『Dr.STONE 龍水』レビュー：科学と冒険の新たな章

『Dr.STONE 龍水』 - 科学と冒険の新たな章

『Dr.STONE 龍水』は、2022年7月10日に放送されたTVスペシャルであり、原作は稲垣理一郎とBoichiによる人気漫画『Dr.STONE』です。このスペシャルエピソードは、科学王国が新たな冒険に挑む物語を描いており、視聴者に新たな興奮と感動を提供します。

放送情報

『Dr.STONE 龍水』は、TOKYO MXとBS11で2022年7月10日（日曜）19:00～20:00に放送されました。また、KBS京都では2022年7月11日（月曜）19:00～20:00、サンテレビでは2022年7月13日（水曜）1:30～2:30、アニマックスでは2022年8月7日（日曜）20:00～21:00に放送されました。さらに、ネット配信ではABEMAプレミアム、Amazon Prime Video、Disney+、dTV、dアニメストア、dアニメストアニコニコ支店、dアニメストア for Prime Video、FOD、Hulu、J:COMオンデマンド、milplus、NETFLIX、TELASA、TELASA（auスマートパスプレミアム）、U-NEXT、アニメ放題、ひかりTVなどで視聴可能です。無料配信はABEMAで、レンタル配信はAmazon Prime Video、Google Play、GYAO!ストア、HAPPY!動画、J:COMオンデマンド、milplus、music.jp、Rakuten TV、TELASA、VIDEX、ニコニコチャンネル、バンダイチャンネル、ひかりTV、ビデオマーケット、ムービーフルPlusで提供されています。

ストーリー

司帝国との戦いが終わり、コールドスリープした司を救うべく動き出した千空たち。石化現象の謎を突き止める為、ついに科学王国は地球の裏側・新世界を目指す！航海に向けて船造りを始めた千空たちは、航海力100億の神腕船長を仲間にしようと、記者だった南の情報をもとに、七海財閥の御曹司で、かつて帆船を乗り回していた男“七海龍水”を目覚めさせる。「はっはー！世界は再び俺の物だ‼」と豪語する龍水は、その圧倒的な強欲さで村に通貨を作り、ゴージャスな暮らしを満喫。船長を引き受ける代わりに、資源の王様“石油”が欲しいと提案するが…？

解説

石器時代から現代文明まで、科学史200万年を駆け上がる前代未聞のクラフト冒険譚（アドベンチャー）、ここに開幕！全人類が、謎の現象により一瞬で石化して数千年――。超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚めた。文明が滅んだ石の世界ストーンワールドを前に、千空は、科学の力で世界を取り戻すことを決意。新たな仲間を集め『科学王国』を作りあげる。しかし、そこへ霊長類最強の高校生・獅子王司率いる『武力帝国』が立ちはだかる。人類の浄化を目指し、強大な武力によって科学の発展を阻止しようとする司。科学vs武力の戦いは激闘の末、千空たち科学王国が優勢となり、両国は遂に和解する。仲間の謀反によってコールドスリープ状態になった司、そして、全人類を復活すべく、科学王国は石化光線の発生源、地球の裏側・新世界を目指す！世界に飛び出て石化の謎を解き明かす！石の世界ストーンワールド大航海時代がついに開幕する――‼

キャスト

・石神千空／小林裕介
・七海龍水／鈴木崚汰
・コハク／沼倉愛美
・クロム／佐藤元
・あさぎりゲン／河西健吾
・スイカ／高橋花林
・カセキ／麦人
・金狼／前野智昭
・銀狼／村瀬歩
・ルリ／上田麗奈
・マグマ／間宮康弘
・マントル／松重慎
・あずら／若山詩音
・ルビィ／近藤玲奈
・大木大樹／古川慎
・小川杠／市ノ瀬加那
・西園寺羽京／小野賢章
・花田仁姫／種﨑敦美
・上井陽／中島ヨシキ
・北東西南／日笠陽子
・獅子王未来／石見舞菜香

メインスタッフ

・原作／稲垣理一郎、Boichi「Dr.STONE」（集英社ジャンプコミックス刊）
・監督／松下周平
・シリーズ構成、脚本／木戸雄一郎
・キャラクターデザイン／岩佐裕子
・デザインワークス／水村良男
・メインアニメーター／堀内博之
・美術設定／青木智由紀
・美術監督／吉原俊一郎
・色彩設計／中尾総子
・撮影監督／葛山剛士
・編集／坂本久美子
・音響監督／明田川仁
・音楽／加藤達也、堤博明、YUKI KANESAKA
・アニメーション制作／トムス・エンタテインメント
・製作／Dr.STONE製作委員会

メインキャラクタ

・石神千空
超人的な頭脳と豊富な知識、強い探求心を持つ根っからの科学少年。文明の途絶えた石の世界（ストーンワールド）に科学の力でゼロから文明を取り戻そうとする。クールで合理的な考え方をする反面、熱く仲間を思う気持ちは強い。口癖は「唆るぜ」
・七海龍水
大きな器と優れたリーダーシップを備えた、海運会社「七海財閥」の御曹司。抜群の航海力を誇り、中学時代から帆船を乗り回していた。“世界一の欲しがり屋”と呼ばれるほどの強欲さをもつが、自分の欲望に一切妥協しないストイックな努力家の一面も持つ。トレードマークは大きなキャプテンハットに赤い船長服。口癖は「欲しい！」
・大木大樹
千空と幼馴染の高校生。実直で友達思いの優しい性格。けた外れの頑丈さと単純さで千空を支える。争いを好まないため人を攻撃する事は苦手。幼馴染の杠にずっと想いを寄せている。石化からの復活後、千空と別れ、杠と共に「司帝国」にスパイとして潜入している。
・小川杠
大樹がずっと想いを寄せている高校生。千空、大樹とは幼馴染。手芸部所属で、手先が超絶器用。石化した鳥を心配して動物病院に連れて行くなど、優しい心の持ち主。石化からの復活後、千空と別れ、大樹と共に「司帝国」にスパイとして潜入し、スパイと同時に千空からあるミッションを託されている。
・コハク
金髪碧眼の少女。軽い身のこなしと高い経験値で男にも引けを取らない武力の持ち主。古風な話し方をする。千空の生き様を気に入り、サルファ剤で姉のルリが病気を克服したのちも「科学王国」の仲間として千空に力を貸す。
・クロム
好奇心旺盛で賢く、まっすぐな性格。ルリの病を治そうと様々な素材を収集していた。千空と出会い科学に魅せられて、共に科学を極めんと突き進む「科学王国」の仲間。柔軟な発想の持ち主で、時に千空を驚かせる科学使い。
・金狼
弟の銀狼と一緒に、村の門番をしている。真面目でルールに厳格な性格だが、情に厚い一面も持つ。戦闘力も高い。「科学王国」のバトルチームで戦いに備え、日々鍛錬を行っている。
・銀狼
兄の金狼と共に村の門番をしている。臆病で現金でゲスな性格だが、本来は根は悪い人間ではない様子。「科学王国」のバトルチームで戦いに備え、日々鍛錬を行っている。
・ルリ
コハクの姉で村の巫女。幼い頃から病弱で重い病気＝肺炎を患っていたが千空達の作ったサルファ剤により完治。その後、巫女が代々伝承する「百物語」の継承者。妹思いの優しい性格。
・スイカ
普段はスイカの被り物をしている女の子。子供ながら、常にみんなの役に立ちたいと思っており、一生懸命な性格。ボヤボヤ病＝ド近眼がコンプレックスだったが、レンズによって克服。小さな体を活かした偵察・潜入行動が得意。
・あさぎりゲン
司によって石化から復活したマジシャン兼メンタリスト。ペラッペラな軽い口調で飄々と話し、類稀な話術で相手を翻弄する。声帯模写も得意。司のスパイとして村に現れるが、次第に千空の文明を築く力に惹かれ、科学王国の仲間になる。
・カセキ
50年モノ作り一筋に打ち込んできた村一番の凄ウデの職人。高い工作能力と屈強な肉体を持ち、難しいクラフトも一手に担う「科学王国」における物づくりの中心的存在。興奮すると体がムキムキに膨らみ、服が弾け飛ぶ。
・獅子王司
霊長類最強の高校生。素手でライオンを倒す脅威の武力を持つ男。常に冷静で理知的。純粋な若者だけで、既得権益のない理想の世界を作るべきだと考えている。石化復活液を手に入れたのち、自ら選んだ若者だけを甦らせて「司帝国」を築き、千空率いる「科学王国」と対立する。
・氷月
司によって石化から復活した槍使いで司帝国の実質的ナンバーツー。管槍という特殊な槍を操り、司に匹敵する圧倒的な武力を誇る。目的のためには手段を選ばない非情で冷酷な性格。
・紅葉ほむら
氷月の右腕。小道具の扱いに長けており、器用。体操選手の柔軟な身のこなしで、女忍者（くのいち）の様な働きができる。戦闘タイプではないが氷月の狂信者で彼のためなら人の命でも奪う覚悟がある。
・西園寺羽京
司・氷月と共に司帝国の3トップに数えられるほどの実力者の弓使い。石化前は自衛官で潜水艦のソナーマンだった。弓の腕と聴力を見込まれ、司帝国では主に見張りなどを担当していた。
・上井陽
司帝国の四天王を自称する元警察官。石化前は警察の格闘技である逮捕術、警棒部門の優勝者。良くも悪くも物事を後に引きずらない。犯罪者は裁判なんてせず、全員その場でブチのめせばいいと思っている。
・ニッキー
司帝国の住人。石化前は、柔道選手だった。本名は花田仁姫（はなだにき）で、「ニッキー」は柔道部の後輩達からのあだ名。大樹と杠を監視している。

主題歌・楽曲

・OP1
・Good Morning［New］World!
・作詞／熊谷和海
・作曲／熊谷和海
・編曲／岸田勇気、熊谷和海
・弦編曲／岸田勇気、岩嵜壮志
・歌／BURNOUT SYNDROMES

評価と感想

『Dr.STONE 龍水』は、科学と冒険の新たな章として、視聴者に多くの感動と興奮を提供しました。特に、七海龍水という新たなキャラクターの登場は、物語に新たな風を吹き込みました。彼の強欲さとストイックな努力家としての側面は、視聴者に強い印象を与え、物語をさらに深化させました。また、科学王国が新世界を目指すという壮大な冒険は、視聴者の心を捉え、次回作への期待を高めました。

アニメーションのクオリティも非常に高く、トムス・エンタテインメントの制作力が遺憾なく発揮されています。特に、船造りのシーンや新世界への航海の描写は、視覚的に非常に美しく、視聴者を引き込む力がありました。また、キャラクターデザインや背景美術も細部までこだわっており、ストーリーをより豊かにしています。

音楽も物語を盛り上げる重要な要素であり、BURNOUT SYNDROMESの「Good Morning［New］World!」は、冒険の始まりを象徴するような力強い曲で、視聴者の心を奮い立たせました。加藤達也、堤博明、YUKI KANESAKAによる音楽も、物語の展開に合わせて感情を揺さぶる効果がありました。