『好きなものは 好きだから しょうがない!!』の魅力と評価

『好きなものは好きだからしょうがない!!』 - 深い愛と葛藤の物語

■作品概要

『好きなものは好きだからしょうがない!!』は、2005年に放送されたTVアニメシリーズで、原作はプラチナれーべるによる18禁ゲームです。全12話で構成され、UHF局で放送されました。監督は二宮ハルカ、アニメーション制作はZEXCSが担当し、製作は学園なんでも屋実行部（バンダイビジュアル、ランティス、ムービック、ファンメディア、ソフパル）が行いました。第13話はTV未放送で、パッケージ版の7巻に収録されています。

■ストーリー

ある日、学園の校舎から転落した羽柴空。その事故を機に、空の中でもう一つの人格『夜』が覚醒します。空が退院してみると、幼馴染だという藤守直がルームメイトになっていました。しかし、空には直に関する記憶が全くありません。愕然とする直。その彼の中にもまた、『らん』というもう一人の人格がいるようで…。この物語は、複雑な人間関係と深い愛情、そして葛藤を描いたBLストーリーです。

■解説

『好きなものは好きだからしょうがない!!』は、貴女に贈る恋のバイブルとも言える作品です。トキメキのBLストーリーが開幕し、視聴者を引き込む魅力的な展開が続きます。原作ゲームの深いストーリーを基に、アニメではさらにドラマチックに描かれています。特に、二重人格という設定が物語に深みを与え、視聴者に強い印象を残します。

■キャスト

本作のキャストは豪華で、各キャラクターの魅力を最大限に引き出しています。羽柴空役は緑川光、夜役は子安武人、藤守直とらん役は保志総一朗、本城祭役は千葉進歩、水都真一朗役は三木真一郎、七海かい役は石田彰、青役は宮田幸季、永瀬芥役は置鮎龍太郎、市川学役は私市淳、羽野義広役は野島健児と、声優陣の演技が物語を盛り上げます。

■メインスタッフ

原作はプラチナれーべるのゲーム「好きなものは好きだからしょうがない!!」で、ゲーム脚本は沢城利穂、キャラクター原案はつたえゆずが担当しました。監督は二宮ハルカ、シリーズ構成は池田眞美子、キャラクターデザインは山口真未、美術監督は柴田千佳子、色彩監督は秋山久美、撮影監督は近藤靖尚、編集は内田恵、音響監督は渡辺淳、音楽は佐藤直紀が担当しました。プロデューサーは小林潤香、櫻井優香、金庭こず恵、川崎とも子、蓑田健一が務め、アニメーション制作はZEXCS、製作は学園なんでも屋実行部が行いました。

■サブタイトル

各話のサブタイトルは以下の通りです。

• 第1話：キライなものはキライ!(2005/01/08)
• 第2話：学園なんでも屋参上!(2005/01/15)
• 第3話：ちびトライアングル(2005/01/22)
• 第4話：怪盗出現!(2005/01/29)
• 第5話：幽霊少年・広夢(2005/02/05)
• 第6話：結成! 天使ちゃんズ(2005/02/12)
• 第7話：直の疑惑(2005/02/19)
• 第8話：真夜中を抱きしめて(2005/02/26)
• 第9話：空と直(2005/03/05)
• 第10話：憎悪(2005/03/12)
• 第11話：復讐(2005/03/19)
• 第12話：救出(2005/03/26)
• 第13話：温泉に行こう!(2005/09/23)(※TV未放送)

■関連作品

本作の関連作品として、『好きなものは好きだからしょうがない!!』のOVAがあります。これもまた、原作ゲームの世界観を深く掘り下げた作品で、ファンには必見です。

■主題歌・楽曲

オープニングテーマは「Just a Survivor」で、作詞はKENTA、作曲は黒須克彦、編曲は宅見将典、歌は鈴木達央が担当しました。エンディングテーマは「Daydreamin'」で、作詞はmavie、作曲は黒須克彦、編曲は飯塚昌明、歌は谷山紀章が担当しました。これらの楽曲が物語の雰囲気を盛り上げ、視聴者の心に響きます。

■詳細な評論

『好きなものは好きだからしょうがない!!』は、BLジャンルの中でも特に深い人間ドラマを描いた作品です。主人公の羽柴空と藤守直の関係性は、単なる恋愛だけでなく、友情や信頼、そして裏切りや復讐といった複雑な感情が交錯します。特に、二重人格という設定が物語に深みを与え、視聴者に強い印象を残します。

アニメの制作はZEXCSが行い、キャラクターデザインや美術、色彩など、視覚的な要素も非常に高品質です。特に、キャラクターの表情や動きが細かく描かれており、感情の変化をリアルに表現しています。また、音楽も物語の雰囲気を盛り上げる重要な要素で、佐藤直紀の音楽が視聴者の心を引きつけます。

キャストも豪華で、緑川光や子安武人、保志総一朗といった実力派声優が出演しています。彼らの演技がキャラクターの魅力を最大限に引き出し、物語を盛り上げます。特に、羽柴空と夜の二重人格を演じる緑川光と子安武人の演技は見事で、視聴者に強い印象を与えます。

サブタイトルを見てもわかるように、各話ごとに異なるテーマや展開が用意されており、視聴者を飽きさせません。特に、第7話「直の疑惑」や第10話「憎悪」、第11話「復讐」などは、物語の核心に迫る重要なエピソードで、視聴者の心を揺さぶります。また、第13話「温泉に行こう!」はTV未放送の特別エピソードで、ファンには必見の内容です。

関連作品としてOVAも存在し、こちらも原作ゲームの世界観を深く掘り下げた作品です。OVAでは、アニメ本編では描かれなかったエピソードやキャラクターの新たな一面が描かれており、ファンには見逃せない内容となっています。

主題歌も物語の雰囲気を盛り上げる重要な要素で、オープニングテーマ「Just a Survivor」とエンディングテーマ「Daydreamin'」は、視聴者の心に響く美しい楽曲です。特に、オープニングテーマの力強いメロディと歌詞が、物語のテーマを象徴しています。

■推薦理由

『好きなものは好きだからしょうがない!!』は、BLジャンルを愛するファンだけでなく、深い人間ドラマを求める視聴者にもおすすめの作品です。複雑な人間関係や二重人格という設定が物語に深みを与え、視聴者に強い印象を残します。また、豪華なキャストや高品質な制作、美しい音楽も魅力の一つです。ぜひ、この作品を視聴して、深い愛と葛藤の物語を堪能してください。