『VitaminX Addiction Act.1』レビュー：中毒性の高いストーリーとキャラクターの魅力

VitaminX Addiction Act.1 - ビタミンエックスアドディクションアクトワン - の全方位的評測と推薦

■公開メディア

OVA

■原作メディア

ゲーム

■発売日

2011年08月26日

■発売・販売

販売元／ディースリー・パブリッシャー

■分数

29分

■話数

1話

■原作

D3 PUBLISHER

■監督

川口敬一郎

■制作

アニメーション制作／ノーマッド

■ストーリー

聖帝学園祭を目前に“ヤツら”が騒動を巻き起こす!?
季節は秋────

新学期から比べB6と打ち解けてきた悠里。
夏休みも無事に終わり、補修へも出席するようになりこのまま順風満帆に進むかに見えたが、またしてもトラブルが降りかかってきた(!)

聖帝学園に学園祭の季節がやってきた。
初めての学園祭に気合いの入る新任教師・悠里だったが、担任をするClassXのイケメンおバカ集団B6の一人、真壁翼が問題を起こして「学園祭参加禁止」を宣告されてしまう。
悠里と過ごす最初で最後の学園祭のためB6たちは一丸となって汚名返上、名誉挽回に奮闘するが・・・・・・

■解説

「Vitamin」シリーズは累計20万本を突破する女性向け恋愛ゲームの人気シリーズです。
その原点ともいえる「Vitamin X」が待望のアニメーション化！
私立聖帝学園を舞台にしたオリジナルストーリーはストーリーワークス完全書き下ろしです。

キャラクターデザインは「夜桜四重奏」を担当した菊池聡延氏、監督は「ハヤテのごとく！」を担当した川口敬一郎を迎え、「ローゼンメイデンシリーズ」などクオリティに定評のあるノーマッドが全編制作！

キャラクターごとにピックアップされたストーリー、笑いアリ、ときめきアリ、推理（？）アリ、そして、ほんのちょっぴり涙アリ！？
コミカル恋愛アドベンチャー「Vitamin X」の世界をオリジナルアニメーションにてご堪能下さい。

■キャスト

・真壁翼／鈴木達央
・草薙一／小野大輔
・七瀬瞬／鳥海浩輔
・仙道清春／吉野裕行
・風門寺悟郎／岸尾だいすけ
・斑目瑞希／菅沼久義
・南悠里／生天目仁美
・葛城銀児／杉田智和
・鳳晃司／井上和彦
・九影太郎／三宅健太
・衣笠正次郎／宮田幸季
・二階堂衝／織田優成
・真田正輝／阪口大助
・永田智也／三浦祥朗

■メインスタッフ

・原作／D3 PUBLISHER
・監督／川口敬一郎
・シナリオ／StoryWorks
・キャラクター原案／前田浩孝
・キャラクターデザイン、作画監督／菊池聡延
・音楽制作／ランティス
・アニメーション制作／ノーマッド

■メインキャラクタ

・南悠里
グラマー担当の教師。聖帝学園中等部にて2年間教師を務めたのち、高等部へ赴任する。「Class　X」の担任で、熱心に生徒たちの指導を行う。
■B6
・真壁翼
B6のリーダー的存在。ブルジョワが集まる聖帝でも飛びぬけたお金持ちで、金遣いの荒さも超一流。ファッションモデルもこなすスタイル抜群の真壁財閥御曹司。
・草薙一
B6内では面倒見の良い兄貴分的存在だが、普段は学校を抜け出しては街で喧嘩を繰り返す日々を送っている。無類の動物好きという面を持つ。
・七瀬瞬
都内のライブハウスで抜群の人気を誇る、現役高校生インディーズロックバンド「ヴィスコンティ」のベーシスト兼リーダー。アルバイトとバンド活動に明け暮れているため、金銭がらみの話にも厳しい。
・仙道清春
通称「聖帝の小悪魔」と呼ばれるイタズラ好き。子供じみたイタズラを繰り返す問題児で、平然と残虐な悪さをしては喜んでいる。バスケの天才だが聖帝の部活動には気まぐれでしか参加しない。
・風門寺悟郎
常に女装している一見可愛い女の子、通称「ゴロちゃん」。あまりの可愛さから、一部の女生徒には熱狂的な信者がいる。常に愛犬のダックスフントのパウと行動している。
・斑目瑞希
無口でほとんど自分からは会話をしない。何をするのでもなく常にぼーっとしており、どんな場所でもどんなときでも寝る。親友である白トカゲの「トゲー」と行動をともにしている。
■T6
・葛城銀児
一見ホストにしか見えない、見た目も行動も派手な不良教師。無駄な英語や謎のエコーを響かせ、女性に見境無く愛を叫ぶ。自分より背が高い翼を妬んでか、やたらと絡む。
・鳳晃司
常に微笑みを絶やさない物腰柔らかな教師。「微笑みの貴公子」とも呼ばれ、生徒たちにも慕われている。一の豹変ぶりに心を痛めている。
・九影太郎
強面で、とある職種とよく間違われる。大雑把な性格で、常に面倒くさそうで投げやりな感じだが生徒思いの一面も。瞬の複雑な家庭環境が気になる様子。
・衣笠正次郎
女性と見紛うばかりの超絶美形な教師。いつもニコニコとおっとり微笑んでいるが、言っている内容はなかなかに非道い。聖帝の小悪魔の上を行く唯一の存在。
・二階堂衝
冷静沈着で、どのような事態でもクールに処理する。神経質で葛城とは馬が合わないが、真田からは絶大な信頼を寄せられている。天真爛漫な悟郎にいつも振り回されている。
・真田正輝
元気いっぱいの熱血教師。教師陣の中でも一番若く、生徒に間違われることもしばしば。瑞希が気がかりだが、いつも無視される。
・永田智也
翼の専属秘書。秘書として非常に優秀で、淡々と職務をこなしている。

■サブタイトル

・Act.1／翼と一　～友情のHappyしょーたいむ～

■主題歌・楽曲

・OP1
・期間／1～3
・「溺愛Ｘ（エクストリーム）」
・作詞／岩崎大介
・作曲／Mark Ishikawa
・編曲／Mark Ishikawa
・歌／翼＆一（鈴木達央＆小野大輔）
・ED1
・期間／1
・「学園（ディドゥリーム）フロンティア」
・作詞／yura
・作曲／Mark Ishikawa
・編曲／Mark Ishikawa
・歌／翼＆一（鈴木達央＆小野大輔）

■詳細な評測と推薦

■ストーリーとキャラクター

「VitaminX Addiction Act.1」は、聖帝学園を舞台にした学園祭を中心に展開される物語です。新任教師の南悠里と彼女の担任するClassXの生徒たち、特にB6と呼ばれるイケメンおバカ集団の奮闘が描かれています。特に真壁翼が学園祭参加禁止の危機に瀕する中、B6のメンバーたちが一丸となって奮闘する姿は見ていて心が温まります。

キャラクターたちはそれぞれ個性的で、特にB6のメンバーは魅力的です。真壁翼のリーダーシップと金銭感覚、草薙一の兄貴分としての面倒見の良さ、七瀬瞬の音楽への情熱、仙道清春の悪戯好き、風門寺悟郎の女装と可愛さ、斑目瑞希の無口さと動物愛など、一人ひとりが異なる魅力を持っています。また、T6の教師たちも個性的で、葛城銀児の派手さや鳳晃司の優しさ、九影太郎の厳しさなどが物語に深みを与えています。

■アニメーションとビジュアル

アニメーション制作を担当したノーマッドは、「ローゼンメイデンシリーズ」などで知られるスタジオで、そのクオリティの高さが本作でも発揮されています。キャラクターデザインを担当した菊池聡延氏のデザインは、原作ゲームの雰囲気をしっかりと引き継ぎつつ、アニメーションならではの動きや表情を豊かに表現しています。特にB6のメンバーのビジュアルは、ファッションモデルやロックバンドのメンバーなど、それぞれのキャラクターの個性を強調するデザインが印象的です。

背景や色彩も美しく、聖帝学園の雰囲気をしっかりと描き出しています。学園祭のシーンでは、華やかさと賑わいが感じられ、視覚的に楽しむことができます。また、キャラクターの動きや表情の細かい描写も見事で、特にコミカルなシーンではその表現力が光ります。

■音楽と主題歌

音楽制作を担当したランティスは、数々のアニメ音楽を手掛けてきた実績を持つ会社で、そのクオリティの高さが本作でも感じられます。特にオープニングテーマ「溺愛Ｘ（エクストリーム）」とエンディングテーマ「学園（ディドゥリーム）フロンティア」は、翼と一を担当する鈴木達央と小野大輔の歌声が印象的で、物語の雰囲気を盛り上げています。作詞・作曲を担当した岩崎大介とMark Ishikawaの組み合わせも絶妙で、曲の世界観がしっかりと伝わってきます。

また、BGMも物語の展開に合わせて適切に使用されており、特に学園祭のシーンでは賑やかさを感じさせる音楽が効果的に使われています。キャラクターの心情を描くシーンでは、静かなメロディが心に響き、物語の深みを増しています。

■声優と演技

キャストには、鈴木達央、小野大輔、鳥海浩輔、吉野裕行、岸尾だいすけ、菅沼久義、生天目仁美、杉田智和、井上和彦、三宅健太、宮田幸季、織田優成、阪口大助、三浦祥朗といった豪華な声優陣が揃っています。彼らの演技はキャラクターの個性をしっかりと引き立てており、特にB6のメンバーの声優たちはそれぞれのキャラクターの魅力を最大限に引き出しています。

特に真壁翼を演じる鈴木達央の声は、リーダーシップと金銭感覚を感じさせる力強さと、友情を大切にする優しさが同居しており、キャラクターの魅力を引き立てています。また、草薙一を演じる小野大輔の声は、兄貴分としての面倒見の良さと、動物好きという一面をしっかりと表現しています。七瀬瞬を演じる鳥海浩輔の声は、音楽への情熱と金銭感覚の厳しさを感じさせ、キャラクターの深みを増しています。

■推薦ポイント

「VitaminX Addiction Act.1」は、学園祭を舞台にしたコミカルな恋愛アドベンチャーとして楽しむことができます。キャラクターたちの個性が豊かで、特にB6のメンバーの魅力が際立っています。また、アニメーションのクオリティも高く、ビジュアルや音楽も楽しむことができます。声優陣の演技も素晴らしく、キャラクターの魅力を最大限に引き出しています。

推薦ポイントとしては、以下の点が挙げられます。