戦国魔神 ゴーショーグン：TV総集編の魅力と評価

戦国魔神 ゴーショーグン(TV総集編) - センゴクマジン ゴーショーグン

■公開メディア

劇場

■原作メディア

アニメオリジナル

■公開日

1982年04月

■分数

63分

■話数

1話

■原作

プロダクションリード

■監督

・監督／湯山邦彦

■制作

・製作／葦プロダクション

■著作

©PRODUCTION REED 1982

■ストーリー

宇宙戦国時代を迎えた2001年。地球を支配しようと企むドクーガと、地球を守るグッドサンダーチームが激しい攻防を繰り返していた。そこに新しい敵サントスが出現、地球の未来は？

■解説

人気TVアニメ「戦国魔神ゴーショーグン」の劇場版。第17話と第20話を中心に再編集・作成された番外編。1982年に公開されたこの作品は、当時の視聴者に新たな視点から物語を楽しむ機会を提供した。特に、TVシリーズの重要なエピソードを再構成することで、物語の深みとキャラクターの成長をより強調している。湯山邦彦監督の巧みな演出により、視覚的なインパクトとストーリーテリングのバランスが絶妙に保たれている。また、葦プロダクションの制作力が光る作品であり、当時の技術とクリエイティブな発想が融合した結果、今日でも多くのファンに愛される作品となっている。

■キャスト

・真田ケン太／松岡洋子
・北条真吾／鈴置洋孝
・レミー島田／小山茉美
・キリー・ギャグレー／田中秀幸
・サバラス／小林修
・OVA、マザー／間嶋里美
・ネオネロス皇帝／ファザー／藤本譲
・レオナルド・メディチ・ブンドル／塩沢兼人
・スーグニ・カットナル／木原正二郎
・ヤッター・ラ・ケルナグール／長堀芳夫
・ゼニガスキー・ジッター／寺島幹夫
・サントス大統領／堀勝之祐
・CMナレーター／玄田哲章

■メインスタッフ

・製作／佐藤俊彦
・構成／首藤剛志
・監督／湯山邦彦
・キャラクターデザイン／本橋秀之、平山智
・メカニックデザイン／亀垣一
・作画監督／田中保、上條修、松岡秀明
・美術監督／勝又激
・色彩設定／永江由利
・音響監督／松浦典良
・撮影監督／福田岳志
・編集／辺見俊夫、山崎昌三
・音楽／あかのたちお
・プランニングプロデューサー／小野寺修一
・プロデューサー／山家靖郎、加藤博、梅原勝
・製作／葦プロダクション

■メインキャラクタ

・真田ケン太／
高名な科学者である真田博士の一人息子。メカを友だちと思う心の優しさの持ち主であるため、戦いの中で悩み続ける。だが、その心こそ地球の未来をになう重要な存在であった。ケン太は物語の中心的存在であり、彼の成長と葛藤が物語の大きなテーマとなっている。特に、メカとの友情を通じて、人間性とテクノロジーの関係性を深く描いている。
・北条真吾／
グッドサンダーチームのメンバーで、キングアローとゴーショーグンのメインパイロット。国連平和部隊の破壊工作員であったが、ドクーガの下部組織であるニューネロスの報復テロで婚約者を失い、サバラスの誘いに応じた。純和風趣味で、グッドサンダーの中にも檜風呂を作らせたほど。万事において、不器用な生き方しかできない。真吾のキャラクターは、戦士としての強さと内面の脆さを同時に描いており、視聴者に深い共感を呼び起こす。
・レミー島田／
グッドサンダチームの紅一点でクイーンローズとトライスリーのメインパイロット。EIC秘密諜報員であったが、任務に失敗して投獄されたところをサバラスにスカウトされた。日本人商社員がフランス人の娼婦に産ませた子だが、母は幼くして死亡。その娼婦仲間たちに育てられた。胸のロケットには、かつての恋人フランシスの写真が入っている。レミーの背景は非常に複雑で、彼女の過去と現在の行動が物語に深みを与えている。
・キリー・ギャグレー／
ブッドサンダーチームのメンバーで、ジャックナイトのパイロット。ニューヨークの暗黒街で「ブロンクスの狼」と呼ばれ、怖れられていた。面倒をみてもらったスワン一家の仲間の罪を一身にかぶって逃亡中、サバラスと出会う。日本の化け猫映画の影響で猫が大嫌い。趣味は自伝の執筆だが、こだわり性らしく、第1章から先になかなか進まない。キリーのキャラクターは、ダークな過去とユーモラスな一面を併せ持つことで、視聴者に新鮮な印象を与える。
・サバラス／
レミーたちを自らスカウトしてグッドサンダーチームを組織した指揮官。出生その他の経歴は一切不明であるが、真田博士との親交からチームを託され、ビムラーとケン太を護る。サバラスのリーダーシップと謎めいた背景は、物語に不可欠な要素であり、彼の存在がチームの結束力を高めている。
・レオナルド・メディチ・ブンドル／
ドクーガ最高幹部のひとりで情報局長。フランスの名門貴族の嫡男で、後に「宇宙美学論」を確立するほどの独自の美学の持ち主。パリの国際芸術大学にトップ合格するも、美学的見地の相違から自主退学した過去を持つ。東洋の美学にも深く傾倒しているが、こちらは勘違いも多い。人間の放つ美としては、レミーに史上のものを感じているようだ。ブンドルのキャラクターは、美学と戦略の融合を描いており、視聴者に新たな視点を提供する。
・スーグニ・カットナル／
ドクーガ最高幹部のひとりで将軍。アメリア国大統領の子息であったが、父が暗殺された後、新しい男のもとに走った母に幼くして捨てられてしまった。そのため、情緒不安定となり、常に精神安定剤を服用している。カットナルのキャラクターは、トラウマと権力の関係を描いており、視聴者に深い洞察を与える。
・ヤッター・ラ・ケルナグール／
ドクーガ最高幹部のひとりで司令官。アフリカの貧しい家庭出身だったが、ボクシングのヘビー級世界チャンピオンとなる。引退後はプロモーターのヨーコ嬢と結婚、彼女の財力を背景にドクーガに加わり、暴力と金の力で君臨する。ケルナグールのキャラクターは、成功と欲望の物語を描いており、視聴者に強い印象を与える。

■サブタイトル

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■関連作品

TVシリーズ
「戦国魔神ゴーショーグン」 <30分，26エピソード>
劇場
「Goshogun In 時の異邦人」 <90分>

■評測と推薦

「戦国魔神 ゴーショーグン(TV総集編) - センゴクマジン ゴーショーグン」は、1982年に公開された劇場版であり、TVシリーズの重要なエピソードを再編集した作品である。この作品は、視覚的なインパクトとストーリーテリングのバランスが絶妙に保たれており、視聴者に新たな視点から物語を楽しむ機会を提供している。特に、湯山邦彦監督の巧みな演出と葦プロダクションの制作力が光る作品であり、当時の技術とクリエイティブな発想が融合した結果、今日でも多くのファンに愛される作品となっている。

ストーリーは、宇宙戦国時代を迎えた2001年を舞台に、地球を支配しようとするドクーガと、地球を守るグッドサンダーチームの激しい攻防を描いている。新たな敵サントスの出現により、物語はさらに緊張感を増し、地球の未来が問われる展開となっている。特に、真田ケン太の成長と葛藤が物語の中心であり、彼のメカとの友情を通じて、人間性とテクノロジーの関係性を深く描いている。また、北条真吾、レミー島田、キリー・ギャグレーなどのキャラクターもそれぞれの背景と成長を描いており、視聴者に深い共感を呼び起こす。

キャストも非常に豪華で、松岡洋子、鈴置洋孝、小山茉美、田中秀幸などの声優がキャラクターを生き生きと演じている。特に、真田ケン太役の松岡洋子は、ケン太の優しさと葛藤をリアルに表現しており、視聴者に強い印象を与える。また、レミー島田役の小山茉美は、レミーの複雑な背景と強さを巧みに演じている。

メインスタッフも非常に優秀で、湯山邦彦監督の巧みな演出と本橋秀之、平山智のキャラクターデザイン、亀垣一のメカニックデザインが作品の質を高めている。また、田中保、上條修、松岡秀明的作画監督の技術力と勝又激の美術監督の美しい背景が視覚的なインパクトを与えている。さらに、永江由利の色彩設定と松浦典良の音響監督の力強い音響効果が作品の雰囲気を盛り上げている。あかのたちおの音楽も物語の展開に合わせて感情を揺さぶる効果を発揮している。

関連作品として、TVシリーズ「戦国魔神ゴーショーグン」と劇場版「Goshogun In 時の異邦人」がある。TVシリーズは30分×26エピソードで、キャラクターの成長と物語の展開を詳細に描いている。一方、劇場版「Goshogun In 時の異邦人」は90分の長編であり、TVシリーズの続編として新たな物語を展開している。これらの作品を合わせて視聴することで、「戦国魔神 ゴーショーグン」の世界観とキャラクターの魅力をより深く理解することができる。

推薦としては、この作品はロボットアニメやSFアニメが好きな人には特にオススメである。また、キャラクターの成長と葛藤を描いた物語が好きな人にも楽しめる作品である。さらに、1980年代のアニメの雰囲気を味わいたい人にもオススメである。視覚的なインパクトとストーリーテリングのバランスが絶妙に保たれたこの作品は、今日でも多くのファンに愛される理由がわかるだろう。

全体として、「戦国魔神 ゴーショーグン(TV総集編) - センゴクマジン ゴーショーグン」は、視覚的なインパクトとストーリーテリングのバランスが絶妙に保たれた作品であり、視聴者に新たな視点から物語を楽しむ機会を提供している。キャラクターの成長と葛藤を描いた物語と豪華なキャスト、優秀なメインスタッフの力が光る作品であり、今日でも多くのファンに愛される理由がわかるだろう。関連作品を合わせて視聴することで、「戦国魔神 ゴーショーグン」の世界観とキャラクターの魅力をより深く理解することができる。ロボットアニメやSFアニメが好きな人、キャラクターの成長と葛藤を描いた物語が好きな人、1980年代のアニメの雰囲気を味わいたい人にオススメの作品である。