カウンターポイント：世界のスマートフォン出荷台数は2024年上半期に前年比7％増加

2024年上半期の世界スマートフォン市場の総出荷台数は前年比7％増加した。カウンターポイント社の最新データによると、アウトソーシング設計のスマートフォンの出荷も増加しており、独立系デザインハウス/オリジナルデザインメーカー（ODM/IDH）による出荷は2024年上半期に前年比6％増加しています。地元市場だけでなく一部の海外市場での中国OEMの成長が、ODM/IDHの成長の主な理由です。

シニアリサーチアナリストのイヴァン・ラム氏は、市場の動向について次のようにコメントしています。「ティア1とティア2を含む上位8社のODM/IDH企業が、全体の設計アウトソーシング出荷の97％以上を占めています。Longcheerは、上半期の出荷が前年比50％増加し、成長の勢いを維持しました。Xiaomiは、中国、インド、カリブ海、ラテンアメリカ、中東、アフリカなど、いくつかの主要地域で業績が向上しました。Huaqinのスマートフォン出荷は上半期に減少しましたが、ウェアラブルデバイス、PC、サーバーの注文需要が急増しました。Huaqinは、2024年下半期にスマートフォンの注文が増加すると考えています。Wingtechも、中国の大手OEMからの出荷減少により減少しました。全体として、これら3つのODMが、上半期のODM出荷全体の3/4を占めました。」

シニアリサーチアナリストのプラチル・シン氏は、「ティア2 ODM/IDH企業の中で、TinlongはTranssionとLenovoのブランドが牽引し、出荷台数が8%増加して地位を維持しました。Maibowellは年間成長率50%で、ティア2企業の中で最も成長が速い企業でした。この成長の主因はTranssion Groupブランドの出荷台数で、Maibowellの出荷台数の2/3を占めました。SinotechもHuaweiとHonorの出荷台数増加により2桁成長を達成しました。成長が見られたその他のODM/IDHは、FortuneShipとHemiao Telecomです。」と述べています。

カウンターポイント社は、新興市場を中心に、2024年の世界のスマートフォン出荷台数が前年比5％増加すると予測している。さらに、世界のスマートフォン市場におけるODM/IDHのシェアは、2024年も41%前後で推移すると予想されています。より低価格帯のデバイスの発売により、今後5Gスマートフォンの普及率は高まり、ODM/IDHの役割が重要になります。