「つぐもも」レビュー：魅力的なストーリーとキャラクターの深み

『つぐもも』 - 魅惑のツグモモと少年が織りなす冒険の物語

『つぐもも』は、浜田よしかづによる人気漫画を原作としたTVアニメシリーズです。2017年4月2日から6月18日まで、アニマックスとBS11で全12話が放送されました。アニメーション制作はゼロジーが担当し、監督は倉谷涼一が務めました。この作品は、神道や日本の伝統的な信仰を背景に、ツグモモと呼ばれる神具と少年の絆を描いたファンタジーアクションです。

ストーリー

主人公の和泉柊羽は、ある日自宅の押し入れから不思議な布団を見つけます。その布団はツグモモと呼ばれる神具で、布団の姿をした少女・キリハが現れます。キリハは柊羽の命を守るために現れた存在で、二人は様々な怪異や敵と戦いながら絆を深めていきます。物語は、柊羽とキリハの冒険を通じて、友情や家族の絆、そして成長のテーマを描いています。

キャラクター

和泉柊羽：主人公。高校生で、ツグモモのキリハと出会い、彼女と共に怪異と戦うことになる。最初は戸惑いながらも、次第に成長していく姿が魅力です。

キリハ：ツグモモの少女。柊羽の命を守るために現れ、戦闘能力が高い。性格はツンデレで、柊羽との関係性が物語の中心となります。

和泉夏目：柊羽の妹。明るく元気な性格で、兄を支える存在です。彼女もまた、物語の進行と共に重要な役割を果たします。

神和：柊羽のクラスメートで、ツグモモの能力を持つ少女。彼女の存在が物語に新たな展開をもたらします。

アニメの魅力

『つぐもも』の最大の魅力は、神道や日本の伝統的な信仰を背景にしたファンタジー世界です。ツグモモという神具が人間の姿をとり、怪異と戦うという設定は、視聴者に新鮮な驚きを与えます。また、柊羽とキリハの関係性や、家族や友人との絆を描いた人間ドラマも見逃せません。

アニメーションのクオリティも高く、戦闘シーンの迫力やキャラクターの表情の細やかさが評価されています。特にキリハの戦闘シーンは、彼女の強さと美しさを同時に感じさせ、視聴者を引きつけます。また、原作の雰囲気を忠実に再現しつつ、アニメ独自の演出も加えられている点も見事です。

音楽

オープニングテーマ「METAMORISER」は、ZAQが担当し、疾走感あふれる曲調が物語の冒険感を引き立てます。エンディングテーマ「甘噛みガール」は、i☆Risが歌っており、可愛らしいメロディーが視聴者の心を癒します。BGMも物語の雰囲気にマッチしており、全体的に音楽面でも高い評価を得ています。

評価と反響

『つぐもも』は、原作ファンからも新規視聴者からも高い評価を得ています。特に、柊羽とキリハの関係性や、戦闘シーンの迫力が評価されました。また、神道や日本の伝統的な信仰を背景にした世界観も、視聴者に新鮮な驚きを与えました。アニメの放送後には、原作の売上が伸びるなど、作品全体の人気向上にも寄与しました。

推薦ポイント

『つぐもも』は、ファンタジーアクションが好きな人、神道や日本の伝統的な信仰に興味がある人、人間ドラマを楽しみたい人におすすめです。特に、柊羽とキリハの関係性や、家族や友人との絆を描いたストーリーは、視聴者に深い感動を与えます。また、戦闘シーンの迫力やアニメーションのクオリティも高く、視覚的な楽しみも十分に味わえます。

関連作品

『つぐもも』の原作は、浜田よしかづによる漫画で、双葉社から刊行されています。アニメの放送後も、原作は続編が発表され、ファンの期待に応えています。また、2020年には第2期『つぐもも』が放送され、さらに物語が展開されました。関連グッズも多数発売されており、ファンにとっては必須のアイテムとなっています。

まとめ

『つぐもも』は、神道や日本の伝統的な信仰を背景にしたファンタジーアクションアニメです。主人公の柊羽とツグモモのキリハの関係性や、家族や友人との絆を描いた人間ドラマが魅力です。アニメーションのクオリティや音楽も高く評価され、原作ファンからも新規視聴者からも高い評価を得ています。ファンタジーアクションが好きな人、神道や日本の伝統的な信仰に興味がある人、人間ドラマを楽しみたい人におすすめの作品です。