ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 0話：魅惑の前日譚を徹底解剖

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 0話 - 墓守と猫と魔術師

■公開メディア

TVスペシャル

■原作メディア

18禁ゲーム

■放送期間

2018年12月31日～ 2018年12月31日
21:00～　※Fate Project 大晦日TVスペシャル2018内にて放送

■放送局

TOKYO MX、BS11

■分数

30分

■話数

1話

■原作

三田誠、TYPE-MOON

■監督

加藤誠

■制作

・アニメーション制作／TROYCA

■著作

©三田誠・TYPE-MOON / LEMPC

■ストーリー

「Fate/Zero」において、征服王イスカンダルとともに第四次聖杯戦争を駆け抜けた少年ウェイバー・ベルベット。
時を経て少年はロード・エルメロイの名を受け継ぎ、「ロード・エルメロイⅡ世」として、魔術師たちの総本山・時計塔で魔術と神秘に満ちた様々な事件に立ち向かう―――。

原作・三田誠によって描かれる正統かつ至高の魔術ミステリーが待望のアニメ化。人気エピソード「魔眼蒐集列車レール・ツェッペリン」と、そこへ至るアニメオリジナルエピソードで構成される。
アニメーション制作は「アルドノア・ゼロ」「Re:CREATORS」などを手がけ、緻密なフィルムと色彩の美しさに定評のあるTROYCAが担当。監督は「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」で監督デビューし、同じく監督作の「やがて君になる」でも美しい画面づくりで海外からも高い評価を得ている若手演出家・加藤誠が手がける。さらに「Fate/Zero」の監督を務めたあおきえいがスーパーバイザーとして作品世界の構築に加わり、音楽は「Fate/Zero」「魔法少女まどか☆マギカ」などを手がける梶浦由記が担当、イギリス・ロンドンを中心に描かれる本作の世界を彩る。

これまで謎に包まれていたTYPE-MOON世界の根幹『魔術世界』を舞台に繰り広げられる、神秘と幻想、魔術と謎の交錯する物語、開演。

■メインスタッフ

・脚本／小太刀右京
・絵コンテ／あおきえい
・演出／林宏樹
・作画監督／中井準、松本昌子

■サブタイトル

・0／墓守と猫と魔術師

「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 0話 - 墓守と猫と魔術師」は、TYPE-MOONの世界観を深く掘り下げた作品であり、ファンにとっては待望のアニメ化と言えるでしょう。この作品は、ウェイバー・ベルベットがロード・エルメロイⅡ世として時計塔で活躍する姿を描いており、魔術世界の魅力を存分に引き出しています。

まず、ストーリーについて触れてみましょう。このエピソードは「魔眼蒐集列車レール・ツェッペリン」に至るまでの導入部として位置付けられており、ウェイバーがどのようにしてロード・エルメロイⅡ世となったのか、その背景を描いています。ウェイバーの成長と葛藤が丁寧に描かれており、視聴者に彼のキャラクターを深く理解させることに成功しています。また、魔術師たちの総本山である時計塔の雰囲気もよく再現されており、神秘的な世界観が視覚的に楽しめます。

次に、制作面について評価します。TROYCAのアニメーション制作は、緻密なフィルムと色彩の美しさが特徴的で、この作品でもその技術が遺憾なく発揮されています。特に、魔術のシーンでは色彩の使い方が非常に効果的で、視覚的なインパクトを与えています。また、監督の加藤誠は美しい画面づくりで知られており、この作品でもその才能が光っています。さらに、「Fate/Zero」の監督を務めたあおきえいがスーパーバイザーとして参加していることも、作品の質を高める一因となっています。

音楽も重要な要素です。梶浦由記の音楽は、「Fate/Zero」や「魔法少女まどか☆マギカ」でも評価が高く、この作品でもその才能が発揮されています。特に、魔術のシーンや緊張感のある場面では、音楽が物語を盛り上げる役割を果たしています。

キャラクターについても触れておきましょう。ウェイバー・ベルベットは、「Fate/Zero」での成長を経て、ロード・エルメロイⅡ世として新たな挑戦に立ち向かう姿が描かれています。彼のキャラクターは、成長と葛藤を抱えながらも、魔術師としての責任を果たそうとする姿勢が魅力的です。また、他のキャラクターも個性的で、時計塔の世界を豊かにしています。

全体として、この作品はTYPE-MOONの世界観を深く掘り下げた、ファン必見の作品と言えるでしょう。ストーリー、制作、音楽、キャラクターのすべてが高水準で、視聴者に満足感を与えます。特に、魔術世界の魅力を存分に引き出している点が評価できます。TYPE-MOONのファンだけでなく、ミステリーやファンタジーを愛する人々にもおすすめできる作品です。