墓場鬼太郎：怪奇と感動の融合、現代アニメの傑作を評価する

墓場鬼太郎 - ハカバノキタロウ - の全方位的評価と推薦

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

漫画

■放送期間

2008年01月11日 ～ 2008年03月21日

フジテレビ　2008年1月11日～2008年3月21日(1回～11回)毎週金曜　0:45～1:15(木曜深夜)

関西テレビ　2008年1月16日～2008年4月2日(1回～11回)毎週水曜　1:45～2:15(火曜深夜)

東海テレビ　2008年1月18日～2008年3月28日(1回～11回)毎週金曜　2:05～2:35(木曜深夜)

テレビ西日本　2008年1月24日～2008年4月3日(1回～11回)毎週木曜　2:15～2:45(水曜深夜)

新潟総合テレビ　2008年1月25日～2008年4月4日(1回～11回)毎週金曜　2:00～2:30(木曜深夜)

北海道文化放送　2008年2月6日～2008年4月16日(1回～11回)毎週水曜　1:10～1:40(火曜深夜)

山陰中央テレビ　2008年3月3日～2008年6月23日(1回～11回)毎週月曜　0:45～1:15(日曜深夜)

テレビ熊本　2008年3月19日～2008年5月28日(1回～11回)毎週水曜　2:05～2:35(火曜深夜)

テレビ新広島　2008年4月10日～2008年6月19日(1回～11回)毎週木曜　1:00～1:30(水曜深夜)

テレビ長崎　2008年6月21日～2008年9月6日(1回～11回)毎週土曜　1:45～2:15(金曜深夜)

サガテレビ　2008年10月16日～2009年1月8日(1回～11回)毎週木曜　0:35～1:05(水曜深夜)

フジテレビ721　2008年12月4日～2009年1月1日(1回～11回)毎週木曜　1:00～1:50(水曜深夜)※2話連続放送

■放送局

CX

■分数

30分

■話数

11話

■原作

・原作／水木しげる^{墓場鬼太郎・水木プロ}

■監督

・シリーズディレクター／地岡公俊

■制作

・アニメーション制作／東映アニメーション

・制作／墓場鬼太郎製作委員会(フジテレビジョン、アスミック・エース エンタテインメント、スカパー・ウェルシンク、ソニー・ミュージックエンタテインメント、電通、東映アニメーション、読売広告社)

■著作

©水木プロダクション・墓場鬼太郎製作委員会

■ストーリー

時は昭和30年代―。終戦から10年が経ち高度経済成長が急加速で進む中、富む者は富んだが、社会の底辺では泥まみれになりながらも日々を生き抜いている人々が溢れていた。そんな社会に幽霊族最後の生き残りとして墓の中から生まれてきた鬼太郎。地獄とは?この世とは?生きる幸福を考察し尽くした水木しげるの哲学に立ち戻り、元祖・鬼太郎が人間を笑い飛ばし、生きる喜びを謳いあげていく。

■解説

第一期ゲゲゲの鬼太郎の初回放送から40年の歳月を経て、待ち望まれた鬼太郎の原点というべき『墓場鬼太郎』が、遂にTV初登場!!ここに、鬼太郎誕生秘話が紐解かれる。※フジテレビ公式サイトより引用

■キャスト

・鬼太郎／野沢雅子

・目玉親父／田の中勇

・ねずみ男／大塚周夫

・寝子／中川翔子

・水木／大川透

・物の怪／塩屋浩三

・ニセ鬼太郎／伊倉一恵

・鬼太郎の父(生前)／郷里大輔

・鬼太郎の母／鈴木れい子

・水木の母／真山亜子

・社長／佐藤正治

・夜叉／堀秀行

・ドラキュラ四世／大友龍三郎

・水神／川津泰彦

・人狼／宝亀克寿

・ガマ令嬢／川浪葉子

・吸血鬼ジョニー／江原正士

・金丸／柴田秀勝

・メアリー／進藤尚美

・村田／宮本充

・池垣／西村知道

・水木しげる／島田敏

・水木の妻／斉藤貴美子

・カロリーヌ／江原詩織

・ガモツ博士／銀河万丈

・アドバラナ／高戸靖広

・地底の水木さがる／大場真人

・落葉／矢田耕司

・院長／立木文彦

・水木さがる／小杉十郎太

・トムポ／京極夏彦

・トランプ重井／ピエール瀧

■メインスタッフ

・原作／水木しげる

・企画／松崎容子(フジテレビ)

・製作／伊藤幸弘(フジテレビ)、清水慎治(東映アニメーション)、豊島雄郎(アスミック・エース エンタテインメント)、町田修一(電通)、伊藤泰造(ソニー・ミュージックエンタテインメント)、林田師博(スカパー・ウェルシンク)、木村京太郎(読売広告社)

・プロデューサー／高瀬敦也、細見康介(フジテレビ)、梅澤淳稔、池澤良幸(東映アニメーション)

・シリーズディレクター／地岡公俊

・シリーズ構成／成田良美

・音楽／和田薫

・キャラクターデザイン、総作画監督／山室直儀

・美術デザイン／本間禎章

・美術ボード／倉橋隆

・色彩設計／辻田邦夫

・撮影監督／入部章

・CGディレクター／森田信廣

・編集／片瀬健太

・アニメーション制作／東映アニメーション

・制作／墓場鬼太郎製作委員会(フジテレビジョン、アスミック・エース エンタテインメント、スカパー・ウェルシンク、ソニー・ミュージックエンタテインメント、電通、東映アニメーション、読売広告社)

■メインキャラクタ

・墓場鬼太郎

幽霊族最後の生き残り。関わる人間をことごとく不幸に陥れていくが……。

・目玉親父

鬼太郎の父親。 不治の病にかかるが、鬼太郎を守るため目玉だけになって蘇った。

・ねずみ男

怪奇大学不潔学科卒の自称天才。 しかし悪知恵に関しては鬼太郎も引けをとらないが……。

・鬼太郎の母

鬼太郎を身ごもったまま死んでしまう。瀕死の人間を気遣うなど、優しい一面も?

・水木

不幸にも最初に鬼太郎と出会ってしまった男。鬼太郎を育てたのに地獄に落とされる破目に。

・水木の母

息子が連れてきた鬼太郎のことを気持ち悪がり、疎ましく思っている。鬼太郎を物の怪と信じ、息子が帰ってこないことを鬼太郎の仕業と思い込んだ母のとった行動は…

・社長

水木の会社の社長。系列会社の運営する病院の患者が幽霊になったことが世間に知れるのを恐れ、水木をその調査に向かわせる。

・地獄の番人

地獄を訪れた者から切符をもらい、地獄へと導く。

・占い師

水木の母が相談をする占い師。「災いは近くからもたらされており、その元凶を取り除くには地獄の入り口で突き落とすしかない」と告げる。

・有馬博士

夜叉の研究をして50年。学会に発表した途端に追放される。夜叉を蘇らせることができることを証明すべく山奥の辺鄙な場所まで這って来たが、夜叉を掘り起こした直後、夜叉に命を奪われる。

・夜叉

一千年前、中国からやってきた吸血鬼。鬼太郎をあやつり、下宿屋をさせ、人間をおびき込む。

・ドラキュラ四世

三百年前、ヨーロッパを恐怖のどん底に叩き込んだ、ドラキュラ一族の四代目。日本に来て、ねずみ男を雇い、 人間の血を集めて吸っている。

・寝子

鬼太郎の初恋の相手で、歌手志望の可憐な少女。鬼太郎と繰り広げる禁断の悲哀物語。寝子のとった決断とは!?

・トランプ重井

流行歌のトップ歌手。ねずみ男を蔑んだがために、吸血木の芽を植えつけられてしまい……。

・吸血木

人間の血を吸って育ち、取り付いた人間を木に変えてしまう。

・物の怪

科学の発展と共に人間を脅かすことができなくなり、貧乏している妖怪。

・ニセ鬼太郎

鬼太郎のチャンチャンコを奪い地獄へ行き、ねずみ男と共に大金をせしめようと画策する。

・水神

変幻自在で透明な細胞を持ち、水に紛れて人を食べてきた。眠りを妨げた鬼太郎を追って、東京をパニックに陥れる。

・協森社長

謎の社長。妖怪たちにもお金を貸している。

・大空つばめ

時代をリードする有名歌手。トランプ重井と人気を二分するほど。

・人狼

普段は紳士のような姿かたちをしているが、月夜には狼と化す。人狼となると見境がなくなり、好意を寄せている者でも構わず襲い掛かってしまう。

・ガマ令嬢

口にチャックが付いている女性。 大人の男をメロメロにするほどの魅力を持つ。どうしてそんなにもてるのか、誰にもわからない。

・村田

売れない漫画家で困窮し、家賃も滞納中。大家から働き口として金丸を紹介され、幽霊騒動に巻き込まれる。

・金丸

自分の家を幽霊に乗っ取られ、それを取り戻そうと村田を雇う。幽霊をまったく怖れない。

・案内人

謎の暗闇に迷い込んだ人間を出口まで案内するのが役目。人生は一冊の漫画だと説く。

・ジョニー

ギターの名手で、その音は人を惹き付け、魅了する力を持つ。「1000人吸血プラン」を企て、ねずみ男を秘書に雇う、吸血鬼。池垣首相の血を狙っている。

・池垣首相

時の首相。”霧の中のジョニー”に血を狙われているため、その退治を鬼太郎に頼む。

・水木しげる

鬼太郎を描いてきた漫画家。鬼太郎と偶然にも出会い、空想の鬼太郎が実物になった、と喜んで家に招くが…

・アドバラナ

南方から来たお化け。異様な姿形の割に、人間世界に馴染んでいる。

・ガモツ博士

ブリガドーン現象の研究をしてきた学者。ブリガドーンを定着させ、そこに怪奇大学を開設し、地上にお化けの楽園を建設しようとする。

・カロリーヌ

おフランスの大学を出た才女でガモツの娘。鬼太郎とねずみ男が想いを寄せている。大学出じゃないと結婚しない、という割に、「ダメな男が好き」という一面も。

・トムポ

チベットから呼び寄せた、千里眼。ブリガドーンの中を透視させ、助言を求める。

・水木さがる

死後の小説を書いており、死後の世界に興味がある。鬼太郎の勧める「あの世保険」に入り、怪奇オリンピックの招待券をもらうが…

・院長

不老不死になるというねずみ男の毛生え薬を求め、怪奇オリンピックへ向かってしまう。

■サブタイトル

・第1話／鬼太郎誕生(2008/01/10)

・第2話／夜叉対ドラキュラ四世(2008/01/17)

・第3話／吸血木(2008/01/24)

・第4話／寝子(2008/01/31)

・第5話／ニセ鬼太郎(2008/02/07)

・第6話／水神様(2008/02/14)

・第7話／人狼と幽霊列車(2008/02/21)

・第8話／怪奇一番勝負(2008/02/28)

・第9話／霧の中のジョニー(2008/03/06)

・第10話／ブリガドーン(2008/03/13)

・第11話／アホな男(2008/03/20)

■関連作品

・ゲゲゲの鬼太郎　シリーズ

■主題歌・楽曲

・OP1

・モノノケダンス

・作詞／石野卓球、ピエール瀧

・作曲／石野卓球

・編曲／電気グルーヴ

・歌／電気グルーヴ

・ED1

・snow tears

・作詞／1pack market、中川翔子

・作曲／鈴木大輔

・編曲／nishi-ken

・歌／中川翔子

・IN1

・有楽町で溶けましょう

・作詞／ピエール瀧

・作曲／石野卓球

・編曲／中村慧

・歌／トランプ重井(電気グルーヴ)

・IN2

・君にメロロン

・作詞／meg rock

・作曲／meg rock

・編曲／nishi-ken

・歌／中川翔子

墓場鬼太郎 - ハカバノキタロウ - の全方位的評価と推薦

『墓場鬼太郎』は、水木しげるの原作を基にしたTVアニメシリーズで、2008年に放送されました。この作品は、昭和30年代の高度経済成長期を背景に、幽霊族最後の生き残りである鬼太郎が、人間社会と関わりながら生きる喜びを探求する物語です。以下では、この作品の詳細な評価と推薦内容を述べます。

ストーリーとテーマ

『墓場鬼太郎』は、昭和30年代という時代背景を巧みに活用し、社会の底辺で生きる人々の姿を描き出しています。鬼太郎は、墓場から生まれ、人間社会に溶け込むことの難しさを体験しながらも、生きる意味や幸福を追求します。この作品は、水木しげるの哲学を反映しており、人間と幽霊族の関係性を通じて、生きることの本質を問いかけています。特に、鬼太郎が人間を笑い飛ばしながらも、その中で見つける生きる喜びは、視聴者に深い感動を与えます。

キャラクター

鬼太郎を始めとするキャラクターたちは、それぞれ個性的で魅力的です。鬼太郎は、幽霊族最後の生き残りとして、人間社会に挑戦し続ける姿が印象的です。目玉親父は、鬼太郎を守るために目玉だけになって蘇るという壮絶な背景を持ち、視聴者の心を打ちます。ねずみ男は、悪知恵を駆使しながらも、鬼太郎との友情を深めていく姿が魅力的です。また、寝子や水木といった人間キャラクターも、鬼太郎との関わりを通じて成長し、物語に深みを与えています。

アニメーションと演出

東映アニメーションによるアニメーションは、昭和30年代の雰囲気をリアルに再現しており、視聴者をその時代に引き込む力があります。キャラクターデザインは、山室直儀によるもので、原作のイメージを忠実に再現しつつ、独自の魅力を加えています。特に、鬼太郎の表情や動きは、感情の機微を細やかに表現しており、視聴者の共感を引き出します。また、地岡公俊の監督による演出は、緊張感とユーモアを巧みに融合させ、物語を盛り上げています。

音楽

和田薫による音楽は、昭和30年代の雰囲気を盛り上げる一方で、鬼太郎の冒険を盛り上げる力強いメロディーも含んでいます。特に、電気グルーヴによるオープニングテーマ「モノノケダンス」は、妖怪たちの世界を象徴するような楽曲で、視聴者の心を捉えます。また、中川翔子のエンディングテーマ「snow tears」は、鬼太郎の悲哀を歌い上げる美しいバラードで、物語の感動を深めます。

推薦内容

『墓場鬼太郎』は、水木しげるの原作を愛するファンだけでなく、深いテーマを求めるアニメファンにもおすすめです。特に、昭和30年代の社会背景に興味がある方や、幽霊族と人間の関係性を描いた物語に惹かれる方には、必見の作品です。また、鬼太郎や目玉親父、ねずみ男といった個性的なキャラクターたちの活躍を楽しみたい方にも、ぜひ視聴していただきたいです。

さらに、この作品は、ゲゲゲの鬼太郎シリーズの原点とも言える内容であり、シリーズ全体を理解する上でも重要な作品です。シリーズのファンにとっては、鬼太郎の誕生秘話を知ることができる貴重な機会であり、シリーズの深い理解につながるでしょう。

『墓場鬼太郎』は、深いテーマと魅力的なキャラクター、そして昭和30年代の雰囲気を再現したアニメーションと音楽が融合した、見応えのある作品です。ぜひ、この作品を通じて、鬼太郎の冒険と生きる喜びを感じてください。