劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションジラーチの願い星を徹底評価

劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション七夜の願い星ジラーチ

■公開メディア

劇場

■原作メディア

ゲーム

■公開日

2003年07月19日～ 0000年01月01日

■配給会社

東宝

■分数

80分

■話数

1話

■原作

・原案／田尻智、増田順一、杉森建

■監督

・監督／湯山邦彦

■制作

・アニメーション制作／オー・エル・エム
・制作／小学館集英社プロダクション
・製作／ピカチュウプロジェクト(The Pokémon Company　小学館　テレビ東京　メディアファクトリー　トミー　ジェイアール東日本企画、O.L.M、小学館集英社プロダクション)
・配給／東宝

■著作

■ストーリー

千年に一度、７日間だけあらわれるという千年彗星がよく見える「移動遊園地・ポケモンパーク」でサトシたちはバトラーという人気マジシャンに出会う。そして、マジックショーの中、マサトだけにアシスタントのダイアンが持つ"眠り繭"（ねむりまゆ）の声が聞こえてきた。それは千年に一度目をさまして願いを叶えてくれるという伝説のポケモン"ジラーチ"の声だった。まもなくジラーチはマサトの手の中で千年の眠りから目覚める。サトシたちの喜びをよそに、バトラーは自らの野望のためにジラーチを利用しようとたくらむのであった。

■解説

2003年に公開された『劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション七夜の願い星ジラーチ』は、ポケモンシリーズの劇場版として第6弾にあたる作品です。この映画は、ポケモンの世界観をさらに深化させ、ファンに新たな冒険と感動を提供しました。同時上映作品として『おどるポケモンひみつ基地』が上映され、子供から大人まで楽しめる内容となっています。

■キャスト

・サトシ／松本梨香
・ピカチュウ／大谷育江
・タケシ／上田祐司
・ハルカ／ＫＡＯＲＩ
・マサト／山田ふしぎ
・ムサシ／林原めぐみ
・コジロウ／三木眞一郎
・ニャース／犬山犬子
・ジラーチ／鈴木富子

・バトラー／山寺宏一
・ダイアン／牧瀬里穂
・ボギー／パパイヤ鈴木

・ナレーション／石塚運昇

■メインスタッフ

・脚本／園田英樹
・絵コンテ／湯山邦彦、辻初樹、樋口真嗣
・演出／村田和也、深沢幸司、須藤典彦、浅田裕二
・演出助手／徳本善信
・キャラクターデザイン／一石小百合、松原徳弘、毛利和昭
・デザインワークス／深沢幸司、村田和也、近永健一、コレサワシゲユキ、佐藤和巳、井ノ上ユウ子、西中康弘
・総作画監督／毛利和昭
・作画監督／松原徳弘、松本卓也、井ノ上ユウ子、沢田正人、佐藤和巳、佐藤陵、田口広一
・音響監督／三間雅文

■メインキャラクタ

・バトラー
ポケモン遊園地の人気マジシャン。かつては「マグマ団」の科学者として伝説のポケモングラードンの研究をしていた。
・ダイアン
復讐に燃えるバトラーに従い、マジックショーのアシスタントをしている美女。バトラーとは幼馴染。
・ボギー
ポケモン遊園地でウイッシュメーカーを売っている店を出している。見た目とは違い気さくな性格。

■主題歌・楽曲

・ED
・小さきもの
・作詞／三浦徳子
・作曲／山移高寛
・編曲／山移高寛
・歌／林明日香（東芝ＥＭＩ）ｂｙｃｏｕｒｔｅｓｙ of TOSHIBA-EMI LTD.

詳細な評測と推薦

ストーリーとテーマ

『劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション七夜の願い星ジラーチ』は、ポケモンシリーズの中でも特に感動的なストーリーを持つ作品です。物語の中心となるのは、千年に一度だけ目覚める伝説のポケモン、ジラーチです。ジラーチは願いを叶える力を持っており、その力に目をつけたバトラーがジラーチを利用しようとする展開は、ポケモンシリーズのテーマである「友情」と「冒険」を深く掘り下げています。

サトシとマサトの兄弟愛、ジラーチとの友情、バトラーの野望とダイアンの復讐心など、様々な人間ドラマが交錯し、視聴者に深い感動を与えます。特に、マサトがジラーチと過ごす時間や、ジラーチがサトシたちと別れを惜しむシーンは、涙なしでは見られないほど感動的です。この映画は、ポケモンシリーズのファンだけでなく、一般の映画ファンにも強く訴える力を持っています。

キャラクター

この映画のキャラクターはそれぞれが個性的で、物語を盛り上げる重要な役割を果たしています。サトシはいつものように勇敢で、仲間を守るために全力を尽くします。マサトはジラーチとの友情を通じて成長し、兄弟愛を深めます。ジラーチは可愛らしく、視聴者の心を鷲づかみにします。

バトラーは悪役として登場しますが、彼の過去やダイアンとの関係を通じて、単なる悪役ではなく、複雑な背景を持つキャラクターとして描かれています。ダイアンもまた、バトラーの野望に従いながらも、心の奥底では彼を支えようとする姿が描かれ、視聴者に共感を呼びます。ボギーはコミカルなキャラクターとして、物語にユーモアを加えています。

映像と音楽

映像面では、ポケモンパークの美しい風景や、千年彗星の幻想的な描写が印象的です。特に、ジラーチが目覚めるシーンや、バトラーがジラーチの力を利用しようとするシーンでは、CGを駆使した迫力ある映像が展開され、視覚的な魅力が引き立てられています。

音楽面では、林明日香が歌うエンディングテーマ「小さきもの」が心に響きます。この曲は、ジラーチとマサトの別れを象徴するように、優しく切ないメロディーで物語の感動をさらに深めます。また、劇中ではポケモンバトルや緊迫したシーンに合わせた音楽が効果的に使用され、視聴者の感情を引き立てています。

制作背景と影響

この映画は、ポケモンシリーズの劇場版として第6弾にあたり、シリーズの人気をさらに高める役割を果たしました。監督の湯山邦彦は、ポケモンシリーズの劇場版を数多く手掛けており、彼の経験と技術がこの作品にも生かされています。脚本の園田英樹は、ポケモンの世界観を深く理解し、感動的なストーリーを描き出しました。

この映画の成功は、ポケモンシリーズのさらなる展開に大きな影響を与えました。特に、ジラーチという新たな伝説のポケモンが登場したことで、ゲームやアニメでもジラーチの人気が高まりました。また、ポケモンパークという新たな舞台設定は、ポケモンの世界観をさらに広げ、ファンの想像力を刺激しました。