カナリス：2021年第3四半期の世界スマートフォン出荷台数は6％減少

2021年第3四半期、部品不足により世界のスマートフォン出荷台数は6%減少した。サムスンは23%のシェアで引き続き主要サプライヤーとなっている。 AppleはiPhone 13の強い需要により15%のシェアで2位に返り咲いた。Xiaomiは14%のシェアで3位、vivoとOPPOはそれぞれ10%のシェアでトップ5を占めた。

カナリスのチーフアナリスト、ベン・スタントン氏は「チップ不足が始まっている。スマートフォン業界はデバイスの生産量を最大化するために懸命に取り組んでいる。供給面では、チップセットメーカーは過剰発注を抑制し、需要と供給のギャップを縮めるために価格を引き上げている。しかし、不足は2022年まで緩和されないだろう。世界的な輸送費の高騰と相まって、スマートフォンブランドはデバイスの小売価格を渋々引き上げている」と述べた。

ベン・スタントン氏は次のように付け加えた。「現地レベルでは、スマートフォンベンダーもデバイスの仕様や発注量を直前に変更する必要があります。ベンダーにとって、これを実行してキャパシティを最大化することは重要ですが、残念ながら、小売店や販売店とのやり取りで混乱や非効率が生じます。多くの販売店は、中国の「ダブルイレブン」や欧米のブラックフライデーなど、重要なセール期間を心配しています。販売店のスマートフォン在庫はすでに少なく、こうしたセールサイクルを楽しみにする顧客が増えるにつれて、次の需要の波に対応できない可能性があります。しかし、顧客の失望を避けるために、利益が制限されているスマートフォンブランドは、ウェアラブルやIoTなどの他のデバイスとのバンドルを検討する必要があります。」