【医療Q&A】肺水腫は本当に深刻な病気ですか？

企画者: 中国医師会

査読者: 上海交通大学医学部第一人民病院主任医師 周 欣

肺水腫という病名は、肺の中の水の量が増えたことを意味するように聞こえますが、実際には肺水腫は、迅速な治療を必要とする比較的深刻な病状です。

肺水腫は、肺の血管と間質液の交換機能の障害であり、肺胞と肺組織に過剰な液体が蓄積し、酸素と二酸化炭素の正常な交換に影響を与えます。ガス交換の問題により、血液中の酸素含有量が減少し、低酸素血症を引き起こし、全身の臓器の機能にも影響を及ぼします。肺水腫の主な症状は、呼吸困難、起座呼吸、チアノーゼ、多量の発汗、大量の白色またはピンク色の泡状の痰を伴う発作性咳嗽です。この時点で、胸部X線検査では両方の肺に薄片状のぼやけた影が現れることがあります。末期の患者は急性呼吸不全を経験する可能性があります。この時点では、患者は自力で呼吸することができず、人工呼吸器による補助が必要になります。もちろん、肺水腫の原因は様々ですが、主に心臓性原因（心不全が起こると血液の戻りが妨げられ、肺に水分が浸み出す）と非心臓性原因（重度の肺感染症、腎不全、中毒など）があります。この重篤な病状は呼吸機能に影響を及ぼし、多くの合併症を引き起こし、死亡の危険性も高いため、速やかに治療する必要があります。