「逮捕しちゃうぞ[SECOND SEASON]」の魅力と評価：続編の深化とキャラクターの成長

逮捕しちゃうぞ[SECOND SEASON] - タイホシチャウゾ セカンドシーズン -

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

漫画

■放送期間

2001年04月07日 ～ 2001年09月29日

■放送局

TBS

■分数

30分

■話数

26話

■原作

・原作／藤島康介「逮捕しちゃうぞ」（講談社刊「アフタヌーンKC」所載）

■監督

・監督／河本昇悟

■制作

・アニメーション制作／スタジオディーン
・製作／TBS・逮捕しちゃうぞ製作委員会

■著作

©藤島康介/逮捕しちゃうぞ製作委員会

■ストーリー

都内・墨東署交通課。ここに所属している女性警察官・辻本夏実と小早川美幸は、ターボエンジン仕様のミニパトで警邏する型破りコンビだ。噂好きの同僚・二階堂頼子らをはじめタダでさえかしましい交通課だが、そこに新人の女性警察官・佐賀沙織が加わり、いっそうにぎやかとなった。新人ゆえ力が入りすぎる沙織ながら、徐々に職場の空気に馴染んでいく。そんな中、想い人であるレスキュー隊所属の東海林将司と夏実の関係が着実に進展していく一方、美幸と白バイ警官・中嶋剣の仲は遅々として進まない。ある日、愛車のミニパトを断りもなく整備していたことで、美幸はメカニックマンの本田敏郎に食って掛かるが、彼の整備技術は確かだった。これを機に少しずつ、そして大きく揺れ動きはじめる美幸の心。この関係は彼女と中嶋のみならず、夏実とのコンビ存続問題にまで波及してゆく。はたしてこの物語の行方は・・・。

■キャスト

・辻本夏実／玉川紗己子
・小早川美幸／平松晶子
・中嶋剣／島田敏
・二階堂頼子／小桜エツ子
・葵双葉／松本梨香
・東海林将司／関智一
・課長／政宗一成
・佐賀沙織／飯塚雅弓

■メインスタッフ

・原作／藤島康介「逮捕しちゃうぞ」（講談社刊「アフタヌーンKC」所載）
・監督／河本昇悟
・シリーズ構成／横手美智子
・キャラクターデザイン／中嶋敦子
・メカニックデザイン／村田俊治
・美術監督／阿久津美千代
・撮影監督／吉田光伸
・音響監督／鶴岡陽太
・音楽／大谷幸、岩崎文紀
・アニメーション制作／スタジオディーン
・製作／TBS・逮捕しちゃうぞ製作委員会

■メインキャラクタ

・辻本夏実／
並外れた運動神経や怪力を持つ巡査で、東海林とは相思相愛の仲に。木下警部補に実力を認められ、警視庁特殊部隊へ転勤。墨東署における美幸とのコンビは解消するが、両者の友情は変わらない。
・小早川美幸／
ミニパトのトゥディを愛する知性派の巡査。なかなか煮え切らない中嶋との関係が続く一方、トゥディが縁となって知り合った本田を憎からず想う。研修を受けていた科学捜査研究所には今も出入り中。
・中嶋剣／
カワサキZX-9Rの改造タイプを駆る墨東署の白バイ警官。美幸が本田に魅かれていると思い、自らの気持ちを打ち明けられないもどかしさに悩む。一時はアイコラにハマったこともある。
・二階堂頼子／
夏実や美幸の同僚。あいも変わらずのウワサ好きかつおせっかい焼きで、夏実と東海林や美幸と中嶋の仲を進展させようと目論む。警察のマスコットガール＝カラーガード隊今tネストの時は貢献した。
・葵双葉／
みかけは墨東署随一の沈着冷静な美人だが、実は正真正銘の男性。（心は女性）を信条に生きるも、温泉に入る際はどちらにしようか悩むことも。メールで知り合った九州男児に恋をするが？
・東海林将司／
墨東署へ救助研修指導に来た巡査長。自らの想いを打ち明けるため、かつて命を救ってくれた大切なカラビナ（登山用の金具）を夏実に託す。富山県警へ帰ったが、後に再び墨東署へ。
・課長／政宗一成
墨東署交通課課長。外観は渋めのナイスミドルながら、口下手ゆえ課内の女性警察官から白い目で見られることも。その本名はこれまで不明だったが、FILE.18で叔父であるFOX和尚の口から「花蝶」と判明。
・佐賀沙織／
夏実と美幸に憧れていた高校時代の夢を実現し、晴れて墨東署勤務を果たす。マジメな性格ゆえ、勤務中の恋愛話には注意を促すことも。夏実の去った後は彼女のバットを手に、美幸の相棒を務める。

■サブタイトル

・FILE.1／墨東署交通課に配属を命ず
・FILE.2／合コン勝利の方程式
・FILE.3／東京野獣捜査線
・FILE.4／サイバーポリス24時
・FILE.5／幽霊窃盗団を追え！
・FILE.6／スクープ！恋の大暴走
・FILE.7／帰って来たストライク男！
・FILE.8／回れ二人のコーヒーカップ
・FILE.9／女の闘い！ライバル再び！
・FILE.10／絆のために
・FILE.11／墨東線大パニック！前編
・FILE.12／墨東線大パニック！後編
・FILE.13／ニセ警官VSなりきり女刑事！
・FILE.14／セ・シヴォン・揺れる恋心
・FILE.15／思い出は鮮やかに
・FILE.16／正しいメル友の作り方
・FILE.17／真夏の夜の呪い
・FILE.18／ケーキとステーキ運命の選択！
・FILE.19／ゆれる想い
・FILE.20／すれ違いの停車場
・FILE.21／男、中嶋やせがまん
・FILE.22／コンビ解消！？
・FILE.23／墨東署ベストパートナー
・FILE.24／それぞれ道
・FILE.25／明日に架ける橋
・FILE.26／温泉・浴衣・告白

■評価と感想

「逮捕しちゃうぞ[SECOND SEASON]」は、藤島康介の人気漫画を原作としたアニメシリーズの続編であり、2001年にTBSで放送されました。この作品は、警察官としての職務と個人的な感情の間で揺れ動くキャラクターたちの成長と人間関係を描いた、心温まるストーリーです。以下では、この作品の魅力や評価について詳しく述べていきます。

ストーリーとキャラクター

本作のストーリーは、墨東署交通課に所属する女性警察官、辻本夏実と小早川美幸の活躍を中心に展開されます。彼女たちは、ターボエンジン仕様のミニパトで警邏する型破りなコンビとして知られています。新人の佐賀沙織が加わることで、さらに賑やかになり、職場の雰囲気が変わっていく様子が描かれています。

夏実と東海林将司の関係は着実に進展し、二人の恋愛模様が視聴者を引きつけます。一方、美幸と中嶋剣の関係はなかなか進展せず、美幸が本田敏郎に惹かれていく様子が描かれます。この三角関係は、視聴者にさまざまな感情を抱かせ、物語に深みを与えています。

キャラクターたちの個性も魅力的で、夏実の運動神経や怪力、美幸の知性とミニパトへの愛着、二階堂頼子の噂好きとおせっかい、葵双葉の沈着冷静さと内面の葛藤など、それぞれが異なる魅力を持っています。これらのキャラクターが織りなす人間関係や成長が、視聴者に共感と感動を与えます。

アニメーションと演出

スタジオディーンによるアニメーションは、原作の雰囲気を忠実に再現しつつ、独自の魅力を加えています。キャラクターデザインは中嶋敦子が担当し、原作のイメージを損なわずにアニメーションに適したデザインに仕上げています。メカニックデザインは村田俊治が担当し、ミニパトや白バイなどの車両がリアルに描かれています。

監督の河本昇悟は、各エピソードの演出に工夫を凝らし、視聴者を飽きさせないようにしています。特に、FILE.11とFILE.12の「墨東線大パニック！」では、緊迫感あふれるシーンが連続し、視聴者を引き込むことに成功しています。また、FILE.26の「温泉・浴衣・告白」では、夏実と東海林のロマンチックなシーンが描かれ、視聴者の心を温かくします。

音楽と音響

音楽は大谷幸と岩崎文紀が担当し、各シーンに合わせたBGMが物語を盛り上げます。特に、夏実と東海林のロマンチックなシーンでは、優しいメロディが二人の感情を引き立てます。また、美幸と中嶋のシーンでは、緊張感を演出する音楽が使用され、視聴者の感情を揺さぶります。

音響監督の鶴岡陽太は、キャラクターの声優を適切に選び、各キャラクターの個性を引き立てています。特に、玉川紗己子が演じる夏実の元気な声や、平松晶子が演じる美幸の知的な声が印象的です。また、島田敏が演じる中嶋のクールな声や、小桜エツ子が演じる二階堂の明るい声も、キャラクターの魅力を引き立てています。

評価と推薦

「逮捕しちゃうぞ[SECOND SEASON]」は、警察官としての職務と個人的な感情の間で揺れ動くキャラクターたちの成長と人間関係を描いた、心温まるストーリーです。アニメーションと演出、音楽と音響も優れており、視聴者を引き込むことに成功しています。この作品は、警察ドラマや恋愛ドラマが好きな人には特に推薦できます。また、原作のファンも満足できる内容となっています。

この作品の魅力は、キャラクターたちの成長と人間関係にあります。夏実と東海林のロマンチックな関係、美幸と中嶋の三角関係、二階堂の噂好きとおせっかい、葵双葉の内面の葛藤など、さまざまな人間模様が描かれています。これらのキャラクターが織りなす物語は、視聴者に共感と感動を与えます。

また、アニメーションと演出も優れており、スタジオディーンの技術力が光っています。キャラクターデザインやメカニックデザインも原作のイメージを損なわずにアニメーションに適したデザインに仕上げており、視聴者を飽きさせないようにしています。音楽と音響も各シーンに合わせており、視聴者の感情を揺さぶります。

「逮捕しちゃうぞ[SECOND SEASON]」は、警察ドラマや恋愛ドラマが好きな人には特に推薦できます。また、原作のファンも満足できる内容となっています。ぜひ、この作品を視聴して、キャラクターたちの成長と人間関係を楽しんでください。