【医療Q&A】毒性細菌性赤痢は中毒ですか？

企画者: 中国医師会

評者: 黄磊、人民解放軍総合病院第五医療センター副主任医師

毒性細菌性赤痢は、従来の意味での「中毒」ではなく、特殊なタイプの細菌性赤痢です。病気の進行が早く、中毒性ショックを起こしやすいのが特徴で、「中毒型」とも呼ばれています。毒性細菌性赤痢は主に2～7歳の子供に影響を及ぼします。毒性細菌性赤痢には次のような病気の特徴があります。

（１）急性疾患：小児では突然発症し、体温が急激に40℃以上に上昇することが多い。

（２）中毒症状：顔色蒼白、手足の冷え、脈拍の上昇、血圧の低下、その他の毒性ショックの兆候。

（３）神経症状：眠気や昏睡など、程度の差はあれ意識障害が起こることがあります。

（4）下痢：下痢も一般的な症状ですが、子供の腸の症状は通常軽度であり、下痢を起こさない子供もいます。時には、少量の軟便や粘液便のみが出ることもあります。

違いに注意してください: 一般的な細菌性赤痢は、主に腹痛、下痢、しぶり腹、粘液、膿、便中の血液の症状として現れます。毒性細菌性赤痢は主に全身の中毒症状が特徴で、下痢は明らかでない場合があります。

毒性細菌性赤痢は、便培養から赤痢菌を分離することによって確認できます。治療に関しては、抗ショック療法、水分および電解質障害の是正、感染防止、支持療法が主な焦点となります。