：加藤碧、UZA
作曲：Rie
編曲：水島康貴
歌：網球男児（あみきゅうだんじ）（越前リョーマ、手塚国光、丸井ブン太、切原赤也、忍足謙也、遠山金太郎の新ユニット）

評価と推薦

「新テニスの王子様 OVA」は、原作の魅力を最大限に引き出しつつ、新たなストーリーとキャラクターの成長を描いた作品である。OVA形式であるため、各話ごとに異なる視点から物語が展開され、視聴者に新鮮な驚きと感動を提供する。特に、U-17日本代表合宿という舞台設定は、キャラクターたちの成長をより深く描くための絶好の場となっており、テニスの技術だけでなく、精神的な成長も描かれている点が評価されている。

また、豪華なキャスト陣による声優の演技も見事で、各キャラクターの個性がより鮮やかに表現されている。主題歌も作品の雰囲気を盛り上げる重要な要素であり、視聴者の心を捉える力を持っている。

このOVAは、テニスの王子様シリーズのファンだけでなく、スポーツアニメや青春ストーリーが好きな人にもおすすめである。特に、キャラクターの成長や友情、努力といったテーマに共感できる人にとっては、必見の作品と言えるだろう。さらに、OVA形式であるため、各話ごとに異なる視点から物語が展開されるため、何度見ても新たな発見があるだろう。

「新テニスの王子様 OVA」は、テニスの王子様シリーズの新たな一章として、多くの視聴者に愛される作品である。ぜひ、この作品を通じて、キャラクターたちの挑戦と成長の物語を楽しんでほしい。

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