【医療Q&A】栄養素って一体何？

企画者: 中国医師会

査読者: ゴン・ウェイヤン、中国疾病予防管理センター栄養衛生研究所准研究員

日常生活の中で「栄養素」という言葉をよく耳にします。栄養素は生命と健康を維持するために必要な物質の一種であることは誰もが知っていますが、実際には栄養素が何であるかを理解していない人が多くいます。

栄養素は、体の生殖、成長、発達、生存など、すべての生命活動とプロセスを維持するために外部環境から摂取する必要がある物質です。栄養素の発見は科学者による人類への大きな貢献です。現在、40種類以上の栄養素が知られており、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、水分、食物繊維の7つのカテゴリーに分類できます。その中で、タンパク質、脂質、炭水化物（これら3種類の栄養素は人体にエネルギーを供給することができ、「エネルギー産生栄養素」とも呼ばれます）は必要量が比較的多く、「マクロ栄養素」と呼ばれ、ビタミンやミネラルは必要量が比較的少なく、「ミクロ栄養素」と呼ばれます。ビタミンには、水溶性ビタミン（ビタミンB群、ビタミンCなど）と脂溶性ビタミン（ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなど）があります。ミネラルには、主要元素（人体における含有量が体重の0.01％を超えるもので、カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、硫黄、塩素の7種類が含まれます）と微量元素（人体における含有量が体重の0.01％未満のもので、鉄、亜鉛、セレン、ヨウ素、フッ素、銅、モリブデン、マンガン、クロム、ニッケル、バナジウム、スズ、ケイ素、コバルトの14種類が含まれます）が含まれます。バランスの取れた食事を摂ることで、人体は十分な栄養素を摂取し、健康を維持し、病気を予防することができます。