『猫企画』の魅力と評価：猫好き必見のアニメ

『猫企画』 - ネコキカク - レビューと詳細情報

■公開メディア

劇場

■原作メディア

アニメオリジナル

■公開日

2018年11月30日 ～ 0000年01月01日

■配給会社

ティ・ジョイ、カラー(ミッドランドスクエアシネマ)

■分数

37分

■話数

1話

■原作

粟津順

■監督

粟津順

■制作

・製作／株式会社スピード

■著作

©︎2018「猫企画」

■ストーリー

肉球3部作『肉球防衛軍』『肉球が静止する日』『肉球最後の日』

ネコたちが暮らす超ナウい街《ニャゴヤ・シティ》。その平和な街を震撼させる《ネコ大量失踪事件》がおきる。事件に巻き込まれた父を救うため、1匹のニート猫が立ちあがる！なんでもアリのハイパーブラックコメディアニメ、ついに解禁！！

■解説

猫×大怪獣×スーパーヒーロー、なんでもアリのハイパーブラックコメディアニメ。知らなくても楽しめるが、映画・アニメのパロディが入り、コアな映画・アニメファン心をくすぐります。群衆シーンにAI導入を検討。CGアニメに技術革新を起こす実験的な作品。愛知出身豪華声優陣を起用。

■キャスト

・猫井 タクミ／戸松 遥
・ムクミ／鬼頭 明里
・ユガミ・社長／丹下 桜
・父／三ツ矢 雄二

■メインスタッフ

・監督／粟津 順
・名古屋弁監修／安田 文吉
・立体造形／加茂 薫
・サウンドプロデューサー／山岡 晃
・モーションキャプチャー協力・モーションキャプチャーアクター／古賀 亘
・企画・製作会社／スピード

■メインキャラクタ

・猫井タクミ
主人公。本人曰く「どこにでもいる普通のニート猫」。お気楽ニート生活が《猫企画》に囚われた父を取り戻すために一変する。
・ムクミ
タクミの姉。人気の同人作家で、猫井家の家計を1匹でささえている。一見すると地味だが、タクミも知らないもうひとつの顔があるらしい……
・ユガミ
タクミの妹。意識高い系中二病の大学生。いつもヌイグルミの《グンナイキトゥン》と一緒にいる。首から下げている鍵には何か秘密がありそうだ。
・父
タクミの父親。ずっと無職だったが、謎のメールがキッカケでブラック企業《猫企画》に就職することに。過去の経歴はよくわからない。
・社長
謎のスーパーブラック企業《猫企画》の社長。《ネコ大量失踪事件》と何か深い関係があるようだ。恐るべき野望を持っているが、その詳細を知る者はいない。

■主題歌・楽曲

・主題歌
・勇者なら
・作詞／YUMIKO、福井元気
・作曲／福井元気
・歌／祭nine.

『猫企画』 - ネコキカク - 詳細レビュー

『猫企画』は、2018年に公開されたアニメオリジナルの短編映画で、監督・原作ともに粟津順が務めています。この作品は、猫たちが暮らす超ナウい街《ニャゴヤ・シティ》を舞台に、《ネコ大量失踪事件》を中心に展開されるハイパーブラックコメディです。37分という短い時間の中で、猫×大怪獣×スーパーヒーローという異色の組み合わせが描かれ、映画やアニメのパロディも盛り込まれています。

物語は、主人公の猫井タクミが、《猫企画》に囚われた父を救うために立ち上がることから始まります。タクミは「どこにでもいる普通のニート猫」と自称するキャラクターで、彼の日常が一変する様子が描かれています。タクミの姉ムクミは人気の同人作家で、猫井家の家計を支えていますが、彼女にはタクミも知らない秘密があるようです。妹のユガミは意識高い系中二病の大学生で、ヌイグルミの《グンナイキトゥン》と行動を共にしています。彼女の首から下げている鍵には何か秘密がありそうです。父親は無職だったが、謎のメールがきっかけで《猫企画》に就職し、《ネコ大量失踪事件》に巻き込まれます。そして、《猫企画》の社長はこの事件と深い関係があるようで、恐るべき野望を持っていますが、その詳細は不明です。

この作品の魅力は、なんといってもその独特な世界観とユーモアです。猫たちが暮らす《ニャゴヤ・シティ》は、現実の名古屋市をモデルにしたもので、名古屋弁が飛び交うシーンもあります。監督の粟津順は、愛知県出身ということもあり、地元愛が感じられる作品となっています。また、群衆シーンにAIを導入するなど、CGアニメの技術革新を目指した実験的な試みも行われています。

キャストには、愛知出身の豪華声優陣が起用されています。猫井タクミ役の戸松遥、ムクミ役の鬼頭明里、ユガミ・社長役の丹下桜、父役の三ツ矢雄二など、個性豊かな声優たちがキャラクターを演じています。特に、戸松遥のタクミ役は、ニート猫としてのダメさ加減と、父を救うための決意が見事に表現されています。また、鬼頭明里のムクミ役は、同人作家としてのプロフェッショナルな一面と、隠された秘密を持つキャラクターとしての魅力が引き立っています。

主題歌「勇者なら」は、祭nine.が歌う楽曲で、作詞はYUMIKOと福井元気、作曲は福井元気が担当しています。この曲は、タクミの勇気と決意を象徴するような力強いメロディと歌詞が特徴で、作品の雰囲気を盛り上げています。

『猫企画』は、短い時間の中で多くの要素を詰め込んだ作品です。猫×大怪獣×スーパーヒーローという異色の組み合わせ、映画やアニメのパロディ、名古屋弁のユーモア、CGアニメの技術革新など、見どころが満載です。コアな映画やアニメファンには特に楽しめる内容となっていますが、猫好きやブラックコメディが好きな人にもおすすめです。

また、この作品は肉球3部作の一つとして位置付けられており、『肉球防衛軍』『肉球が静止する日』『肉球最後の日』という3部作の中で、『猫企画』はその一つとして重要な役割を果たしています。3部作全体を通して見ることで、より深い理解と楽しみが得られるでしょう。

『猫企画』は、ティ・ジョイとカラー(ミッドランドスクエアシネマ)によって配給され、株式会社スピードが製作を担当しています。監督の粟津順は、名古屋弁監修に安田文吉、立体造形に加茂薫、サウンドプロデューサーに山岡晃、モーションキャプチャー協力・モーションキャプチャーアクターに古賀亘といったスタッフと共に、この作品を完成させました。

最後に、『猫企画』はその独特な世界観とユーモア、そして技術革新への挑戦が評価され、多くのファンに愛される作品となっています。猫好きやブラックコメディが好きな人はもちろん、映画やアニメのパロディを楽しみたい人にもおすすめです。ぜひ一度、《ニャゴヤ・シティ》の世界に足を踏み入れてみてください。