カナリス：インドのスマートフォン出荷台数は2022年第3四半期に4,460万台に達し、前年比6％減少

2022年第3四半期のインドのスマートフォン出荷台数は、低迷する低価格市場の影響で前年比6%減の4,460万台となった。 Xiaomiは7月の祝祭シーズンを前にオンライン販売が好調だったおかげで、920万台の販売台数で首位を維持した。サムスンは積極的な販売促進・プロモーション活動により中高級品分野で好調な出荷台数を記録し、810万台で第2位となった。 vivoとOPPOはそれぞれ730万台と710万台の出荷台数で3位と4位に急上昇したが、realmeは620万台の出荷台数で5位に落ちた。

Canalysのアナリスト、サンヤム・チャウラシア氏は次のように述べた。「祝祭日や独立記念日前のオンライン販売は、ベンダーにとって祝祭シーズンに入る前に在庫を処分する絶好の機会です。良いニュースとしては、祝祭シーズンが始まった四半期の最後の数週間で消費者の需要が改善したことです。今年はインフレによりエントリーレベルのデバイスの売上が減少しました。中高級デバイスの売上は積極的なプロモーションにより比較的好調でした。この期間中、中価格帯のeコマースチャネルの成長を牽引したのは、OppoのOnePlusとvivoのiQOOの2つのブランドです。超高級スマートフォン、特に旧世代のフラッグシップフォンも、値下げにより需要が急増しました。サムスン電子は、オンラインとオフラインのチャネルを通じて、旧型のGalaxy Z Fold3と最新のGalaxy S22シリーズに大幅な値引きを行いました。同様に、大幅に値引きされたiPhone 13の需要は、iPhone 13と非常によく似た価値提案を持つ最新のiPhone 14を上回りました。」

チャウラシア氏は、「5Gデバイスの人気が高まっていることで、デバイス全体の平均販売価格と売上高の成長が支えられています。通信事業者が一級都市で5Gサービスを開始していることから、ベンダーにとっては、今後数年間でスマートフォンのアップグレードユーザー向けに5G製品ポートフォリオを立ち上げる絶好のタイミングです。エントリーレベルのブランドも5Gのチャンスを活かそうとしています。JioとGoogleは、大手ブランドに対抗するため、最も手頃な価格の5Gスマートフォンを開発しています。コストの観点からは、5Gチップセットが大幅に値下げされる可能性は低いため、超手頃な価格の5Gスマートフォンが近い将来に市場に投入される可能性は低いでしょう。」と述べています。

インドでは消費者心理が徐々に改善し、事業活動は引き続き堅調に推移した。インドルピーは6月以降、ドルに対して着実に下落しており、10月20日には史上最安値の83.06ルピーを記録した。事業運営の観点から見ると、輸入業者は特に原材料費の上昇により引き続き打撃を受けることになるだろう。こうした課題は第 4 四半期まで続き、デバイスの平均販売価格が引き続き上昇する中で、主に価格に敏感な消費者に影響を与えるでしょう。マスマーケットはサプライヤーの全体的な市場シェアにとって依然として重要なため、ブランドは最終消費者に転嫁されるコストを最小限に抑えるために、運用とチャネルの効率を向上させるさまざまな方法を模索するでしょう。 ”