キン肉マンⅡ世のマッスル人参争奪戦を徹底評価！超人大戦争の魅力とは？

キン肉マンⅡ世 マッスル人参争奪! 超人大戦争 - 映画レビューと詳細情報

映画概要

『キン肉マンⅡ世 マッスル人参争奪! 超人大戦争』は、2002年7月20日に公開された劇場アニメで、キン肉マンシリーズの一環として制作されました。この作品は、キン肉マンⅡ世シリーズの一部でもあり、原作はゆでたまごによる集英社の『スーパー・プレイボーイ・コミックス』と『Vジャンプ』で連載された漫画です。配給は東映が行い、映倫番号は26760、総上映時間は40分、話数は1話となっています。監督は小村敏明、制作は「2002年夏東映アニメフェア」製作委員会が担当しました。

ストーリー

物語は、さらわれたエニホエア共和国の王女ダレナンダ姫を助けるため、キン肉万太郎やテリー・ザ・キッドたちがスカウトされるところから始まります。万太郎は怖いものが嫌いで、最初は任務を断ろうとしますが、ダレナンダ姫がとびっきり美人であることに気付き、やる気を出すことに。万太郎たちは、悪行超人たちから姫を救い出すことができるのか、また悪行超人たちの目的は何なのか、という緊張感あふれる展開が描かれます。

キャスト

主要なキャストには、キン肉万太郎役の小野坂昌也、ミート役の吉田小南美、テリー・ザ・キッド役の森川智之、ガゼルマン役の増谷康紀、セイウチン役の山崎たくみ、ケビンマスク役の置鮎龍太郎、ダレナンダ姫役の中川亜紀子、アレナンダ役の浦和めぐみ、ダズル役の島田敏、ザ・プロテクター役の太田真一郎、カエルーン役の高戸靖広、吉貝アナ役の大場真人、中野さん役の龍田直樹、二階堂凛子役の折笠富美子、惠子役の野中藍、たまき役の木内レイコ、弾超人役の服巻浩司、残虐超人役の田中大文、今村直樹、山本圭一郎、バロン役の郷田ほづみが名を連ねています。また、特別出演として大砲超人役のゆでたまごが登場します。

メインスタッフ

メインスタッフには、原作のゆでたまご、監督の小村敏明、脚本の大和屋暁、企画の鷲尾天、企画協力の貝山弘一と木村京太郎、音楽の渡部チェル、製作担当の隅幸二郎、キャラクターデザインの佐藤正樹と大塚健、作画監督の大塚健、美術監督の澁谷幸弘、色彩設計の澤田豊二、CGディレクターの猪原英史、主題歌の河野陽吾が名を連ねています。

メインキャラクター

キン肉万太郎（キン肉マンII世）は、キン肉星の王子として過保護に育てられた現代っ子で、悪行超人の復活によって超人レスラーとして覚醒します。日常は遊んでばかりで、カワイイ女の子にも目の無いお調子者ですが、ピンチになるとキン肉族の奥義であるＫ・Ｋ・Ｄ（火事場のクソ力）を発揮して窮地を脱します。必殺技はキン肉バスター、キン肉ドライバー、マッスル・ミレニアムです。

ミートは、先代キン肉マンに仕えていた超人少年で、冷凍睡眠で現代に目覚め、万太郎のお目付役とセコンドとして活躍します。少年ながら冷静沈着で、高い見識を持ち、万太郎のおふざけにはいつも頭をなやませています。

マッスル人参は、今回の物語の発端となった伝説の秘薬で、それを口にした超人は宇宙を支配するほどの力を手にすることができると言われています。かつては、それを奪い合う無数の超人達の間で超人戦争が起こったこともあります。

二階堂凛子は、万太郎のあこがれている女の子で、気性は荒いが優しい心の持ち主です。口では文句を言いながら何かと万太郎の世話を焼く女子高生で、実は捨て子なのですが本人はその事実を知りません。

ガゼルマンは、ニュージェネレーションとして東京地区に駐屯する正義超人で、ヘラクレス・ファクトリーでの総合成績No.1の実力派です。なかなかの美形かつ高い戦闘力を有しており、必殺技はアントラー・フィストです。

テリー・ザ・キッドは、伝説超人テリーマンの息子で、キン肉マンのサポートとして戦っていた父に反発し、自分は万太郎を倒してNo.1になるのだと野望に燃える若き超人レスラーです。だが、テリーマンとスグルの友情を理解してからは、力に固執することはやめ、万太郎と協力するようになります。必殺技はカーフ・ブランディング、トー・ホールド、テキサス・クローバー・ホールドです。

セイウチンは、北海道駐屯の正義超人で、アイルランド出身です。ヘラクレファクトリーでの総合成績No.2の実力派で、温厚なやさしい性格の好青年ですが、その人の良さが試合では命取りになることもあります。

エニホエア共和国王女ダレナンダ姫は、端正な顔立ち、輝く金髪に、側近のアレナンダに言わせると「ちょっと天然入っている所が人気の秘密」なエニホエア共和国の若き王女です。マッスル人参を悪行超人達から守るという重大な使命を、その優しいまなざしの奥に秘めています。

ダレナンダ王女のお付きアレナンダは、胸に黄金のロケットを下げた、ダレナンダ王女お付きの少年です。船とともに囚われた王女を救うため、決死の覚悟で海へ脱出、日本の正義超人「ニュージェネレーション」たちに助けを求めます。勝ち気で、姫を想う気持ちは誰にも負けません。

残虐超人バロンは、紳士的な容姿に似合わず、目的のためなら手段を選ばぬエリート残虐超人です。マッスル人参を狙い、恐るべき残虐超人軍団を率いて超豪華客船「ROSEBUD〈ローズバド〉号」をジャックします。仮の姿とも言われるその顔の裏には、どのような凶悪な正体が隠れているのでしょうか…？

残虐超人ダズルは、呪術師のような風体が怪しげな雰囲気を漂わす、バロン軍団の強力な指揮官です。テリー・ザ・キッドを軟弱者として蔑んでおり、二人の決闘の行方は！？

残虐超人エル・カエルーンは、両生類のような体に朱色の長いマフラーをまとった、無気味な残虐超人です。カエル由来の予想のつかない動きでセイウチンを苦しめ、必殺技はすさまじいスピードで繰り出す「フライング・フロッグ・アタック」です。

残虐超人ザ・プロテクターは、超重量級のボディで放つ、必殺「シェルプレッシャー」の破壊力は対戦相手のガゼルマンにとっても大きな驚異です。片手で軽々と人間を放り投げる怪力も持ち合わせています。

映画レビュー

『キン肉マンⅡ世 マッスル人参争奪! 超人大戦争』は、キン肉マンシリーズのファンにとっては見逃せない作品です。原作のゆでたまごが描く独特の世界観とキャラクターが、劇場版でもしっかりと再現されています。特に、キン肉万太郎の成長と奮闘が描かれる中で、友情や正義のテーマが強調されており、視聴者に感動を与えます。

ストーリーは、ダレナンダ姫を救出するというシンプルなものですが、その中で展開される超人たちの戦いや、悪行超人の陰謀が物語に深みを与えています。特に、マッスル人参という伝説の秘薬を巡る争いは、シリーズのファンにとっては興奮する要素です。また、万太郎の「火事場のクソ力」や各キャラクターの必殺技が見事に描かれており、アクションシーンの迫力も見どころです。

キャストの演技も素晴らしく、特に小野坂昌也のキン肉万太郎役は、キャラクターの軽快さと成長をうまく表現しています。また、森川智之のテリー・ザ・キッド役や中川亜紀子のダレナンダ姫役も印象的で、物語を盛り上げています。さらに、ゆでたまごの特別出演もファンにとっては嬉しいポイントです。

メインスタッフの力も光っています。小村敏明の監督としての手腕は、物語のテンポを良く保ちつつ、キャラクターの魅力を最大限に引き出しています。また、渡部チェルの音楽も物語に彩りを添え、視聴者の感情を揺さぶります。キャラクターデザインや作画監督を務めた佐藤正樹と大塚健の仕事も素晴らしく、原作のイメージを忠実に再現しつつ、劇場版ならではの美しさを追求しています。

推薦と評価

『キン肉マンⅡ世 マッスル人参争奪! 超人大戦争』は、キン肉マンシリーズのファンだけでなく、アクションや友情を描いた物語が好きな人にもおすすめです。40分という短い上映時間の中で、キャラクターの成長や友情、正義のテーマがしっかりと描かれており、見応えのある作品となっています。また、原作のファンにとっては、劇場版ならではの新たな視点や展開も楽しめるでしょう。

この作品は、キン肉マンシリーズの魅力を存分に味わえる一作であり、特にキン肉万太郎の成長や友情の物語に感動したい人には強く推薦します。アクションシーンの迫力やキャラクターの個性も見どころ満載で、何度見ても楽しめる作品です。ぜひ、劇場版のキン肉マンを体験してみてください。