『KITE LIBERATOR』レビュー：アクションとストーリーの融合

KITE LIBERATOR - カイト リベレイター - の全方位的評測と推薦

■公開メディア

OVA

■原作メディア

アニメオリジナル

■発売日

2008年03月21日

■発売・販売

・販売元／Happinet(SB)(D)

■分数

58分

■話数

1話

■原作

梅津泰臣

■監督

梅津泰臣

■制作

・アニメーション制作／アームス
・製作／「KITE LIBERATOR」製作委員会

■著作

©2008梅津泰臣/「KITE LIBERATOR」製作委員会/Fever Dreams LLC

■ストーリー

前作「A KITE」で肉親の復讐を果たした殺し屋の砂羽は、忽然と姿を消して行方知れず…数年後、都会の闇に一人の少女が軽やかに舞う。死の天使は鮮やかな手口でターゲットを抹殺、再び闇の中へ消えて行った。ごく普通の高校生活を送る少女・百南花(もなか)。その地味で控え目な装いは彼女の一部分。表裏一体のもう一面……それが死の天使、百南花のもう一つの顔だった。彼女の知られざる過去と運命の皮肉に翻弄されながらも決して絶望しないその強さと同時にデリケートで繊細な彼女の心。その眼差しの先に見える未来は!?少女・百南花が闇を撃つ!!

■解説

少女、百南花が闇を撃つ!!

OVA「A KITE」の続編。肉親の復讐を果たした殺し屋の砂羽は、忽然と姿を消して行方知れずになってから数年後。都会の闇に一人の少女が軽やかに舞う。少女の名は、百南花。彼女の知られざる過去と運命の皮肉に翻弄されながらも絶望しない強さと同時にデリケートで繊細な心。その眼差しの先に見える未来は…!?

■キャスト

・野口百南花／井上麻里奈
・野口折外／小山力也
・土井光一／佐藤せつじ
・野口一象／乃村健次
・野口愛月／真堂 圭
・我賀　倫／森田成一
・雨津都呂九郎／麦人
・向井万夏／岡村明美
・追音貴知／ヤスヒロ
・追音香衣／ヤスヒロ

■メインスタッフ

・企画／鈴木径男(ハピネット・ピクチャーズ)、鈴木雅人、草野啓二(スタジオ旗艦)、ジョン・シラベラ(メディアブラスターズ(英語版))
・原作、監督、脚本、絵コンテ、演出、キャラクターデザイン／梅津泰臣
・作画監督／梅津泰臣、金子秀一
・プロップデザイン／金子秀一
・3D制作／デジタル・フロンティア、スタジオトリコ
・美術設定／平田秀一
・美術監督／佐藤豪志、若松栄司(草薙)
・色彩設計／中田亮大
・撮影監督／菅原徹(スタジオコスモス)
・編集／瀬山武司(瀬山編集室)
・音楽／石川智久
・音楽制作／ランティス
・音響監督／清水勝則
・音響効果／神保大介
・音響制作／ザック・プロモーション
・プロデューサー／楠原真理子、越中おさむ、羽山陽子
・アニメーション制作／アームス
・製作／「KITE LIBERATOR」製作委員会

■メインキャラクタ

・野口百南花
学年トップ3内に名前を連ねる秀才の美少女。実は死の天使と呼ばれる殺し屋で裏社会では恐れられた存在でもある。百南花の正体を知る者は元締のとある人物のみ。レストランのアポロ11でアルバイトしている。
・土井光一
食品大手の巨大企業、デファイ・フードの宇宙食開発センターのチーフ。長期の宇宙ステーション滞在で人体に及ぶ影響を研究しその対策をまとめ、実用化するための食品開発を任されている。
・野口愛月
一象の一人娘。同世代の百南花と同居出来る事を楽しんでいる勉強よりスポーツが大好きな女の子。経済的に苦しい家計を少しでも援助するため、アルバイトをしている。家事も担当。料理の腕はピカ一。
・我賀　倫
署轄の生活安全部保安課の刑事。アポロ11のオーナー兼店長が不法銃器の密売人との情報から店に度々訪れ、監視している。アルバイトしている百南花に好意を持っていて、レストランに通う動機の一つになっている。
・雨津都呂九郎
深夜営業のレストランであるアポロ11の経営者兼店長。離婚暦あり。店で働いている女の子たちにセクハラ行為を繰り返すため、従業員の入れ替えが頻繁。実は裏で不法銃器の密売及び製造ビジネスをしている。
・向井万夏
アポロ11の従業員で店のチーフ。シングルマザーでまだ幼い子供のため、必死に働いている。店長のセクハラ行為や客の不作法に溜息の毎日だが対処法も心得ている。彼女には人に言えぬ辛い過去があるらしく…。
・追音貴知
世間を震撼させている双子の連続殺人犯の兄。面が割れ警察から最重要指名手配犯罪者として追われる事態に。犯行は常に双子の弟と共同である。
・追音香衣
世間を震撼させている双子の連続殺人犯の弟。双子の兄に従順だが、時に我を忘れ暴走する事もあり面が割れた原因になった。それ以来、兄と微妙な関係にある。

■関連作品

・A KITE
・KITE LIBERATOR　ダイジェスト版

■詳細な評測

「KITE LIBERATOR」は、OVA「A KITE」の続編として2008年にリリースされた作品であり、監督・脚本・キャラクターデザインを梅津泰臣が担当しています。この作品は、砂羽の後を引き継ぐ新たな殺し屋、野口百南花の物語を描いています。彼女は表面上は普通の高校生ですが、裏社会では「死の天使」と恐れられる存在です。この作品は、彼女の二面性とその背景にある過去、そして運命の皮肉を描き出しています。

ストーリーは、百南花がアポロ11というレストランでアルバイトをしながら、裏社会での任務をこなす様子を中心に展開します。彼女の周囲には、様々なキャラクターが登場し、それぞれが抱える問題や秘密が物語を深化させます。特に、百南花の家族やアポロ11の従業員たちとの関係性が重要な役割を果たしています。

アニメーションのクオリティは非常に高く、特にアクションシーンの流麗さと緊張感は見事です。梅津泰臣の独特な作画スタイルが作品全体に一貫しており、視覚的なインパクトを強く感じさせます。また、3D制作を担当したデジタル・フロンティアとスタジオトリコの技術力も光っており、特に銃撃戦や戦闘シーンでのリアルさが際立っています。

音楽は石川智久が担当し、ランティスが制作しています。BGMは作品の雰囲気を盛り上げる役割を果たしており、特に緊張感のあるシーンでは効果的に使用されています。音響監督の清水勝則と音響効果の神保大介のチームワークも素晴らしく、視聴者の没入感を高めています。

キャストも豪華で、特に野口百南花役の井上麻里奈の演技が光っています。彼女は百南花の二面性を巧みに表現し、視聴者に強い印象を与えます。また、他のキャストもそれぞれのキャラクターの個性をしっかりと演じきっており、作品全体の質を高めています。

■推薦内容

「KITE LIBERATOR」は、ダークなテーマと美しいビジュアルが特徴的な作品です。特に、殺し屋というテーマに興味がある方や、梅津泰臣の作画スタイルが好きな方には強くおすすめします。また、アクションシーンのクオリティが高いため、アクションアニメが好きな方にも楽しんでいただけるでしょう。

関連作品として、前作の「A KITE」もチェックしてみてください。「A KITE」は砂羽の物語であり、「KITE LIBERATOR」との連続性を感じることができます。また、「KITE LIBERATOR　ダイジェスト版」もありますので、ストーリーの概要を知りたい方はこちらも参考にすると良いでしょう。

この作品は、深いテーマと美しいビジュアル、そして強烈なキャラクターたちが織りなすドラマを楽しむことができる一作です。ぜひ、視聴してみてください。