NG騎士 ラムネ&40 - 懐かしの名作アニメを再評価する

NG騎士 ラムネ&40 - 熱血と冒険の世界

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

アニメオリジナル

■放送期間

1990年04月06日 ～ 1991年01月04日

■放送局

テレビ東京放送

■分数

30分

■話数

38話

■原作

プロダクションリード

■監督

・監督／ねぎしひろし

■制作

・製作／テレビ東京、ASATSU、葦プロダクション

■著作

©PRODUCTION REED 1990

■ストーリー

ある日、ファミコンフリークの小学校4年生・馬場ラムネは、学校帰りに買ったゲームをクリアすると、テレビから少女－実はアララ王国のミルク姫－が現れ「選ばれし勇者ラムネス」としてハラハラワールドへ連れて行かれる。ハラハラワールドでラムネを待っていたのは、世界征服を企む大魔術師ドン・ハルマゲ達だった。妖神ゴブーリキを復活させようとするドン・ハルマゲの野望を食い止めるため、守護騎士・キングスカッシャーを呼び出し立ち向ってゆく。ダ・サイダーや仲間と共に8体の守護騎士を復活させ、やっとの思いで見事ゴブーリキを倒したのだが……実はゴブーリキは生きていた！ハラハラワールドを救う為、今度は七色の石板を8枚集めなければならなかった。ドキドキスペースへと場所を移し、妖神ゴブーリキとの最終決戦へ向け、更なる冒険へと旅立ってゆく。

■キャスト

・ラムネ／草尾毅
・ミルク／横山智佐
・ココア／玉川紗己子
・タマＱ／神代知衣
・ダ・サイダー／矢尾一樹
・レスカ／松井菜桜子
・ヘビメタコ／TARAKO
・ドン・ハルマゲ／飯塚昭三
・ヨッコーラ三世／肝付兼太
・セイローム／飛田展男
・シルコーン／菅原淳一
・キリマン／ならはしみき
・ブルマン／真柴摩利
・ブレンドン／梁田清之
・アッサーム／梅津秀行
・ゼンザイン／中原茂
・クィーンサイダロン／松本保典

■メインスタッフ

・企画／佐藤俊彦
・構成／ぶらざあのっぽ
・監督／ねぎしひろし
・キャラクター原案／伊東岳彦
・キャラクターデザイン／斉藤卓也
・メカニックデザイン／中原れい
・美術監督／長房紳一、内山誠
・色彩設定／中野倫明
・音響監督／田中英行
・撮影監督／福田岳志
・編集／古橋宏
・音楽／松井忠重、りゅうてつし
・プロデューサー／清水睦夫（テレビ東京）、山崎立志（ASATSU）、加藤博（葦プロ）
・製作／テレビ東京、ASATSU、葦プロダクション

■メインキャラクタ

・ラムネ／
TVゲームが好きなごく普通の小学4年生（10歳）。ゲーム「キングスカッシャー」をクリアしたことからハラハラワールドに召喚され、勇者ラムネスの血を引く者としてゴブーリキを倒す冒険の旅に出る。喜怒哀楽の激しい熱血漢だがお調子者で、可愛い女の子には弱くやたらと惚れっぽい。「俺は今、モーレツに○○」を口癖とする。またエンターテイナーとしての素質もあり、クラスでは「なぞなぞラムちゃん」「もてもてラムちゃん」「お笑いラムちゃん」等と呼ばれていたらしい。5月5日生まれ（牡牛座）。O型。
・ミルク／
アララ国の第三王女で10歳。マッチ売りの少女に扮して、ラムネスをマジマジワールドからつれてきた。凄まじい食欲と限りない胃袋の持ち主で、冒険中は積み込まれた食糧を一人で食べ尽くしてしまったことも少なくない。食事中の口ぐせは「グラッチェグラッチェ」。強気で怒りっぽく、お腹を空かせると我を忘れて凶暴化。姉たちやラムネスに対しても遠慮がなく、特にラムネスが他の女の子にデレデレしているところを見ると、容赦なくどつき倒す。7月7日生まれ（ヤク座）。B型。
・ココア／
アララ国の第二王女で14歳。メカの操作や子文書の解読に強く、ミルクとともにラムネスの旅に同行する。やることなすことスローモーで、常に間延びした口調で話すのが特徴。どんなに緊迫した状況でも落ち着いており、敵の幻惑にもまったく動じないなど、そのマイペースぶりは徹底したもの。おとなしそうに見えて意外に行動力があり、大胆な作戦を提案することもある。なお、ラムネスたちの移動手段であるスタン帆船やハルク砲艦は、すべて彼女のお手製。8月13日生まれ（モナリ座）。O型。
・タマＱ／
ラムネスの右肩に乗るアドバイザーロボット。先代のラムネスとも一緒に戦っており、すでに5千年以上生きている（ただしあまりにも昔のため、当時の記憶ははっきりしていない）。冷静なアドバイスでラムネスの戦いをサポート。また、頭の上からコインを投入することで、勇者の仲間である守護騎士を呼び出すことができる。
・ダ・サイダー／
ダジャレをこよなく愛する15歳。ノリはラムネスに近いが、彼以上に軽薄で目立ちがり。ドン・ハルマゲ軍団戦闘隊長としてラムネスと対峙し、様々な妨害工作を行うもことごとく失敗していた。その正体は先代ラムネスと共に戦った勇者サイダーの子孫であり、聖地ラムネッカでドン・ハルマゲに消されていた記憶が復活。ホイホイ城での戦い以降はラムネスと共に戦う勇者となる。自身のダジャレに絶対の自信を持っており、ダジャレが不発に終わるとマシンガンをぶっ放す。1月1日生まれ（ベン座）。B型。
・レスカ／
お色気たっぷりな16歳。ドン・ハルマゲの美人秘書で、ダ・サイダーと共にラムネス抹殺の任務を受けていた。その正体は、ココアが生まれる前にドン・ハルマゲにさらわれ行方不明になっていたアララ国の第一王女カフェオレ姫。事実が発覚した当初は戸惑いを見せていたが、アララ国の財産目当てにあっさり自分の立場を受け入れる。一緒に行動してきたダ・サイダーのことは、寒いダジャレといい加減な性格に辟易しつつも憎からず思っている様子。4月4日生まれ（カブキ座）。O型。
・ヘビメタコ／
ドン・ハルマゲがクイーンサイダロンを操るために作ったロボット。ダ・サイダーを「ダーリン」と呼んで慕っており、彼のダジャレを唯一褒めてくれる存在でもある。ダ・サイダーが勇者としてラムネスの味方になると、一緒にドン・ハルマゲから離反。口は悪いものの、ダ・サイダーへの愛にかけては健気なところも見せる。
・ドン・ハルマゲ／
妖神ゴブーリキの復活を企む大魔道師。その正体はゴブーリキから分離した魂そのものである。強大な暗黒の魔力を操り、多くの守護騎士をモンスカーに変えたほか、各地の善良な人々に呪いをかけて悪の心を植え付けていた。かつて自分を倒した勇者ラムネスゆかりのハラハラワールドを破壊し、全ドキドキスペースの制服を目論んでいる。
・ヨッコーラ三世／
ハラハラワールド一の大国であるアララ国の国王。ドン・ハルマゲの侵攻によるハラハラワールドの危機に対して、勇者ラムネスを召喚した。最初の娘が神隠しに遭ったこともあってか、動揺しやすく非情に心配性。なおアララ国の王家は先代勇者の血族とも言われており、頭のバイザーの形はラムネスと共通している。
・セイローム／
セイントボムによって初めて復活した守護騎士。バンビの頂上で鹿型モンスカーの姿で封印されていた。騎士道精神にあふれているが、その一方で背後から攻撃しながら「私が正義だ」と主張する危険な一面もある。召喚時は「ティーバックーン！」の台詞と共に出現。伸縮自在のセイロームランスを武器とし、ケンタウロス形態への変形機構も備える。
・シルコーン／
ビッグホラミッドで復活した守護騎士で、肩車獅子型モンスカーに変えられていた。江戸っ子気質で喧嘩っ早く「てやんで、べらぼうめ」が口癖。ラムネスをなぜか「若」と呼ぶ。召喚時の台詞は「モチペッターン！」必殺技は両肩の車輪から発生させるシルコーンタイフーン。戦車形態への変形機構も備える。
・キリマン／
合体機構を備えた双子の守護騎士、双子の弟。ブルマンのことを「兄ちゃん」と呼び、兄とは逆に－の超電磁を放つ。
・ブルマン／
合体機構を備えた双子の守護騎士の兄騎士。子供扱いされると怒り出し、ブレンドンへの合体を行う。掌から+の超電磁を放つ。
・ブレンドン／
「ビルドイン・ブレンドン」の掛け声により、ブルマンとキリマンが上下に合体した姿。合体前の2体とは別人格の薩摩隼人で、「おいどんは～でごわす」という口調で喋る。守護騎士一のパワーを誇るが、基本的に戦いは好まない。ブルマンとキリマンの武器が合体した梶棒を武器とする。
・アッサーム／
セイロームと同型の騎士。ホレタの町でユニコーンに姿を変えられていた。本来は武士道精神に熱い性格のため、美少女好きのユニコーンにされていたことを恥じていた。その後、自身を救ってくれたココアに恩義を感じ、彼女を「姫」と呼んで忠義を尽くす。出現時の台詞は「コウチャッチャッ！」。ドリル版のランスを武器とする。
・ゼンザイン／
最後に復活した守護騎士で、アンナモンコンナ門でアザラシ型モンスカーに変えられていた。シルコーンと同型だが、こちらはコテコテの大阪商人口調で喋る。守護騎士随一の火力を誇り、両肩の車輪からは炎の竜巻を放つ。召喚時のキメ台詞は「アンコロリーン！」。さらに戦車形態への変形直後も「もうかりまっかー」と叫ぶ。

■サブタイトル

・第1話／シュバーン！ キングスカッシャー復活
・第2話／正義の力だ！ セイントボム
・第3話／ポッキンシティは腹ぺこだ！
・第4話／ガハハ！ ゴクロー山の爆笑扇
・第5話／バンビの頂上になぞなぞの嵐！
・第6話／熱血！？ カンカン村でアッチッチ
・第7話／バカッ！ 頭に花さくニャイル河
・第8話／迷って迷ってホラミッド！
・第9話／ゼンマイだらけのギアシティ！
・第10話／アララ？ 寝ぼけて寝ぼけて海の上
・第11話／ヒック！ 本音ジュースにご用心
・第12話／リューグー村は老人パワー！？
・第13話／ダブルダブルでイースカー！？
・第14話／登場！ クィーンサイダロン
・第15話／ハワイイ島のカメカメカ大王
・第16話／走れラムネス！ 童話の森のワナ
・第17話／美人はどっち？ レスカ対ココア
・第18話／ワナワナ！ 逆襲のダ・サイダー
・第19話／ガンバレー！ ミルクの子守り歌
・第20話／見つけた！ アンナモンコンナ門
・第21話／輝け！ 守護騎士コンテスト
・第22話／最高だミャー！ タマQ・・・その愛
・第23話／ウソかマコトか？ ラムネス伝説
・第24話／突入ホイホイ城！ 愛の戦士たち
・第25話／晴れ姿！ 三人娘の聖なる力
・第26話／必死の反撃！ ダ・サイダー散る
・第27話／ホイホイ城崩壊！ さらばタマQ
・第28話／まだ続くの！？ 破壊戦士現わる
・第29話／ヘビメタコ裏切りのバラード
・第30話／代理戦争！？ 命をかけたギャグ
・第31話／必殺！？ 破壊ニンジャ武芸帖
・第32話／テントチ塔！ 海中島の戦い
・第33話／ほらっホラー！ 枯れ木の森の怪
・第34話／リトルロマンス・・・君の名は！？
・第35話／交代劇！ ひび割れた愛と友情
・第36話／風に舞う！ お花畑は危険地帯
・第37話／大決戦！ 燃えるラムネス
・第38話／40集う！ 熱血パワーよ永遠に

■関連作品

TVシリーズ
「VS騎士ラムネ＆40 炎」 <30分，26エピソード>
OVA
「NG騎士ラムネ＆40 EX」 <30分，Vol.3>
「NG騎士ラムネ＆40 DX」 <30分，Vol.3>
「VS騎士ラムネ＆40 FRESH」 <30分，Vol.6>

NG騎士 ラムネ&40 - 熱血と冒険の世界

1990年代初頭、テレビ東京で放送された「NG騎士 ラムネ&40」は、多くの視聴者に愛され、熱血と冒険の物語として記憶に残る作品です。このアニメは、ファミコンフリークの小学4年生・馬場ラムネが、ゲームをクリアしたことで異世界に召喚され、勇者として戦う物語です。以下では、この作品の魅力や詳細について深く掘り下げていきます。

ストーリーの魅力

「NG騎士 ラムネ&40」のストーリーは、現代の日本から異世界へと飛ばされるという典型的なファンタジー設定から始まります。主人公のラムネは、ゲーム「キングスカッシャー」をクリアしたことで、テレビから現れたアララ王国のミルク姫によってハラハラワールドに連れて行かれます。そこで彼は、世界征服を企む大魔術師ドン・ハルマゲとその手下たちと戦うことになります。

物語の展開は非常にスピーディーで、各エピソードごとに新たなキャラクターが登場し、様々な冒険が繰り広げられます。特に、守護騎士を復活させて戦うシーンや、七色の石板を集める過程は、視聴者を飽きさせません。また、最終決戦に向けての盛り上がりも見事で、ラムネと仲間たちの成長が描かれています。

キャラクターの魅力

この作品の最大の魅力は、個性的なキャラクターたちです。主人公のラムネは、熱血漢でお調子者という典型的な少年ヒーロー像を体現していますが、彼の「俺は今、モーレツに○○」という口癖や、可愛い女の子に弱い一面が、彼をより人間味あふれるキャラクターにしています。また、クラスでの「なぞなぞラムちゃん」「もてもてラムちゃん」「お笑いラムちゃん」という愛称も、彼の多才さを示しています。

ミルク姫は、強気で食欲旺盛なキャラクターで、ラムネの良きパートナーとして活躍します。彼女の「グラッチェグラッチェ」という食事中の口ぐせや、ラムネが他の女の子にデレデレしていると容赦なくどつき倒す姿は、視聴者に強い印象を与えます。

ココアは、メカの操作や子文書の解読に強い、マイペースなキャラクターです。彼女のスローモーな口調や、どんな状況でも落ち着いている姿は、視聴者に安心感を与えます。また、ラムネスたちの移動手段であるスタン帆船やハルク砲艦を自作するなど、彼女の技術力も見逃せません。

タマＱは、ラムネスの右肩に乗るアドバイザーロボットで、冷静なアドバイスでラムネスの戦いをサポートします。また、頭の上からコインを投入することで守護騎士を呼び出すというユニークな設定も魅力的です。

ダ・サイダーは、ダジャレをこよなく愛するキャラクターで、ラムネスと対峙しながらも最終的には仲間になるという展開が見事です。彼のダジャレに対する絶対の自信や、マシンガンをぶっ放すシーンは、視聴者に笑いを提供します。

レスカは、お色気たっぷりのキャラクターで、ドン・ハルマゲの美人秘書として登場しますが、実はアララ国の第一王女カフェオレ姫という意外な正体が明らかになります。彼女のダ・サイダーに対する複雑な感情も、物語に深みを与えています。

ヘビメタコは、ダ・サイダーを「ダーリン」と呼んで慕うロボットで、彼のダジャレを唯一褒めてくれる存在です。彼女の健気な姿や、ダ・サイダーへの愛にかけての行動は、視聴者の心を打つことでしょう。

ドン・ハルマゲは、妖神ゴブーリキの復活を企む大魔道師で、強大な暗黒の魔力を操ります。彼の野望や、ラムネスに対する執念は、物語の緊張感を高めます。

ヨッコーラ三世は、アララ国の国王で、ラムネスを召喚した人物です。彼の動揺しやすい性格や、心配性な一面も、物語にユーモアを加えています。

守護騎士たちもそれぞれ個性的で、セイロームの騎士道精神やシルコーンの江戸っ子気質、キリマンとブルマンの双子の関係、ブレンドンの薩摩隼人としての口調、アッサームの武士道精神、ゼンザインの大阪商人口調など、多彩なキャラクターが物語を盛り上げます。

制作の背景とスタッフ

「NG騎士 ラムネ&40」は、プロダクションリードによるアニメオリジナル作品です。監督はねぎしひろし、キャラクターデザインは斉藤卓也、メカニックデザインは中原れいが担当しました。音楽は松井忠重とりゅうてつしが手掛け、色彩設定は中野倫明、音響監督は田中英行が務めました。

この作品は、テレビ東京、ASATSU、葦プロダクションの共同制作で、1990年4月6日から1991年1月4日まで全38話が放送されました。放送当時は、子供たちの間で大変人気があり、多くのファンを獲得しました。

関連作品とその魅力

「NG騎士 ラムネ&40」には、続編や派生作品も存在します。TVシリーズ「VS騎士ラムネ＆40 炎」は、30分のエピソードが26話放送され、ラムネスの新たな冒険が描かれています。また、OVAシリーズとして「NG騎士ラムネ＆40 EX」「NG騎士ラムネ＆40 DX」「VS騎士ラムネ＆40 FRESH」があり、それぞれ30分のエピソードが3巻ずつ、6巻で構成されています。これらの作品も、オリジナルシリーズのファンにとって見逃せない内容となっています。

視聴者の反応と評価

「NG騎士 ラムネ&40」は、放送当時から現在まで多くの視聴者に愛され続けています。特に、熱血でユーモアあふれるストーリーや、個性的なキャラクターたちが高く評価されています。また、守護騎士のデザインや戦闘シーンも見応えがあり、子供から大人まで楽しめる作品として知られています。

視聴者の間では、ラムネの「俺は今、モーレツに○○」という口癖や、ミルクの「グラッチェグラッチェ」という食事中の口ぐせが話題になりました。また、ダ・サイダーのダジャレや、レスカの意外な正体も、多くのファンを驚かせました。

推薦とまとめ

「NG騎士 ラムネ&40」は、熱血と冒険の世界を描いた、見応えのあるアニメ作品です。個性的なキャラクターたちや、ユーモアあふれるストーリーは、視聴者を楽しませること間違いなしです。また、守護騎士のデザインや戦闘シーンも見応えがあり、ファンタジーアニメのファンには特におすすめです。

この作品は、1990年代のテレビアニメとしてだけでなく、現在でも多くのファンに愛され続けています。ぜひ一度視聴して、ラムネと仲間たちの冒険を楽しんでください。関連作品も合わせてチェックすることで、より深くこの世界を楽しむことができるでしょう。