パンダの大冒険：感動のストーリーとキャラクターの魅力を徹底評価

パンダの大冒険 - パンダノダイボウケン

■公開メディア

劇場

■原作メディア

アニメオリジナル

■公開日

1973年03月17日 ～ 0000年01月01日

■配給会社

東映

■分数

50分

■話数

1話

■監督

芹川有吾(演出名義)

■制作

東映動画

■著作

©東映動画

■ストーリー

クマの女王から生まれたパンダのロンロン。女王はロンロンが立派な王となるよう期待していたものの、ロンロンは勇気を試す試練に失敗し、王国から追放処分となってしまう。ひそかに王位を狙っていたヒグマのデモンは、旅に出たロンロンを狙い、手下のポン太に後を追わせる。一方、街についたロンロンは人間の罠にかかり、サーカスに入れられたあげく厳しく芸を仕込まれてしまう。

■解説

公開当時、大ブームを巻き起こしていたパンダを主人公にした劇場用オリジナルアニメーション。1979年の「東映まんがまつり」においてリバイバル上映。文部省選定。アジア映画祭特別録音技術賞。カラーワイド版。

■キャスト

・ロンロン／太田淑子
・フィフィ／平井道子
・女王／山本圭子
・長老／八奈見乗児
・ピンチ／野村道子
・トンチ／増山江威子
・デモン／富田耕生
・ポン太／大竹宏

■メインスタッフ

・製作／登石雋一
・企画／横山賢二
・製作担当／茂呂清一
・製作進行／井出昭一郎、白根基万、鳥本武
・脚本／山浦弘靖
・演出／芹川有吾
・作画監督／高橋信也
・美術監督／福本智雄
・背景／内川文広、伊藤岩光、陶山尚治、杉本隆一
・仕上検査／小椋正豊
・彩色／下田広秋、梢志津子
・特殊効果／佐藤章二
・撮影／スタジオ珊瑚礁、森口洋輔
・編集／千蔵豊
・録音／神原広巳
・音響効果／E&Mプランニングセンター
・現像／東映化学
・音楽／小杉太一郎
・主題歌
OP
「パンダの行進曲」
作詞／山浦弘靖
作曲／小杉太一郎
歌／コロムビアゆりかご会、サニー・シンガース

挿入歌
「パンダの子守唄」
作詞／山浦弘靖
作曲／小杉太一郎
歌／川田正子、サニー・シンガース

■メインキャラクタ

・ロンロン
物語の主人公。クマの女王から生まれた王子だが、甘えん坊で弱虫なパンダ。

・フィフィ
ロンロンがサーカスで出会ったメスのパンダ。

・ピンチ
ロンロンと旅に出たコグマ。

・デモン
クマの国の次期国王を狙うヒグマ。王子のロンロンに厳しい試練を課して国から追放する。

・ポン太
デモンの腹心のタヌキ。

■関連作品

・同時上映（1973年「東映まんがまつり」）
『バビル2世』
『ひみつのアッコちゃん』
『マジンガーZ』
実写『飛び出す人造人間キカイダー』
実写『仮面ライダーV3』

・同時上映（1979年「東映まんがまつり」）
『バトルフィーバーJ』
『SF西遊記スタージンガー　悪魔のバリバリゾーン』
『花の子ルンルン』
『ねずみのよめいり』

パンダの大冒険 - 詳細な評測と推薦

■作品の背景と歴史

1970年代は日本のアニメーションが黄金期を迎えていた時代であり、その中でも「パンダの大冒険」は特別な位置を占めています。1973年に公開されたこの作品は、当時パンダブームが巻き起こっていた時期に合わせて制作されました。パンダはその愛らしい外見と珍しさから、多くの人々の心を捉えていたのです。この作品は東映動画（現：東映アニメーション）によって制作され、劇場公開された後も1979年の「東映まんがまつり」でのリバイバル上映が行われました。これにより、より多くの観客に愛される作品となりました。

■ストーリーの魅力

「パンダの大冒険」のストーリーは、クマの女王から生まれたパンダの王子、ロンロンの冒険を描いています。ロンロンは勇気を試す試練に失敗し、王国から追放されてしまいます。しかし、その後も彼は様々な困難に立ち向かい、成長していく姿が描かれています。このストーリーは、失敗から立ち上がり、自分自身を見つめ直すことの大切さを教えてくれます。また、ロンロンがサーカスで出会ったフィフィや、旅の途中で出会うピンチなどのキャラクターとの交流も魅力的で、観客に感動を与えます。

■キャラクターの魅力

ロンロンは甘えん坊で弱虫なパンダですが、その成長過程が観客に共感を呼びます。フィフィはロンロンを支える強い女性キャラクターで、彼女の存在がロンロンの冒険を支えています。ピンチはロンロンと共に旅をするコグマで、彼の純粋さと勇気が物語に深みを与えています。デモンはクマの国の次期国王を狙う悪役で、彼の存在が物語に緊張感を与えています。ポン太はデモンの腹心のタヌキで、彼の狡猾さが物語にスリルを加えています。これらのキャラクターがそれぞれの役割を果たしながら、物語を盛り上げています。

■制作の技術と美しさ

「パンダの大冒険」は、1970年代のアニメーション技術を駆使して制作されました。作画監督の高橋信也氏や美術監督の福本智雄氏の技術が光り、美しい背景とキャラクターの動きが観客を引きつけます。また、特殊効果や撮影技術も当時としては先進的で、作品のクオリティを高めています。音楽も小杉太一郎氏の作曲による「パンダの行進曲」や「パンダの子守唄」が物語に彩りを添え、観客の心を打つ要素となっています。

■評価と受賞

「パンダの大冒険」は公開当時から高い評価を受け、文部省選定作品に選ばれました。また、アジア映画祭では特別録音技術賞を受賞し、その技術力が認められました。カラーワイド版として上映されたこともあり、視覚的な美しさも評価されました。これらの評価と受賞は、作品の質の高さを証明しています。

■関連作品との比較

「パンダの大冒険」は1973年の「東映まんがまつり」では『バビル2世』や『ひみつのアッコちゃん』、『マジンガーZ』などと共に上映されました。これらの作品はそれぞれ異なるジャンルでありながら、子供たちに人気のある作品でした。1979年の「東映まんがまつり」では『バトルフィーバーJ』や『SF西遊記スタージンガー』などと共に上映され、より幅広い観客層にアピールしました。これらの関連作品との比較から、「パンダの大冒険」がどのように評価され、受け入れられたかを理解することができます。

■推薦と視聴方法

「パンダの大冒険」は、子供から大人まで楽しめる作品です。特に、成長や友情、勇気をテーマにした物語が好きな人にはおすすめです。また、パンダが好きな人にもぜひ見ていただきたい作品です。現在ではDVDやインターネット配信で視聴することが可能ですので、ぜひ一度ご覧になってみてください。ロンロンの冒険と成長の物語が、あなたの心に響くことでしょう。

■まとめ

「パンダの大冒険」は、1970年代のパンダブームを背景に制作された、愛と勇気の物語です。ロンロンの成長と冒険、そして彼を支えるキャラクターたちの魅力が詰まったこの作品は、多くの観客に愛され続けています。技術的な評価も高く、受賞歴も豊富なこの作品は、ぜひ一度視聴してみる価値があります。子供から大人まで楽しめるこの作品を、ぜひあなたのライブラリに加えてください。