装鬼兵M.D.ガイスト2 ～デスフォース～の評価：期待を超える続編か？

装鬼兵M.D.ガイスト2 ～デスフォース～レビューと詳細情報

■公開メディア

OVA

■原作メディア

アニメオリジナル

■発売日

1996年03月01日

■発売・販売

日本コロムビア

■分数

45分

■話数

1話

■監督

大畑晃一

■制作

アニメーション制作／ゼロGルーム

■ストーリー

戦争が続いて荒廃した惑星ジュラ。無差別殺人兵器デス・フォースのため人間はわずかに生き残っているのみ。そんな時、白い鎧をまとったクラウザーという男が立ち上がり、超人的な戦闘力と最新兵器でデス・フォースを撃退していく。クラウザーに生きる希望を見いだした人々だが、その前に圧倒的な戦闘力と凶悪さで怖れられる黒い鎧の男M.D.(Most Dangerous Soldier)ガイストが現れる。

■解説

1986年に発売されたOVA『装鬼兵M.D.ガイスト』の続編。アメリカのCentral Park Media社との日米共同で製作された。荒廃した惑星ジュラを舞台に、戦闘こそが最高の楽しみと考える主人公ガイストの狂気と戦いを描くSFバイオレンス。第1作は1992年にアメリカで発売されてヒットしたため、第1作から10年余の時を経て第2作である本作が製作された。

■キャスト

・ガイスト／中田和宏
・パイア／松本梨香
・クラウザー／塩沢兼人

■メインスタッフ

・監督／大畑晃一
・アニメーション制作／ゼロGルーム
・演出／ひろしまひでき
・脚本／三条隆
・キャラクターデザイン／村田俊治
・作画監督／大貫健一、大畑晃一
・メカデザイン／大畑晃一
・美術監督／渋谷幸弘
・撮影監督／白井久男
・音響監督／三間雅文
・音楽／大内義昭

■メインキャラクタ

・ガイスト
バイオクローン原理により人間を越えた戦闘力を持つにいたる。戦うことが最高の楽しみでありゲームと考える狂気を持ち、凶暴すぎる戦い方のため敵味方を問わず怖れられている。戦闘時には、黒い鎧を身にまとう。

・パイア
デス・フォースに追われていたところをクラウザーに救われた女性。

・クラウザー
自らを神と言い切る英雄願望が強い男。戦闘時には、白い鎧を身にまとう。じつはガイストと同じM.D.。

■関連作品

・OVA「装鬼兵M.D.ガイスト」
・OVA「装鬼兵M.D.ガイスト<完璧版>」

■主題歌・楽曲

・OP1
・欲望の果て Answer again
・作詞／大内義昭
・作曲／大内義昭
・編曲／不明
・歌／大内義昭

レビュー

『装鬼兵M.D.ガイスト2 ～デスフォース～』は、1986年に初登場したOVA『装鬼兵M.D.ガイスト』の続編として、1996年にリリースされた作品です。この作品は、荒廃した惑星ジュラを舞台に、戦闘を楽しむ狂気の主人公ガイストの物語を描いています。第1作がアメリカでヒットした後、10年以上の時を経て製作されたこの続編は、ファンにとって待望の作品であり、期待を裏切らない内容となっています。

ストーリーは、無差別殺人兵器デス・フォースによって荒廃した惑星ジュラを舞台にしています。人間はわずかに生き残っている中、白い鎧をまとったクラウザーがデス・フォースを撃退し、人々に希望を与えます。しかし、その前に黒い鎧の男ガイストが現れ、圧倒的な戦闘力と凶悪さで恐怖を振りまきます。この対比が物語に緊張感を与え、視聴者を引き込む要素となっています。

ガイストはバイオクローン原理により人間を超えた戦闘力を得ており、戦いをゲームと考える狂気を持っています。その凶暴な戦い方は敵味方を問わず恐れられ、黒い鎧を身にまとった姿は視覚的にも強烈な印象を与えます。一方、クラウザーは自らを神と称し、英雄願望が強いキャラクターです。白い鎧を身にまとった彼もまたガイストと同じM.D.であり、二人の対立が物語の中心となっています。

キャストも魅力的で、ガイスト役の中田和宏、パイア役の松本梨香、クラウザー役の塩沢兼人など、声優陣の演技がキャラクターの魅力を引き立てています。特にガイストの狂気を表現する中田和宏の声は、視聴者に強烈な印象を与えます。

スタッフ面でも見逃せないポイントがあります。監督の大畑晃一は、メカデザインも担当しており、戦闘シーンの迫力と美しさを引き立てています。キャラクターデザインの村田俊治、作画監督の大貫健一と大畑晃一のチームワークも素晴らしく、視覚的な魅力が満載です。また、音楽の大内義昭が手掛けた主題歌「欲望の果て Answer again」も作品の雰囲気を盛り上げています。

この作品は、SFバイオレンスというジャンルを存分に楽しめる内容となっています。戦闘シーンの迫力、キャラクターの狂気と英雄性、そして荒廃した世界観が見事に融合しており、視聴者を引き込む力があります。特に第1作のファンにとっては、ガイストとクラウザーの対立や、デス・フォースとの戦いが新たな展開を見せてくれることでしょう。

また、この作品は日米共同製作という背景もあり、アメリカの視聴者にも受け入れられるように作られています。第1作がアメリカでヒットした経緯を考えると、この続編も海外のファンにとって魅力的な作品であることは間違いありません。

『装鬼兵M.D.ガイスト2 ～デスフォース～』は、SFバイオレンスのファン、特に第1作のファンにとって必見の作品です。ガイストの狂気とクラウザーの英雄性、そしてデス・フォースとの戦いが描かれるこの作品は、視覚的にも物語的にも満足感を与えてくれることでしょう。ぜひ、視聴してその魅力を体験してみてください。