百花繚乱 サムライガールズ - 魅力あふれるキャラクターと深いストーリーの評価

百花繚乱 サムライガールズ - 美しきサムライたちの戦いと魅力

■作品概要

『百花繚乱 サムライガールズ』は、すずきあきら氏によるライトノベルを原作としたTVアニメシリーズです。2010年10月3日から12月19日まで放送され、美しい国「大日本」を舞台に、美しきサムライたちが織りなす物語が描かれています。全12話で構成され、各話30分の放送時間となっています。制作はアームス、製作は百花繚乱パートナーズが担当し、監督はKOBUN氏が務めました。

■放送情報

『百花繚乱 サムライガールズ』は以下の放送局で放送されました。

• チバテレビ：2010年10月3日～2010年12月19日、毎週日曜24:30～25:00
• tvk：2010年10月3日～2010年12月19日、毎週日曜25:30～26:00
• テレ玉：2010年10月4日～2010年12月20日、毎週月曜25:00～25:30
• TOKYO MX：2010年10月5日～2010年12月21日、毎週火曜25:30～26:00
• テレビ愛知：2010年10月5日～2010年12月21日、毎週火曜25:58～26:28
• サンテレビ：2010年10月6日～2010年12月22日、毎週水曜26:10～26:40
• AT-X：2010年10月11日～2010年12月27日、毎週月曜9:00～9:30

■ストーリー

美しい国『大日本』は、その美しさを羨む列強諸国から幾度となく侵略を受けていました。しかし、その度に大日本の守護神「サムライ」が立ち塞がり、国を守ってきました。『百花繚乱』は、そんな美しきサムライたちが織りなす、気高き魂の物語です。

時は平誠二十某年。長きに渡り大日本を統治する徳川幕府が霊峰富士の裾野に開いた巨大学園「武應学園塾」では、武家の子女が集い、大日本の次世代を担うため日々勉学と武術に励んでいました。学園に通う高校生にして柳生道場の師範代・柳生宗朗の前に現れる少女たち。全裸のまま空から降ってきた少女、柳生十兵衛。生徒会に敵対する豊臣方の真田幸村と後藤又兵衛。生徒会長、徳川慶彦の実妹にして宗朗の幼馴染の徳川千こと千姫と、その付き人で生徒会風紀委員長のメガネっ娘忍者、服部半蔵。宗朗のもとに集う美しきサムライたち。彼女たちとの出会いは偶然なのか？それとも必然なのか！？

幸村が予知した「大日本を覆う黒い影」、時を同じくして、学生が次々と姿を消す「神隠し」、空から降ってきた少女「柳生十兵衛」の謎。学園の頂点にして絶対権力者である生徒会長、徳川慶彦の思惑。そして大日本に幾度と無く訪れた危機を、その絶対的な実力で救ってきた剣姫【マスターサムライ】とは！？宗朗と少女たちの出会いが、大日本の歴史を揺るがす、新たなる動乱の幕開けとなる！！今ここに、美しきサムライたちの戦いがはじまる！！！

■解説

すずきあきら氏による剣豪オトメが巨大学園を舞台にセクシーに大暴れするストーリーと、人気絵師、Niθ氏が描く美麗なキャラクターが話題を呼んだホビージャパン40周年記念ライトノベル「百花繚乱」（HJ文庫刊）をアニメ化。戦国時代の武将と剣豪の名を冠したサムライ、美少女剣豪たちが絢爛豪華なセクシーアクションを繰り広げる作品です。

■キャスト

• 柳生十兵衛：悠木碧
• 柳生宗朗：平川大輔
• 真田幸村：釘宮理恵
• 徳川千：寿美菜子
• 後藤又兵衛：小林ゆう
• 服部半蔵：後藤沙緒里
• 直江兼続：豊崎愛生
• 徳川慶彦：櫻井孝宏
• シャルル・ド・ダルタニアン：小清水亜美
• 柳生義仙：水原薫
• ナレーション：立木文彦

■メインスタッフ

• 原作：すずきあきら
• キャラクター原案：Niθ
• 企画：岩崎篤史、榊間良治、森尻和明
• 監督：KOBUN
• シリーズ構成：金月龍之介
• キャラクターデザイン、総作画監督：宮澤努
• 美術監督：東潤一
• 美術設定：綱頭瑛子
• 色彩設定：阿部みゆき
• 撮影監督：浅川茂輝
• 編集：たぐまじゅん
• 音響監督：明田川仁
• 音楽：加藤達也
• 音楽プロデューサー：伊藤善之
• 音楽制作：ランティス
• プロデューサー：田中信作、関根龍二、臼井久人、畠山拓郎
• 制作プロデューサー：越中おさむ、小澤一由
• 制作デスク：千葉真悟
• 設定制作：岡篤志
• プロデュース：ジェンコ
• 制作：アームス
• 製作：百花繚乱パートナーズ（メディアファクトリー、ホビージャパン、ショウゲート、ランティス、ムービック、ジグノシステムジャパン、ジェンコ）

■メインキャラクタ

柳生十兵衛
突然、武鷹学園塾上空から裸で降ってきた謎の美少女。それまでの記憶がないものの、自らを「柳生十兵衛」と名乗り、宗朗をなぜか「お兄ちゃん」と呼ぶ。明るく天真爛漫な性格で、誰に対しても物怖じしない。宗朗の「将」の力（＝キス）によって別の人格が目覚め、恐るべき数々の秘技を放つ。その正体は、天草四郎が裸体転生させた「柳生十兵衛」。

柳生宗朗
本編の（名目上の）主人公。武應学園塾に籍を置く高校生。400年以上にわたり、徳川将軍家の剣術指南役を務めてきた柳生家の次期当主にして、剣術道場「柳生道場」の師範で、剣の腕前も一級。また、司令官としての能力にも秀でていて、戦闘では的確な指示を出す。誰にでも優しく、分け隔てなく接する一方、不条理に対し屈しない意志の強さも持っている。

真田幸村
「豊臣方」随一の知将。大日本に危険な何かが迫っているという先触れを感じ、徳川生徒会に忠告するが、騒乱罪で幕府に指名手配を受けてしまう。横柄な言動が目立つ自信家だが、それに見合う知性と胆力を持つ。幼児体型な容姿と、広いおでこがコンプレックス。

徳川千（千姫）
武應学園塾を統べる生徒会長「徳川慶彦」の実妹。生徒会副会長にして徳川宗家の姫。通称「千姫」。その性格も超絶お嬢様でわがまま。若干Sっぽい。薙刀の腕前は達人級。また、兄の陰謀に気づき、探ろうとするなど、行動的な面も持ち合わせている。幼なじみである宗朗の事がいろいろ気になるものの、素直になれないお年頃。

服部半蔵
生徒会執行部風紀委員。宗朗の同級生で、色々と口やかましいクラス委員長でもある。メイド服風の戦闘服を身にまとったくノ一であり、女性のみで構成された風紀委員会戦闘部隊「服部忍軍」を率いる。千姫に仕えているが、なにやら主従関係を超えたあやしい感情を抱いているようで・・・。

後藤又兵衛
幸村の従者で常に幸村と行動を共にしている。大柄で無口だが、実は細かい気配りが出来る人格者。主君である幸村に対しても誠実に振舞う。また、料理が得意など家庭的な一面もある。十兵衛に付けられた「べーたさん」という愛称に戸惑いつつも、割とお気に入りな様子。

シャルル・ド・ダルタニアン
生徒会執行部風紀委員長。メガネにメイド服風の戦闘服を身に纏ったくの一。女性のみで構成された風紀委員を率いる。潔癖症な性格で、卑猥な言動に免疫がなく毛嫌いしている。百合っ気とMっ気あり。千姫に対する忠誠心は高いが、それだけではなく怪しい感情を抱いているようで……。

直江兼続
「愛」を信じ、「愛」のために戦う、自称愛の戦士。幸村とは幼馴染で浅からぬ因縁があるらしい。本人は至って真面目なのだが、行動が常に空回りしてしまい、いつもドジを踏んでしまう。慶彦の策謀によって、宗朗を悪人と吹き込まれ、戦いを挑んでくる。あんまり頭は良くないが、身の丈以上の大槌を振り回して戦う「直江流戦槌術」の使い手である。

列堂義乃（柳生義仙）
十兵衛と同様、学園上空から降ってきた謎の少女。性格は嗜虐的で残忍。自らを奴隷であると執拗に宗朗を誘惑するなど、非常にアブナイ行動が目立つ、眼帯の美少女。その正体は、十兵衛と共に天草四郎に「裸体転生」された「十兵衛」の半身。誤って、宗朗と交わされた契約を反故にしようと、天草が送り込んだ刺客である。

徳川慶彦
武應学園塾を統べる生徒会長であり、いずれは徳川家の家督を継いで大日本の将軍となる人物。百八十センチを超える長身と腰まで届きそうな長い髪、そして全身にしなやかな筋肉をまとっている。飄々として、掴みどころがない性格を装っているが、実は切れ者。学生の身でありながら諸外国との外交に辣腕を振るう。現在はダルタニアンを引き連れ巴里に滞在している。

■サブタイトル

• 第壱話：はじめての忠（2010/10/03）
• 第弐話：裸体転生（2010/10/10）
• 第参話：剣姫（マスターサムライ）の正体（2010/10/17）
• 第肆話：ねえ忠してよ？（2010/10/24）
• 第伍話：愛の戦士、登場（2010/10/31）
• 第陸話：襲い来る、海の怪物（2010/11/07）
• 第漆話：大日本を覆う影（2010/11/14）
• 第捌話：忠の奴隷（2010/11/21）
• 第玖話：将（ジェネラル）の帰還（2010/11/28）
• 第拾話：魔眼の牢獄（2010/12/05）
• 第拾壱話：仏蘭西（フランス）から来たサムライ（2010/12/12）
• 第拾弐話：さよならの忠（2010/12/19）

■関連作品

• OVA 百花繚乱 サムライガールズ ～乙女♥嬉し恥ずかし将士の契り～
• 百花繚乱 サムライブライド
• 百花繚乱 サムライブライド 短編エピソード
• 百花繚乱 サムライアフター
• 百花繚乱 サムライアフター 短編エピソード

■主題歌・楽曲

OP1
・Last vision for last
・作詞：畑亜貴
・作曲：上松範康（Elements Garden）
・編曲：上松範康（Elements Garden）
・歌：飛蘭

ED1
・恋にせっせ通りゃんせ
・作詞：畑亜貴
・作曲：福本公四郎、村井大
・編曲：高田暁
・歌：サムライガールズ ～柳生十兵衛・真田幸村・徳川千～（悠木碧、釘宮理恵、寿美菜子）

■評論

『百花繚乱 サムライガールズ』は、美しいビジュアルと魅力的なキャラクター、そして独特の世界観が特徴的な作品です。原作のライトノベルが持つ魅力を最大限に引き出し、アニメ化することでさらに広い層にその魅力を伝えることに成功しています。

まず、作品の舞台となる「大日本」は、歴史的な背景とファンタジー要素が融合した世界観が魅力的です。徳川幕府が統治する国という設定は、歴史好きにはたまらない要素であり、そこにサムライという存在が加わることで、さらに深みを増しています。また、学園という舞台を選んだことで、青春ドラマとしての要素も強く、視聴者を引き込む力があります。

キャラクターの魅力も見逃せません。特に柳生十兵衛のキャラクターは、明るく天真爛漫な性格と、戦闘時には別の人格が目覚めるというギャップが魅力的です。また、柳生宗朗のリーダーシップと優しさ、真田幸村の知性と自信、徳川千のわがままでも行動的な性格など、各キャラクターが個性的で、物語を盛り上げています。さらに、服部半蔵や後藤又兵衛、シャルル・ド・ダルタニアンなど、脇を固めるキャラクターも魅力的で、物語全体を支えています。

ストーリー展開も見どころの一つです。学園内での派閥争いや、謎の「神隠し」、そして大日本を覆う黒い影など、様々な要素が絡み合い、視聴者を飽きさせません。また、各話ごとのサブタイトルもユニークで、物語の展開を予感させるものとなっています。特に「裸体転生」や「剣姫（マスターサムライ）の正体」など、視聴者の興味を引くタイトルが多く、次回への期待感を高めています。

ビジュアル面でも優れた作品です。Niθ氏の美麗なキャラクターデザインと、アームスの丁寧な作画が相まって、美しい映像が展開されます。特に戦闘シーンでは、セクシーなアクションと華麗な剣技が描かれ、視覚的な魅力が際立っています。また、色彩設定や美術設定も優れており、作品全体の雰囲気を高めています。

音楽も作品の魅力を引き立てています。OPの「Last vision for last」は、飛蘭の力強い歌声と上松範康氏の作曲がマッチし、作品のテーマを象徴するような曲となっています。また、EDの「恋にせっせ通りゃんせ」は、柳生十兵衛、真田幸村、徳川千の3人が歌うことで、キャラクターの魅力をさらに引き立てています。

■推薦

『百花繚乱 サムライガールズ』は、美しいビジュアルと魅力的なキャラクター、そして独特の世界観が魅力的な作品です。歴史好きやファンタジー好き、青春ドラマ好きには特にオススメです。また、美少女キャラクターが好きな方や、セクシーなアクションが好きな方にも楽しんでいただけるでしょう。さらに、OVAや関連作品も充実しているため、作品の世界観をより深く楽しむことができます。ぜひ一度、視聴してみてください。