『桃華月憚』レビュー：魅力的なストーリーとキャラクターの深み

桃華月憚 - モモカゲツタン - の魅力と評価

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

漫画

■放送期間

2007年04月03日 ～ 2007年09月25日
BS朝日　2007年4月2日～2007年9月24日(1回～26回)毎週月曜　25:30～26:00
TOKYO MX　2007年4月4日～2007年9月26日(1回～26回)毎週水曜　26:00～26:30
AT-X　2007年7月20日～2008年1月11日(1回～26回)毎週金曜　7:00～7:30

■放送局

BSA、UHF、AT-X

■分数

30分

■話数

26話

■原作

オービット「桃華月憚」

■監督

山口祐司

■制作

・アニメーション制作／スタジオディーン
・製作／「桃華月憚」製作委員会

■著作

©ORBIT／「桃華月憚」製作委員会

■ストーリー

神話が密かに息づく古き土地“上津未原(カミツミハラ)”――。
それはまだこの国の歴史が始まるよりも昔の出来事――。
叶わぬ約束と、切なく哀しい想いが、
禍々しくも美しいその土地に、今もなお深く根を下ろしている……。
上津未原に造られた“桃歌台学園(トウカダイガクエン)”と、上津未原を古くから支配する古い豪族の家系“守東家(カミアズマケ)”に住まう人々を中心に紡がれる幻想奇譚、恋絵巻。

※スタジオディーン公式サイトより引用

■解説

原作オービット、監督に山口祐司、キャラクターデザインに西田亜沙子…
壮大な世界観と他作品とは一線を画す複雑なストーリー構成、斬新な映像表現が話題を呼んだ「ヤミと帽子と本の旅人」を手掛けたスタッフが再結集、儚くも美しいお伽噺を紡ぎ出します。

※スタジオディーン公式サイトより引用

■キャスト

・守東桃香／伊瀬茉莉也
・川壁桃花／早見沙織
・守東由美子／伊藤美紀
・犬飼真琴／喜多村英梨
・六条章子／小林ゆう
・御堂寧々／藤村歩
・守東春彦／野島健児
・桔梗／山県さとみ
・ひばり／山本麻里安
・つばめ／渡辺明乃
・すずめ／下屋則子
・フウ／河原木志穂
・ユーリカ／齋藤彩夏
・御堂香陽／森永理科
・みはし／水沢史絵
・白川明日菜／井口裕香
・アルジャン・リュネット・ロウ＝エイジ／辻谷耕史
・小島徹平／山口勝平
・ネロ／森永理科
・女将／折笠愛
・番頭／丸山詠二
・東葉月／能登麻美子
・リリス／小林沙苗
・コゲちび／清水愛
・雪牙姫／玉川砂記子
・黒沼塔子／後藤邑子
・絶対宇宙／島本須美
・北条美鈴／高橋理恵子
・不思議ちゃん／伊藤美紀
・東衣緒／能登麻美子
・学園長／松島栄利子
・守東益之／阪脩
・守東清次／速水奨
・守東清春／中田和宏
・ナレーション／水戸部千希己

■メインスタッフ

・原作／オービット「桃華月憚」
・監督／山口祐司
・シリーズ構成／望月智充
・キャラクター原案／CARNELIAN
・キャラクターデザイン、総作画監督／西田亜沙子
・プロップデザイン／小坂知
・美術監督／小山俊久
・色彩設計／北爪英子
・撮影監督／近藤慎与
・編集／松村正宏
・音楽／多田彰文
・音響監督／辻谷耕史
・音楽制作／イマジン、エイベックス・エンタテインメント
・音響制作／ダックスプロダクション
・プロデューサー／桐山恵奈、浦崎宣光
・アニメーション制作／スタジオディーン
・製作／「桃華月憚」製作委員会

■メインキャラクタ

・守東桃香
資産家にして古い豪族の家系「守東家」の子供。ポジティブな思考の持ち主で、繊細な見た目に反し、豪快な一面も。母親の由美子のことを何よりも大事に考えているようなところがある。
・川壁桃花
いつも何かを食べている食いしん坊少女。本人の意思に関係なく、守東家の現当主で「桃歌台学園」の理事長でもある守東清春の息子である春彦の許嫁として、守東家に居候することに。
・守東由美子
桃香の母親。三十代前半のはずだが、未だ女子大生にしか見えない若々しい美貌と肢体の持ち主。夢見がちな箱入りお嬢様気質で、精神年齢が幼く可愛らしいところが多々ある。売れっ子小説家でもある。
・犬飼真琴
「桃歌台学園」の一年生。守東家に居候をしながら、通学をしている。音楽の才能に溢れ、日常会話の中で一般には意味不明な音楽用語を多用する天然系キャラ。本人はあまり意識していないが、鼻唄癖がある。
・六条章子
「桃歌台学園」の二年生。桃香や桃花のクラスメート。面倒見の良い姉さん的存在だが、かなりの毒舌家でもある。学園内部のニ大ソサエティー「蓮会」と「二宮会」のことに詳しい情報通。
・御堂寧々
守東家の離れ専門のメイド兼、桃香の家庭教師。ちょっと水商売的な雰囲気がある話の解るお姉さんキャラ。何かと特殊なところがある離れの母と子の話し相手をしたり、お茶を入れたりするのが主な役目である。
・守東春彦
由美子の兄で、守東家の当主を務める守東清春の息子。桃香の従兄弟にあたり、桃花の許婚でもある。不良を気取っているが、良家のお坊ちゃん的なところが多分にちらほらする好青年。
・鬼梗
「桃歌台学園」の謎多き生徒会長。冷たく透き通った白い肌と、吸い込まれそうな瞳の美少女。

■サブタイトル

・第1話／桜(2007/04/02)
・第2話／歌(2007/04/09)
・第3話／剣(2007/04/16)
・第4話／冠(2007/04/23)
・第5話／仏(2007/04/30)
・第6話／蝶(2007/05/07)
・第7話／闇(2007/05/14)
・第8話／氷(2007/05/21)
・第9話／雪(2007/05/28)
・第10話／血(2007/06/04)
・第11話／祭(2007/06/11)
・第12話／命(2007/06/18)
・第13話／館(2007/06/25)
・第14話／旅(2007/07/02)
・第15話／暦(2007/07/09)
・第16話／星(2007/07/16)
・第17話／月(2007/07/23)
・第18話／海(2007/07/30)
・第19話／幕(2007/08/06)
・第20話／桃(2007/08/13)
・第21話／園(2007/08/20)
・第22話／陰(2007/08/27)
・第23話／嫁(2007/09/03)
・第24話／綾(2007/09/10)
・第25話／〆(2007/09/17)
・第26話／華(2007/09/24)

■関連作品

・桃華月憚　DVD版

■主題歌・楽曲

・OP1
・ゆめおぼろ
・作詞／望月智充
・作曲／多田彰文
・編曲／多田彰文
・歌／犬飼真琴(喜多村英梨)with守東桃香(伊瀬茉莉也)&川壁桃花(早見沙織)

・ED1
・この世界がいつかは
・作詞／望月智充
・作曲／多田彰文
・編曲／多田彰文
・歌／川壁桃花(早見沙織)

桃華月憚 - モモカゲツタン - の魅力と評価

「桃華月憚」は、2007年に放送されたTVアニメシリーズで、原作はオービットによる同名の漫画です。この作品は、神話が息づく古き土地“上津未原”を舞台に、豪族の家系「守東家」と「桃歌台学園」を中心に展開される幻想的な物語です。監督は山口祐司、キャラクターデザインは西田亜沙子が担当し、スタジオディーンがアニメーション制作を手掛けました。

この作品の魅力は、その壮大な世界観と複雑なストーリー構成にあります。神話と現実が交錯する上津未原という土地は、視聴者を引き込む魅力的な舞台となっています。また、叶わぬ約束や切ない想いが織りなす物語は、視聴者の心を揺さぶります。特に、守東桃香や川壁桃花といった主要キャラクターの人間関係や成長が丁寧に描かれており、感情移入しやすい点も評価されています。

アニメーションのクオリティも高く、キャラクターデザインや背景美術が美しく描かれています。特に、西田亜沙子のキャラクターデザインは、キャラクターの個性を際立たせ、視覚的な魅力を引き立てています。また、多田彰文による音楽も作品の雰囲気を盛り上げ、視聴者の感情を引き立てる重要な要素となっています。

キャストも豪華で、守東桃香役の伊瀬茉莉也、川壁桃花役の早見沙織をはじめとする声優陣がキャラクターを生き生きと演じています。特に、犬飼真琴役の喜多村英梨の演技は、キャラクターの天然系キャラを上手く表現しており、視聴者に好評です。また、OPテーマ「ゆめおぼろ」とEDテーマ「この世界がいつかは」も、作品の世界観を象徴する美しい楽曲となっています。

「桃華月憚」は、26話という長さで物語を展開しており、各話ごとに異なるテーマが設定されています。第1話「桜」から始まり、第26話「華」まで、視聴者はキャラクターたちの成長や人間関係の変化を追いながら、物語の深みに引き込まれていきます。特に、第12話「命」や第23話「嫁」などは、物語の重要な転換点となっており、視聴者の心を強く揺さぶるエピソードとなっています。

この作品は、ファンタジーと恋愛を融合させた独特の世界観と、キャラクターの成長や人間関係を丁寧に描いたストーリー構成が評価され、多くのファンを獲得しました。また、美しいアニメーションと音楽、豪華なキャストも作品の魅力を引き立てています。「桃華月憚」は、ファンタジーアニメや恋愛アニメが好きな方におすすめの作品です。ぜひ、視聴してその魅力を感じてください。