群青のマグメル：新たな冒険の魅力と評価

群青のマグメル - グンジョウノマグメル - レビューと推薦

群青のマグメルは、2019年に放送されたTVアニメシリーズで、原作は第年秒による漫画です。放送期間は2019年4月7日から6月30日までで、全13話、各話30分の構成となっています。放送局はTOKYO MXとAT-Xで、監督は伊達勇登、アニメーション制作はぴえろが担当しました。著作権は第年秒、翻翻動漫、群青のマグメル製作委員会に帰属しています。

ストーリー

突如として世界の中心に現れた新大陸・マグメル。この未知なる生物や資源が眠る大陸の出現により、世界は再び探検家時代に突入しました。欲望渦巻くマグメルで、少年・因又（インヨウ）は探検家たちの救助を生業としています。彼の活躍と冒険を描いた物語が群青のマグメルです。

キャスト

因又 - 河西健吾
ゼロ - M・A・O
エミリア - 山村響
拾因 - 森川智之

メインスタッフ

監督 - 伊達勇登
助監督 - 久城りおん
シナリオ構成 - 御笠ノ忠次
キャラクターデザイン - 石井明治
音楽 - 高梨康治（Team-MAX）
プロップ＆クリーチャーデザイン - 久我嘉輝、宮川治雄、新谷真昼、村田護郎、秋篠denforword日和
アクション・エフェクト監修 - 宇佐美晧一
美術監督 - 松本浩樹
色彩設計 - 長島真弓
撮影監督 - 鯨井亮
CG監督 - 福士直也
編集 - 佐々木紘美
音響監督 - えびなやすのり
アニメーション制作 - ぴえろプラ

メインキャラクタ

因又 - 本作の主人公。少年ながらも救助成功率No.1を誇る拾人者（アングラー）で拾人館（ドリフト）を営んでいます。マグメルから生まれついて授かった構造力（ラクト）という特殊能力と非常に高い身体能力を持つ。ドライな生死観を持ち、一見いい加減な性格のようでもあるが、家族というものへの思い入れは強く、救助の仕事に対してのプロ意識も高い。
ゼロ - 拾人館で因又の助手を務める少女。探査機の幻想構造（イマジンラクト）と豊富な知識で拾人館（ドリフト）から因又（インヨウ）のサポートをする。因又と比べて戦闘能力に劣りマグメル現地へ赴くことは少ないが、それでも常人以上の身体能力を持つ。また、普段はずぼらな因又の日常生活の世話も焼いている。
エミリア - 極星社の兵器開発部に勤務している女性。身体的にも構造力的にもごく普通の人間だが、芯が強く生命の危機が迫っている時でも気丈に振る舞える。父の救助依頼をきっかけに因又（インヨウ）と関わりを持つようになる。
拾因 - 因又（インヨウ）の師匠であり、謎多き人物。

サブタイトル

第1話 - 拾人者（アングラ―）
第2話 - 7区の支配者
第3話 - 七彩鳩
第4話 - 血塗られたマリア
第5話 - 田伝おやじとマグメル
第6話 - 拾因の眸
第7話 - 原住者（エリン）
第8話 - 老人と珈琲畑
第9話 - ゼロの大冒険
第10話 - モンスターマニア
第11話 - 囚われのゼロ
第12話 - 絶望
第13話 - いつか二人で…

主題歌・楽曲

OP - 風男塾（1話～13話）
ED - a flood of circle（1話～13話）

レビュー

群青のマグメルは、未知の大陸を舞台にした冒険と救助の物語です。主人公の因又は、救助成功率No.1の拾人者として活躍し、その特殊能力と高い身体能力を駆使して様々な危機を乗り越えていきます。物語は因又の視点から描かれており、彼の成長や人間関係の変化が丁寧に描かれています。

アニメのビジュアル面では、キャラクターデザインの石井明治氏の手腕が光ります。因又やゼロ、エミリアといった主要キャラクターのデザインは個性的で、視覚的に楽しむことができます。また、プロップ＆クリーチャーデザインのチームも優秀で、マグメルの未知なる生物や資源がリアルに描かれています。特にアクションシーンでは、宇佐美晧一氏によるアクション・エフェクト監修が効果的に使われており、視覚的なインパクトを与えています。

音楽面では、高梨康治氏（Team-MAX）の手によるBGMが物語の雰囲気を盛り上げています。特に緊迫感のあるシーンでは、音楽が物語の進行を助け、視聴者の感情を引き立てています。また、OPとEDの楽曲も印象的で、風男塾の「群青のマグメル」とa flood of circleの「群青のマグメル」はそれぞれのシーンにマッチしています。

ストーリー展開は、各話ごとに異なる事件や冒険が描かれ、全体を通して因又の成長と人間関係の変化が描かれています。特に因又とゼロの関係性は物語の中心であり、彼らの絆が深まる様子が感動的です。また、エミリアの登場により物語に新たな展開が加わり、因又の新たな側面が描かれています。

しかし、一部では物語の進行がやや散漫に感じられる場面もあります。特に中盤以降のエピソードでは、因又の成長や人間関係の変化が描かれていますが、全体のストーリー展開がやや緩慢に感じられることがあります。これは、各話ごとの事件や冒険が独立しているため、全体のストーリー進行が遅く感じられることが原因かもしれません。

それでも、群青のマグメルはそのビジュアル面や音楽面、そして因又の成長と人間関係の変化を描いたストーリー展開が魅力的な作品です。特に冒険と救助の物語を楽しみたい視聴者にはおすすめの作品です。