けいおん! 番外編：音楽と友情の特別な瞬間を再び体験

『けいおん! 番外編』 - 青春の音色を奏でる、軽音部の日常

『けいおん! 番外編』は、2010年1月20日に発売されたOVA作品で、原作はかきふらいによる漫画『けいおん!』。この番外編は、テレビシリーズの第7巻に収録されており、ポニーキャニオンから販売されています。監督は山田尚子、制作は京都アニメーションが担当し、24分の1話構成となっています。

ストーリー

春、新入生がクラブを決める季節。田井中律は幼馴染の秋山澪を連れて軽音部の見学に行きます。しかし、部員全員が卒業してしまった軽音部は、新たに4人の部員が集まらないと廃部になってしまう危機に瀕していました。そんな中、琴吹紬という仲間を加え、最後の一人を探しているとき、「軽音部」を軽い音楽（口笛など）と勘違いしていた楽器初心者の平沢唯が入部してきます。この出会いが、軽音部の新たな物語の始まりとなります。

解説

『けいおん!』は、京都アニメーションが手掛ける“ゆるやか学園コメディ”で、軽音部の女子部員たちの日常を描いた作品です。『涼宮ハルヒの憂鬱』や『らき☆すた』と同じく、京都アニメーションの高いクオリティと温かみのあるストーリーテリングが魅力です。この番外編では、テレビ未放送のエピソード「冬の日!」と「ライブハウス!」が収録されており、ファンにとっては見逃せない内容となっています。

キャスト

平沢唯 - 豊崎愛生
秋山澪 - 日笠陽子
田井中律 - 佐藤聡美
琴吹紬 - 寿美菜子
中野梓 - 竹達彩奈
山中さわ子 - 真田アサミ
真鍋和 - 藤東知夏
平沢憂 - 米澤円
鈴木純 - 永田依子

メインスタッフ

原作 - かきふらい（月刊「まんがタイムきらら」連載）
プロデューサー - 中山佳久、中村伸一、太布尚弘、八田陽子
シリーズ構成 - 吉田玲子
キャラクターデザイン - 堀口悠紀子
音楽プロデューサー - 小森茂生（F.M.F）
音楽 - 百石元（F.M.F）
音響監督 - 鶴岡陽太
編集 - 重村建吾
美術 - 田村せいき
色彩設計 - 竹田明代
色彩設計補佐 - 宮田佳奈
背景担当 - 田峰育子
エフェクト - 京都アニメーションデジタル映像開発室
音響効果 - 神保大介
録音 - 名倉靖
録音助手 - 亀本美佳
音響制作担当 - 杉山好美
録音スタジオ - studio2010
音響制作 - 楽音舎
音楽制作 - ポニーキャニオン
A&Rプロデューサー - 磯山敦、岡本真梨子
音楽コーディネーター - 深井康介（F.M.F）
宣伝プロデューサー - 西口美希恵
宣伝 - 田中瑞穂
商品担当 - 三森裕介
企画協力 - 小林宏之、田中潤一朗
協力 - 篠原猛（芳文社）、中嶋嘉美（クオラス）、杉村明浩
ウェブデザイン - 野口亜希子
編集 - スタジオごんぐ（重村建吾、佐藤とも子）
オンライン編集 - IMAGICA
オンライン編集担当 - 金沢直樹、安田斐人
アドバイザー - 石原立也
アニメーションプロデューサー - 大橋永晴
アシスタントプロデューサー - 藤野麻耶、松永裕一
設定マネージャー - 瀬波里梨
撮影監督 - 山本倫
楽器設定 - 高橋博行
監督 - 山田尚子
制作協力 - アニメーションDo
アニメーション制作 - 京都アニメーション
製作協力 - ポニーキャニオン、ムービック、京都アニメーション
製作 - 桜高軽音部、TBS

メインキャラクタ

平沢唯 - 軽音部を軽い音楽（口笛など）と勘違いして入部。全くの初心者からギターを始める。自己流や直感に頼るタイプで、かわいいものや甘いものが大好き。
秋山澪 - 文芸部に入るつもりだったが、幼馴染の律に軽音部に引っ張り込まれる。真面目で成績優秀、プロポーションもメンバー中一番だが、ギターは目立つからとベースを選んだほど恥ずかしがり屋。ベースの腕はかなりのもの。
田井中律 - 大雑把な性格で、細かい楽器が苦手という理由でドラムを選ぶ。澪とは幼稚園からの幼馴染で、しょっちゅういじり倒している。ナレーション喋りや、他人の声色を真似るといった妙な特技がある。
琴吹紬 - 言動からかなりのお嬢様と推測される。4歳のころからピアノを習い、コンクールで入賞したこともある。おっとりしていて人当たりがよく、常に笑顔を絶やさない。部室にはお菓子とティーセットを持参している。
中野梓 - 軽音楽部に新しく入った1年生。唯の妹・憂と同じクラス。とても真面目な性格で、軽音部のティータイムや唯たちのゆるい雰囲気に気を揉んでいる。小学生の頃から両親の影響で始めたギターは、かなりの腕前。
山中さわ子 - 軽音部の顧問。美人でおしとやかで生徒からの人気も高いが…素に戻れる軽音部を心のオアシスとしている。唯たちの通う桜高のOG。在学中の写真がきっかけで顧問を引き受けることになる。ギターの腕は確かなもの。
真鍋和 - 唯の幼なじみで生徒会役員。常にクールだが、怒ると怖い面も。唯のよき理解者で、保護者的立場で見守ってくれている。
平沢憂 - 唯の1歳年下の妹。気立てがよく控えめで、料理もうまく家事も万能にこなすなどよくできた妹。成績も優秀で、姉である唯に勉強を教えたりすることも。
鈴木純 - 憂、梓と同級生。甘え上手で他人に対しても遠慮なく振舞うタイプだが、根はマジメ。流行りもののチェックは欠かさない。くせっ毛なので雨の日、湿気の多い日が苦手。

サブタイトル

番外編／ライブハウス!（2010/01/20）

主題歌・楽曲

OP1 - Cagayake!GIRLS
- 作詞 - 大森祥子
- 作曲 - Tom-H@ck
- 編曲 - Tom-H@ck
- 歌 - 桜高軽音部（平沢唯、秋山澪、田井中律、琴吹紬、中野梓（豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈））
ED1 - Don't say "lazy"
- 作詞 - 大森祥子
- 作曲 - 前澤寛之
- 編曲 - 小森茂生
- 歌 - 桜高軽音部（平沢唯、秋山澪、田井中律、琴吹紬（豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子））
IN1 - ふわふわ時間（タイム）
- 作詞 - 秋山澪（かきふらい）
- 作曲 - 琴吹紬（前澤寛之）
- 編曲 - 前澤寛之
- 歌 - 桜高軽音部（平沢唯、秋山澪、田井中律、琴吹紬（豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈））

『けいおん! 番外編』の魅力と評価

『けいおん! 番外編』は、テレビシリーズのエピソードを補完するだけでなく、新たな視点から軽音部のメンバーの成長や絆を描いています。特に「冬の日!」では、唯たちがクリスマスパーティーを企画し、仲間たちとの絆を深める様子が描かれています。また、「ライブハウス!」では、彼女たちが初めてライブハウスで演奏する姿が収められており、音楽への情熱と成長が感じられます。

この番外編の魅力は、何と言ってもキャラクターたちの人間関係と成長にあります。唯の初心者から始まるギターへの挑戦、澪の恥ずかしがり屋な性格とベースへの情熱、律のリーダーシップとドラムへのこだわり、紬の優しさとピアノの才能、そして梓の真面目さとギターの腕前。これらの要素が組み合わさって、軽音部の日常が描かれています。

また、京都アニメーションの美しい作画と丁寧な演出も見逃せません。キャラクターの表情や動き、背景の細部までこだわった描写は、視聴者を物語の世界に引き込む力があります。特に、ライブシーンでの演奏シーンは、リアルな動きと音響効果が相まって、まるで自分もライブに参加しているかのような臨場感を味わえます。

音楽面でも、『けいおん!』の魅力が存分に発揮されています。OPの「Cagayake!GIRLS」やEDの「Don't say "lazy"」、そして挿入歌の「ふわふわ時間（タイム）」など、軽音部のメンバーが歌う楽曲は、彼女たちの青春と成長を象徴しています。これらの楽曲は、視聴者が軽音部のメンバーと共に成長し、青春を感じることができる重要な要素となっています。