テニスの王子様 BEST GAMES!! 乾・海堂 vs 宍戸・鳳、大石・菊丸 vs 仁王・柳生 - OVA総集編＃2の評価と感想

テニスの王子様 BEST GAMES!! 乾・海堂 vs 宍戸・鳳/大石・菊丸 vs 仁王・柳生

「テニスの王子様 BEST GAMES!! 乾・海堂 vs 宍戸・鳳/大石・菊丸 vs 仁王・柳生」は、2019年6月25日にバンダイナムコアーツから発売されたOVA作品です。この作品は、許斐剛による人気漫画「テニスの王子様」を原作としており、監督は川口敬一郎、アニメーション制作はM.S.Cが担当しています。全48分の1話で構成されており、関東大会の熱戦を描いています。

ストーリー

このOVAは、青学と氷帝、そして立海との対戦を中心に描かれています。まず、青学と氷帝の関東大会1回戦では、乾・海堂ペアが宍戸・鳳ペアと対決します。乾と海堂は互いのレベルアップを求めてペアを組み、氷帝の宍戸と鳳に挑みます。宍戸はレギュラー落ちから這い上がり、鳳はそのサポート役として、油断なく戦います。青学ペアは大量リードを許すものの、貪欲な試合を繰り広げ、怒涛の反撃を見せます。果たして、満足できる試合の結末とは何だったのでしょうか？

次に、青学が関東大会決勝まで勝ち進み、全国大会への切符を手にした後の話です。決勝戦では、全国No.1の立海と対戦することになります。大石が怪我から復帰し、菊丸との黄金ペアが第2試合に出場します。期待が高まる中、試合が始まりますが、立海の柳生のレーザービームと仁王の詐欺に翻弄されます。しかし、ペア結成の日を思い出し、奮闘する黄金ペア。2人がダブルスの無限の可能性を見せつける感動的な試合が繰り広げられます。

キャスト

この作品には、多くの魅力的なキャラクターが登場します。青学の副部長である大石秀一郎役は近藤孝行、菊丸英二役は高橋広樹、乾貞治役は津田健次郎、海堂薫役は喜安浩平が担当しています。氷帝からは、宍戸亮役の楠田敏之、鳳長太郎役の浪川大輔が登場します。また、立海からは仁王雅治役の増田裕生、柳生比呂士役の津田英佑が参加しています。その他にも、越前リョーマ役の皆川純子、手塚国光役の置鮎龍太郎、不二周助役の甲斐田ゆきなど、豪華なキャストが揃っています。

メインスタッフ

監督と脚本は川口敬一郎が担当し、シリーズ構成は広田光毅、キャラクターデザインは石井明治、美術監督は森元茂、色彩設計は津守裕子、CGディレクターは平川典史、撮影監督は斉藤朋美、編集は平木大輔、音響監督は平光琢也、音楽は渡部チェルが務めています。アニメーション制作はM.S.C、制作はNASが行っています。

メインキャラクタ

大石秀一郎は、クールな手塚部長を温厚な人柄でフォローするテニス部副部長です。菊丸英二とのダブルスは、他の追随を許さないほどの完成度の高さを持っています。菊丸英二は、コートを自在に動き回り、アクロバティックなプレイを得意とする感性のテニスプレイヤーです。乾貞治は、テニス部一の情報収集の鬼で、データ重視を徹底する理論派です。海堂薫は、1ゲームを全力で闘いきれる持久力と、決してあきらめないタフな精神力で粘り強い試合を見せる努力家です。宍戸亮は、どんな逆境においても努力し、道を切り拓くタフな精神の持ち主で、氷帝の「敗者、切り捨て」の中でレギュラー復帰を果たしました。鳳長太郎は、長身を生かしたスカッドサーブが得意で、一見おとなしそうですが心に闘争心と向上心を秘めています。仁王雅治は、変幻自在で予測不可能なプレイで対戦相手を翻弄させるコート上の詐欺師です。柳生比呂士は、一見クールですが勝利に対する執着心が強く、気高き情熱家で、対戦相手を気遣う優しさを持っています。越前リョーマは、アメリカJr.大会の4連続優勝の経験を持つ天才テニス少年で、ずば抜けたテニスセンスと圧倒的なテクニックを持っています。手塚国光は、テニス部部長で、中学テニス界でその名を知らぬ者はいない名プレイヤーです。不二周助は、優雅な笑みの下に修羅を秘める天才で、卓越した技術を持ち返し技は強烈にして華麗です。河村隆は、物静かな人物ですが、ラケットを持った途端バーニング状態に突入して熱き選手に変身し、力で押し捲るパワープレイが武器です。桃城武は、脅威の跳躍力から繰り出すダンクスマッシュで青学レギュラーに選ばれ、部のムードメーカー的存在です。跡部景吾は、テニス部部長で、類い希なるカリスマ性と実力で200人の部員の頂点に立つ男です。忍足侑士は、対戦相手に一切の感情を悟らせず、クールに闘う氷帝の天才で、千の技を持つと言われています。向日岳人は、ずば抜けた跳躍力と柔軟な身体能力を駆使し、「アクロバティックプレイ」をみせるMr.アクロバティックです。樺地崇弘は、常に無表情で無口で、跡部の命令には絶対服従し、その素直さが彼の強さの根幹です。真田弦一郎は、テニス部副部長で、妥協と敗北を絶対に許さない厳格なる鉄人です。柳蓮二は、口数は少なく冷静沈着なデータマンで、立海の参謀として一歩引いた立場から立海テニス部を支える屋台骨です。切原赤也は、性格は好戦的で、ひょうきんな面もありますが対戦者に対しては徹底的に冷酷で、得意技にナックルサーブ等があります。

主題歌・楽曲

主題歌は「BEST GAMES!!」で、Ayasa (FEEL MEE)が歌っています。エンディングテーマは2曲あり、1曲目は「B∀CK SHOT」で、乾貞治・海堂薫＆宍戸亮・鳳長太郎 (FEEL MEE)が歌っています。2曲目は「GOOD MATCH UP」で、大石秀一郎・菊丸英二＆仁王雅治・柳生比呂士 (FEEL MEE)が歌っています。これらの楽曲は、試合の熱気を盛り上げる重要な要素となっています。

評価と推薦

「テニスの王子様 BEST GAMES!! 乾・海堂 vs 宍戸・鳳/大石・菊丸 vs 仁王・柳生」は、原作の魅力を最大限に引き出した作品です。特に、乾・海堂ペアと宍戸・鳳ペアの対戦は、両者の成長と努力が描かれており、見応えがあります。また、大石・菊丸ペアと仁王・柳生ペアの対戦は、黄金ペアの復活と立海の強さが交錯する感動的な試合となっています。キャストの演技も素晴らしく、キャラクターの個性がしっかりと表現されています。さらに、主題歌やエンディングテーマも試合の雰囲気を盛り上げており、全体的に高いクオリティが保たれています。

この作品は、「テニスの王子様」のファンだけでなく、スポーツアニメや青春ストーリーが好きな人にもおすすめです。特に、テニスという競技を通じて描かれる友情や努力、成長の物語は、多くの人に共感を与えることでしょう。また、試合の緊張感や興奮をリアルに再現したアニメーションも見逃せません。ぜひ、この作品を視聴して、青学の選手たちの熱い戦いと成長を感じてください。

さらに、このOVAは原作のエピソードを忠実に再現しつつ、新たな視点や演出を取り入れることで、原作ファンにも新鮮な感動を提供しています。特に、乾と海堂のデータテニスと宍戸と鳳の情熱的なプレイスタイルの対比は、見ていて非常に面白いです。また、大石と菊丸の黄金ペアが復活し、立海の強力なペアと対戦するシーンは、テニスの戦略や技術だけでなく、人間ドラマとしても深みがあります。

この作品の魅力は、キャラクターの成長と試合の展開だけでなく、テニスの技術的な部分にもあります。乾のデータテニスや海堂の持久力、宍戸の不屈の精神、鳳のスカッドサーブ、仁王の詐欺テニス、柳生のレーザービームなど、各キャラクターの個性的なテクニックが試合を盛り上げます。これらのテクニックは、原作の魅力を引き立てるだけでなく、アニメーションとしても非常に見応えがあります。

また、音楽もこの作品の魅力を高める重要な要素です。主題歌の「BEST GAMES!!」は、試合の熱気を盛り上げる力強い曲で、視聴者のテンションを一気に引き上げます。エンディングテーマの「B∀CK SHOT」と「GOOD MATCH UP」も、それぞれの試合の雰囲気を反映した曲で、キャラクターの心情を深く感じることができます。これらの楽曲は、FEEL MEEの歌唱力と相まって、作品全体のクオリティをさらに高めています。

このOVAは、原作のファンだけでなく、新たに「テニスの王子様」に触れる人にもおすすめです。特に、青春スポーツアニメが好きな人や、テニスに興味がある人には必見の作品です。青学の選手たちの成長と努力、そして試合の興奮をぜひ体感してください。また、キャラクターの個性やテクニック、音楽など、さまざまな要素が組み合わさったこの作品は、何度見ても新たな発見があることでしょう。

最後に、この作品の制作スタッフの努力と情熱にも触れておきたいと思います。監督の川口敬一郎をはじめとするスタッフたちは、原作の魅力を最大限に引き出すために、細部までこだわった演出を行っています。キャラクターデザインや美術、音響、音楽など、全ての要素が一体となって、この作品を完成させています。その結果、原作のファンだけでなく、新たな視聴者にも感動を与えることができたのではないでしょうか。

「テニスの王子様 BEST GAMES!! 乾・海堂 vs 宍戸・鳳/大石・菊丸 vs 仁王・柳生」は、青春スポーツアニメの最高峰と言える作品です。ぜひ、この作品を視聴して、青学の選手たちの熱い戦いと成長を感じてください。そして、テニスの魅力とキャラクターの個性を存分に楽しんでください。