『Weiβ kreuz Gluhen』レビュー：ダークな魅力と深いストーリー

ヴァイスクロイツ グリーエン - 闇の仕事人たちの新たな戦い

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

漫画

■放送期間

2002年11月28日 ～ 2003年02月20日
キッズステーション　2002年11月28日～2003年2月20日(1回～13回)

■放送局

・放送／キッズステーション

■分数

30分

■話数

13話

■原作

・原作／子安武人、アニメイトフィルム

■監督

・監督／まついひとゆき

■制作

・アニメーション制作／ユーフォーテーブル

■著作

©アニメイトフィルム／ムービック・キッズステーション　2002

■ストーリー

ヴァイスとは、巧みに法を逃れる犯罪者たちを人知れず葬る闇の仕事人だ。未来を担う人材を育成するエリート学校のコウア学園だが、じつは多発するテロ事件と深い関係があるらしい。そこでヴァイスであるアヤは教師として、そして新たヴァイスのメンバーに加わったセナとキョウは生徒として学園に潜入。新生ヴァイスが学園に隠された謎に挑む。

■解説

TVアニメ『Weiß kreuz』(ヴァイスクロイツ)の続編。タイトルでもある「Weiß kreuz」は声優4人からなるユニットでもあり、その4人をイメージしてキャラクターを考案するという手法がとられた。このキャラクターを軸にしてストーリーも考えられ、ドラマCDや漫画、アニメなど様々なメディアミックス展開がなされた。

■キャスト

・アヤ／子安武人
・オミ、ペルシャ／結城比呂
・ケン／関智一
・ヨージ／三木眞一郎
・セナ／山口勝平
・キョウ／荻原秀樹
・レックス／上田みゆき、佐々木優子
・藤堂聖／野島健児
・児玉ミサキ／吉田小百合
・稲垣総主任／金尾哲夫
・霜島／稲田徹
・辻井／田中敦子
・浅見／豊嶋真千子
・鷹取斎上／納谷吾郎

■メインスタッフ

・原案／子安武人
・原作／子安武人、アニメイトフィルム
・監督／まついひとゆき
・シリーズ構成／ユーフォーテーブル
・キャラクターデザイン、総作画監督／小林利充
・レイアウト、アクション作画監督／柴田淳、中屋了
・プロップデザイン／木村豪、丹羽恭利
・美術監督／桑原悟
・色彩設計／浅井聡子、佐藤直子
・撮影監督／斉藤めぐみ
・編集／今井剛
・音楽／桜庭統
・音響監督／菊田浩巳
・プロデューサー／西川路健太
・制作プロデューサー／近藤光
・アニメーション制作／ユーフォーテーブル
・製作著作／アニメイトフィルム、ムービック、キッズステーション

■メインキャラクタ

・アヤ
主人公。冷静沈着、決して熱くならない性格。金のためであれば危険な仕事も引き受ける。両親はとある事件で殺害されており、意識不明のまま入院している妹が居る。
・セナ
ヴァイスの新メンバー。天真爛漫で明るく無邪気な性格。だがじつは家族を殺された暗い過去を持ち、その仇をの仇を討つためにヴァイスに入った。
・キョウ
ヴァイスの新メンバー。熱血漢で、抜群の運動神経を持つ。弟の自殺の原因をつきとめるため、ヴァイスに加わりコウア学園に潜入する。
・オミ
小柄で童顔のため、17歳という年齢よりも低く見られる。パソコンの扱いに長けている。ヴァイスのメンバーだが、じつはヴァイスに指令を下す「ペルシャ」の立場でもある。

■サブタイトル

・#1／WHITE FLAMES
・#2／神は大切なものを傷つける
・#3／Sweet Nothing
・#4／Rhodesia
・#5／It's Too Late
・#6／No Reason
・#7／Jeepstar
・#8／Instant Karma
・#9／Mellow Candle
・#10／Velvet Underworld
・#11／Piece Of Heaven
・#12／Epitaph
・#13／Tomorrow

■関連作品

・Weiß kreuz
・Weiß kreuz　Verbrechen
・Weiß kreuz　Strafe

ヴァイスクロイツ グリーエン - 詳細な評測と推薦

『ヴァイスクロイツ グリーエン』は、2002年から2003年にかけて放送されたTVアニメシリーズで、原作は子安武人とアニメイトフィルムによる漫画です。この作品は『Weiß kreuz』の続編として制作され、闇の仕事人たちの新たな戦いを描いています。以下では、この作品の詳細な評測と推薦を行います。

ストーリーとテーマ

『ヴァイスクロイツ グリーエン』のストーリーは、エリート学校のコウア学園に潜入するヴァイスのメンバーたちの活躍を中心に展開します。アヤ、セナ、キョウという新旧のメンバーが協力して、学園に隠された謎とテロ事件の真相に迫る姿が描かれています。この作品のテーマは、正義と復讐、そして個々のキャラクターが抱える過去のトラウマです。各キャラクターが自分の過去と向き合いながら、正義のために戦う姿が感動的です。

キャラクター

主人公のアヤは冷静沈着で、金のためなら危険な仕事も引き受けるというキャラクターです。彼の妹が意識不明のまま入院しているという設定は、彼の行動の背景を深く理解させるものです。新メンバーであるセナとキョウもそれぞれ暗い過去を持ち、それが彼らの行動原理となっています。セナの天真爛漫さとキョウの熱血漢ぶりが物語に彩りを添えています。また、オミの二重の立場（ヴァイスのメンバーでありながらペルシャでもある）も興味深いポイントです。各キャラクターの個性が際立っており、視聴者を引き込む力があります。

アニメーションと演出

ユーフォーテーブルによるアニメーション制作は、戦闘シーンやキャラクターの表情などに細部までこだわった作画が特徴です。特にアクションシーンの流動性と迫力は見事で、視覚的な楽しみを提供してくれます。また、監督のまついひとゆきの演出は、緊張感とドラマ性を巧みに融合させており、物語の展開をより引き立てています。色彩設計や美術監督の仕事も素晴らしく、学園の雰囲気や闇の世界の暗さを効果的に表現しています。

音楽

桜庭統による音楽は、作品の雰囲気を盛り上げる重要な要素です。特に戦闘シーンでのBGMは緊張感を高め、視聴者の心を引きつけます。また、各エピソードのサブタイトルにちなんだ曲名が付けられている点もユニークで、音楽とストーリーが一体化している印象を受けます。音響監督の菊田浩巳の仕事も評価され、声優たちの演技と相まってキャラクターの感情をリアルに伝えています。

声優

キャストには、子安武人、結城比呂、関智一、三木眞一郎といった実力派の声優が揃っています。特にアヤ役の子安武人は、冷静さと内面の葛藤を巧みに表現しており、視聴者の共感を呼びます。セナ役の山口勝平とキョウ役の荻原秀樹も、それぞれのキャラクターの個性を生かした演技を見せており、物語を盛り上げています。また、レックス役の上田みゆきと佐々木優子、藤堂聖役の野島健児など、サブキャラクターの声優も充実しており、作品全体のクオリティを高めています。

メディアミックス

『ヴァイスクロイツ グリーエン』は、ドラマCDや漫画など様々なメディアミックス展開が行われました。これにより、視聴者はアニメだけでなく、他のメディアを通じてキャラクターの背景やストーリーを深く理解することができます。特にドラマCDでは、声優たちの演技をより近くで感じることができ、ファンにとっては嬉しいコンテンツとなっています。また、関連作品として『Weiß kreuz』、『Weiß kreuz Verbrechen』、『Weiß kreuz Strafe』があり、これらを合わせて楽しむことで、ヴァイスクロイツの世界観をより深く味わうことができます。

推薦

『ヴァイスクロイツ グリーエン』は、闇の仕事人たちの戦いと個々のキャラクターの成長を描いた作品です。アクションシーンの迫力、キャラクターの深み、音楽のクオリティなど、様々な要素が高水準で融合しており、視聴者を引き込む力があります。特に、正義と復讐のテーマに興味がある方や、アクションアニメが好きな方には強く推薦します。また、声優の演技やメディアミックス展開にも注目すべき点が多く、ファンにとっては見逃せない作品です。ぜひ一度視聴してみてください。