血尿、人間の健康

血圧がおかしい！

最近、血圧が高いと感じた患者が治療のために北京病院に来ました。内科外来の医師は一連の血液検査を指示した後、患者に副腎のさらなる検査が必要だと伝えた。

これを読んで、多くの人が疑問を持つと思います。高血圧の人はなぜ副腎を検査する必要があるのでしょうか?

1. 高血圧は副腎と関係がありますか?

高血圧は、原発性高血圧と二次性高血圧に分けられます。二次性高血圧とは、特定の病気や原因によって引き起こされる高血圧を指し、高血圧全体の約5％を占めます。原発性アルドステロン症や褐色細胞腫などの特定の二次性高血圧は、副腎に由来します。このような患者は、薬物治療に対する反応が悪く、複数の薬剤の併用が必要となることが多く、副作用や経済的負担が増すだけでなく、標的臓器の損傷のリスクも高まります。したがって、高血圧の診断と治療においては、副腎に起因する二次性高血圧を除外することも重要です。

2. 副腎とは何ですか?

副腎は人体の左右両側に1つずつある内分泌器官で、副腎皮質と副腎髄質に分かれており、それぞれ独立した内分泌腺です。

皮質分泌物には、ミネラルコルチコイド、グルココルチコイド、性ホルモンが含まれます。ミネラルコルチコイドの主な代表は、電解質と水塩代謝を調節するアルドステロンです。アルドステロンの分泌が増加すると、腎臓の遠位尿細管と集合管による水とナトリウムの再吸収が増加し、カリウムの排泄が増加して高血圧や低カリウム血症を引き起こします。グルココルチコイドはミネラルコルチコイドよりも弱い効果があり、ナトリウムを保持し、カリウムを排泄します。ホルモンレベルの上昇が長期間続くと高血圧につながる可能性があります。

副腎髄質はエピネフリンとノルエピネフリンを分泌します。前者の主な機能は、心筋に作用して心拍を速め、強化することです。後者の主な機能は細動脈の平滑筋を収縮させ、それによって血圧を上昇させることです。

3. 高血圧患者のうち、副腎疾患の検査を受ける必要があるのはどのような患者ですか?

以下の条件に当てはまる人は二次性高血圧の詳細な検査を受ける必要があります。

（１）中等度から重度の高血圧症の若年患者

（２）四肢の脈拍が左右非対称に弱まる、または消失する、腹部に粗い血管雑音が聞こえるなど、症状、徴候、臨床検査で疑わしい兆候が認められる患者。

（３）薬物療法の併用効果が悪い、または治療中は病状がよくコントロールされていたが、最近になって病状が著しく悪化した。

（4）急速かつ悪性の高血圧症および重篤な標的臓器障害を有する患者

（５）以下の症状が定期的に起こる：筋力低下、四肢の周期的麻痺。熱、発汗、体重減少に対する明らかな不耐性。頭痛、動悸、睡眠中の反復性無呼吸または息止めを伴う発作性高血圧。

（6）身体検査中に、原因不明の腎機能異常、血球数異常、電解質異常、内分泌機能障害、腎臓の大きさの不均衡、偶発的な副腎腫瘍が発見される。

乞うご期待

これを読んでいただければ、どのような高血圧患者が副腎を検査する必要があるかについて、ある程度理解していただけたと思います。次回は、副腎由来の二次性高血圧症にはどのような検査が必要なのか、さらに詳しくお伝えします。

執筆者: ヤン・チウシア