超獣機神ダンクーガの白熱の終章を徹底評価！

超獣機神ダンクーガ 白熱の終章 - 究極の戦いと感動のフィナーレ

■公開メディア

OVA

■原作メディア

アニメオリジナル

■発売日

1989年12月

■発売・販売

バンダイ

■分数

30分

■話数

4話

■原作

プロダクションリード

■監督

・監修／奥田誠治

■制作

・製作／葦プロダクション、バンダイ

■著作

©葦プロ

■ストーリー

地球近くの宇宙空間に、突如として現れた黒い物体。調査に向かった探査機も次々と連絡を絶ち、地球連盟軍は獣戦機隊の出動を要請する。それぞれ新たな生活を営んでいた亮、沙羅、雅人が招集されるが、忍だけは行方不明のままであった。そんな中、雅人は町をさまよっていたマルテという女性にである。やがて謎の物体からロボット部隊が出現。連盟軍が編成した第一次調査艦隊が全滅させられてしまう。忍を欠いたまま新長官ドイルの命令で出撃しようとする獣戦機隊だったが、彼らを差し置いてイーグルファイターが発進。沙羅たちが信じていたように、忍が戻って来たのだった。再び揃った獣戦機隊はダンクーガで的ロボット部隊を撃滅。しかしその直後、謎の物体は突如発光を始める。光が収まると、そこには一つの惑星の姿があった・・・。

■キャスト

・藤原忍／矢尾一樹
・結城沙羅／山本百合子
・式部雅人／中原茂
・司馬亮／塩沢兼人
・葉月孝太郎／石丸博也
・シャピロ／若本規夫
・ドイル／筈見純
・ディオレ／山田栄子
・爺／佐藤正治
・マルテ／光野栄里(ACT1,2)、原えり子(ACT3)
・アベル／山寺宏一
・ケイム／堀川亮
・秘書／小林通孝
・女官／冬馬由美
・隊長／大滝進矢
・男A／塩屋浩三
・助手A、アナウンス／小林通孝
・パイロット1、オペレーターA／鈴木勝美

■メインスタッフ

・製作／佐藤俊彦
・企画／鵜之沢伸、加藤博
・監修／奥田誠治
・キャラクターデザイン、総作画監督(1,2)／只野和子
・美術監督／新井寅雄
・音響監督／松浦典良
・撮影監督／菅谷信行
・音楽／いけたけし、戸塚修
・ゲストメカデザイン／伊藤浩二
・プロデューサー／梅原勝、小川心一
・製作／葦プロダクション、バンダイ

■メインキャラクタ

・藤原忍
平和な時代に自分の居場所をなくし、地下で行われている賭博レースのレーサーとなっていた忍。栄光も人生の目標も全てを失ったかに見えたが、ただ一つだけ残っていた仲間との絆に迷いを振り払い、戦線復帰を果たす。
・結城沙羅
以前のアルバイトが契機になったのか、ファッションモデルの会社を設立し、社長業に精を出していた。復活したシャピロの姿に再び心を揺さぶられるも、ともに戦ってその魂の叫びを聞いたことにより、完全に未練を断ち切る。
・式部雅人
亡き父の跡を継いで、式部重工の社長に就任。仕事にはあまり気乗りしない様子で、戦線復帰の招集が来ると、嬉々として飛び出していった。町で助けたマルテと恋仲となり、夜のデートを楽しみにしていたが・・・。
・司馬亮
ダニエラと2人で慎ましやかな結婚生活を送るかたわら、山で心身の修業に明け暮れている。ディラドの出現による邪悪な気の流れを、いち早く感じ取っていた。家に残してきたダニエラにも連絡を欠かさないなど、愛妻家ぶりをみせる。
・シャピロ
野望を遂げずに倒れたシャピロの怨念が、さまよえるディラドに拾われた姿。記憶は完全ではなく、おぼろげにダンクーガと地球のことを覚えているだけであった。獣戦機隊の中に沙羅の姿を認めたことで失われた記憶の一部が蘇り、己が何者であるのかに苦悩する。
・ドイル長官
獣戦機隊の現長官。かつてロス・イゴールの下にいたことがあり、その教えを受け継いだ軍人気質の持ち主である。高圧的なところはイゴール将軍以上で、そのために葉月博士と対立することも多かった。
・ディオレ
2億年の眠りから目覚めたディラドの女王。彼女の意思はディラドの意思であり、ディラドの中枢そのもだと言えるだろう。宇宙で拾ったシャピロの怨念から、地球にたどり着いた。地球に着生し、その大地に植物だけの世界が実体を結ぶことを望んでいる。
・マルテ
街でふらふらとしていたところを、雅人に助けられた女性。お互い一目ぼれに近い形で付き合い始めるが、実は彼女にはディラドの手による胞子が埋め込まれており、無意識のうちに人間を植物化させる尖兵の役を担わされていた。彼女を解放するためには、ディラドからの命令系を叩くしかない。
・アベル
ディオレに仕えるディラドの幹部。新参のシャピロに反発し、すべてのディラドの民による総攻撃を主張していた。地球連盟軍の最前線基地を襲撃し全滅させるが、ドイル長官が自らの生命を賭して基地を自爆させたため、宇宙に散る。
・ケイム
アベルと同じくディオレの側に仕える寵臣の1人。ディオレへの忠誠心は絶対的なものだが、同時にシャピロに対しても単なる親愛を超えた感情を抱いてしまっている。ダンクーガの中にシャピロがいたことに気付かなかったのは、彼にとって幸福だったといえるだろう。

■サブタイトル

・ACT1／魔人転生
・ACT2／超獣魔境
・ACT3／破滅双曲線
・ACT4／呪縛の終焉

■評論

『超獣機神ダンクーガ 白熱の終章』は、1989年にOVAとしてリリースされた作品であり、シリーズの最終章として位置付けられています。この作品は、地球近くの宇宙空間に突如として現れた謎の黒い物体を調査するために再び集結した獣戦機隊の物語を描いています。シリーズのファンにとっては、待望の続編であり、最終章として期待が高まっていたことは間違いありません。

ストーリーは、地球連盟軍が謎の物体を調査するために獣戦機隊を招集するシーンから始まります。亮、沙羅、雅人はそれぞれ新たな生活を送っていましたが、忍だけは行方不明となっていました。しかし、忍がイーグルファイターで帰還し、再びチームが結集する展開は、視聴者に感動を与えます。特に、忍の復帰シーンは、シリーズのファンにとっては涙なしには見られないほど感動的です。

キャラクターの成長も見逃せません。忍は平和な時代に自分の居場所を見失い、地下の賭博レースのレーサーとなっていましたが、仲間との絆を再確認し、戦線復帰を果たします。沙羅はファッションモデルの会社を設立し、社長業に励んでいましたが、シャピロの復活に揺さぶられながらも、最終的には未練を断ち切ります。雅人は式部重工の社長に就任しながらも、戦線復帰の招集に喜び勇んで応じる姿が描かれています。亮はダニエラとの結婚生活を送りながらも、ディラドの邪悪な気の流れを感じ取り、戦いに身を投じます。これらのキャラクターの成長と変化は、視聴者に深い感動を与えます。

敵側のキャラクターも魅力的です。ディオレは2億年の眠りから目覚めたディラドの女王であり、地球に植物だけの世界を実現しようとします。彼女の意思はディラドの意思そのものであり、強力な敵として描かれています。アベルとケイムはディオレに仕える幹部であり、シャピロに対する反発や忠誠心が描かれています。特に、シャピロの復活とその苦悩は、物語に深みを与えています。

映像面でも見応えがあります。キャラクターデザインは只野和子氏が担当し、総作画監督としても活躍しています。美術監督は新井寅雄氏、音響監督は松浦典良氏、撮影監督は菅谷信行氏が務め、音楽はいけたけし氏と戸塚修氏が担当しています。これらのスタッフの力により、作品は高いクオリティを保っています。特に、戦闘シーンの迫力や美しい背景美術は、視聴者を引き込む力があります。

音楽も作品の魅力を引き立てています。いけたけし氏と戸塚修氏の音楽は、戦闘シーンの緊張感や感動的なシーンの情感を高めています。特に、ダンクーガのテーマ曲はシリーズの象徴として、視聴者の心に深く刻まれています。

『超獣機神ダンクーガ 白熱の終章』は、シリーズの最終章として、視聴者に感動と興奮を提供する作品です。キャラクターの成長や変化、敵側の魅力的なキャラクター、そして高いクオリティの映像と音楽が組み合わさり、完結編としてふさわしい作品となっています。シリーズのファンだけでなく、ロボットアニメやSFアニメが好きな人にもおすすめできる作品です。

■推薦

『超獣機神ダンクーガ 白熱の終章』は、シリーズのファンにとっては必見の作品です。シリーズの完結編として、キャラクターの成長や変化、そして感動的なフィナーレが描かれています。また、ロボットアニメやSFアニメが好きな人にもおすすめです。特に、戦闘シーンの迫力や美しい背景美術、そして感動的な音楽は、視聴者を引き込む力があります。

この作品を楽しむためには、シリーズの前作を視聴しておくことをおすすめします。シリーズの背景やキャラクターの関係性を理解することで、より深く作品を楽しむことができます。また、OVAという形式でリリースされているため、DVDやBlu-rayで視聴することが可能です。シリーズのファンだけでなく、新たにこの作品に触れる人にも、ぜひ視聴してほしい作品です。

さらに、この作品をより深く理解するためには、関連書籍やインタビューを読むこともおすすめです。スタッフやキャストのインタビューから、作品制作の裏側やキャラクターの設定について知ることができます。また、関連書籍には、作品の詳細な設定やストーリーの解説が掲載されているため、視聴後の理解を深めるのに役立ちます。

『超獣機神ダンクーガ 白熱の終章』は、シリーズの完結編として、視聴者に感動と興奮を提供する作品です。キャラクターの成長や変化、そして感動的なフィナーレが描かれています。シリーズのファンだけでなく、ロボットアニメやSFアニメが好きな人にもおすすめできる作品です。ぜひ、この作品を視聴して、感動のフィナーレを体験してください。