「こてんこてんこ」の魅力と評価：アニメファン必見のレビュー

『こてんこてんこ』：天の国を守る未来の王様の冒険と成長

『こてんこてんこ』は、2005年10月6日から2006年9月28日までテレビ東京系列で放送されたTVアニメシリーズです。原作は上野あつ子の漫画で、幼児向け雑誌『たのしい幼稚園』（講談社）に連載されていました。アニメーション制作はアイムーヴ、製作はテレビ東京とNASが担当し、監督は工藤進が務めました。この作品は、天の国を舞台に、未来の王様であるこてんこが、仲間たちと共に天の星を守るための冒険を繰り広げる物語です。

ストーリー

『こてんこてんこ』の舞台は、人の住む世界のはるか上空にある『天の国』です。未来の王様であるこてんこは、天の国を治める女王様のために、沢山の命が生まれてくる『天の星（エンジェルスター）』を守る役目を担っています。こてんこは普段はとても良い子ですが、ピンチになると、最強のいたずらっこ「まてんこ」に「てんしん」（変身）してしまいます。まてんこはこてんこと正反対の性格で、悪さばかりしてみんなを困らせます。しかし、天使のリングの交換によって、元の良い子のこてんこに戻ることができます。天の国を支配しようと企む地の国の悪者から、こてんこは無事に天の星を守ることができるのでしょうか。仲良しの妖精ピックちゃんやナッパと共に、こてんこは今日もパトロールに出ます。

キャラクター

こてんこ：主人公で、未来の王様候補。普段は住居兼愛車の「こてん号」で天の星の番人をしています。ピンチになるとまてんこに変身してしまいますが、天使のリングの交換で元に戻ります。

まてんこ：こてんこがピンチになると現れるもう一人のこてんこ。いたずら好きで、仲間にも悪さをしますが、ピックちゃんには頭が上がりません。天使のリングの交換でこてんこに戻りますが、まてんこになっている時の記憶はこてんこにはありません。

ピックちゃん：妖精の国の長老の孫で、こてんこの幼なじみ。気が強くて明るく、行動力も抜群です。まてんこが唯一逆らえない相手です。

ナッパ：ピックちゃんの弟で、こてんこと仲良しです。

ドォン：こてんこの6人のお兄さんの一人で、非常にまじめなこてんこのお守り役です。美形で、一人だけ行方不明になっています。

女王様：天の国を治める存在で、全ての権限を握っています。優しい性格ですが、怒ると怖いらしいです。まてんこをこてんこに戻すためのエンジェルリングを発射します。

ねこうもり：男爵の部下で、男爵の帽子の中に住んでいます。反抗的ですが、男爵の命令には従います。

うるさいぬ：男爵の部下で、男爵を尊敬しています。元気で体育会系の筋肉バカですが、他人の話をあまり聞きません。

放送情報

『こてんこてんこ』は、2005年10月6日から2006年3月30日まで毎週木曜18:00～18:30に放送され、2006年4月6日から2006年9月28日まで毎週木曜17:30～18:00に放送されました。全104話で、1回の放送で2話ずつ放送されました。放送局はテレビ東京で、各話30分の構成です。

スタッフ

企画、制作：GP・GATE
原作、キャラクター原案：上野あつこ
連載：たのしい幼稚園（講談社）
監督：工藤進
シリーズ構成：高橋義昌、三井秀樹、長谷川勝己
キャラクターデザイン、総作画監督：羽山淳一
くりぐまキャラ原案：片田陽子
美術監督：河野次郎
色彩設定：関根栄子
撮影監督：笹野進一
編集：板部浩章
ビデオ編集：永田雅士
音響監督：平井隆博
音楽：亀山耕一郎
プロデューサー：青木俊志、すぎやまあつお、鹿糠雅博
アニメーションプロデューサー：石坂透
アニメーション制作：アイムーヴ
製作：テレビ東京、NAS

キャスト

こてんこ、まてんこ：伊東みやこ
ピックちゃん：大前茜
ナッパ：仲西史絵
女王様：石松千恵美
ドォン：椿基之
ムームーさん：土方優人
男爵：中多和宏
ねこうもり：水田わさび
うるさいぬ：姫野恵二
大魔王：花田光
おたかさん：速見圭
くりくり：おぐらふみえ

主題歌・楽曲

OP1：いっしょに唄おう！
作詞：柴田ひろあき
作曲：飯塚博
編曲：京田誠一
歌：小枝

OP2：ゆけゆけ！こてんごう
作詞：わたなべもも
作曲：馬飼野康二
歌：Tenkara-mail（テンカラメール）

ED1：星物語
作詞：柚木美祐
作曲：平間あきひこ
編曲：平間あきひこ
歌：河井英里

ED2：こてんこたいそう
作詞：わたなべもも
作曲：馬飼野康二
歌：Tenkara-mail（テンカラメール）

エピソード

『こてんこてんこ』は全104話から成るシリーズで、各話ごとにこてんこと仲間たちの冒険が描かれています。以下にいくつかのエピソードを紹介します。

第1話「こてんこがまてんこ？」：こてんこが初めてまてんこに変身するエピソード。ピンチに陥ったこてんこが、まてんこに変身してしまう様子が描かれます。

第2話「こてんこは未来の王様！」：こてんこが未来の王様候補であることが明らかになるエピソード。天の星を守る重要な役割を担うこてんこの使命が描かれます。

第3話「はじめてのパトロール」：こてんこが初めてパトロールに出るエピソード。ピックちゃんやナッパと共に天の星を守るための冒険が始まります。

第4話「天の星はみんなの宝物」：天の星の重要性が描かれるエピソード。こてんこが天の星を守るために奮闘する姿が描かれます。

第5話「楽しさいっぱい妖精の国」：妖精の国を訪れるエピソード。ピックちゃんの故郷である妖精の国で、こてんこが新たな友達と出会います。

第6話「キレイにしましょう！」：こてんこが天の国を綺麗にするために奮闘するエピソード。仲間たちと共にゴミ拾いや掃除をする姿が描かれます。

第7話「高星切りバサミくん大ついせき！」：こてんこが高星切りバサミくんを追いかけるエピソード。高星切りバサミくんが天の星を切ろうとするのを阻止するために奮闘します。

第8話「タンポポ畑でつかまえて」：タンポポ畑でこてんこが冒険するエピソード。タンポポの種を集めるために奮闘する姿が描かれます。

第9話「おんぷのお城は大さわぎ」：おんぷのお城でこてんこが大騒ぎを巻き起こすエピソード。おんぷのお城で音楽の力を使って冒険します。

第10話「ピンチ！こてん号ぐるぐる大作戦」：こてん号がピンチに陥るエピソード。こてんこがこてん号を守るために奮闘する姿が描かれます。

評価と推薦

『こてんこてんこ』は、幼児向けのアニメとして非常に人気がありました。ストーリーはシンプルながらも、こてんこと仲間たちの冒険と成長が描かれており、子供たちに夢と希望を与える作品です。特に、こてんこがピンチに陥った時にまてんこに変身するシーンは、子供たちに強い印象を与えました。また、ピックちゃんやナッパなどの個性的なキャラクターも魅力的で、子供たちに愛されました。

アニメーションのクオリティも高く、色彩豊かで可愛らしいキャラクターデザインが特徴的です。音楽も子供たちに親しみやすいメロディが多く、主題歌やエンディング曲も人気がありました。特に、OP1の「いっしょに唄おう！」やED1の「星物語」は、子供たちの間で歌い継がれました。

この作品は、子供たちに友情や勇気、正義の大切さを教える良質なアニメです。親子で一緒に見ることで、子供たちの成長を促すことができるでしょう。また、ストーリーの展開やキャラクターの成長が丁寧に描かれているため、大人でも楽しむことができます。特に、こてんこが天の星を守るために奮闘する姿や、まてんこに変身してしまうシーンは、子供だけでなく大人にも感動を与えます。

『こてんこてんこ』は、子供たちに夢と希望を与える素晴らしいアニメです。ぜひ、親子で一緒に見て、こてんこと仲間たちの冒険と成長を楽しんでください。