浣腸は「長期的なパートナー」ではない

便秘に悩む人にとって、浣腸は「救世主」のようです！拭いて、絞って、それで問題は解決です。この小さなガジェットは魔法の力を持っていますが、諸刃の剣でもあります。

浣腸の主成分はグリセリンやソルビトールであり、排便を促す原理は主に以下の点に基づいています。

1. 浸透圧効果：グリセリンとソルビトールは高濃度であるため、腸内の浸透圧を高め、より多くの水分を腸内に引き寄せ、便を柔らかくして排泄しやすくします。

2. 潤滑効果：グリセリン自体に優れた潤滑性があり、便と腸壁の摩擦を軽減し、便がスムーズに腸を通過できるようにします。

3. 腸壁を刺激する：浣腸液に含まれる高濃度の成分は腸壁を刺激し、腸の蠕動運動を活発にして排便を促進します。

浣腸は短期的には便秘の緩和に大きな効果がありますが、長期使用は一連の健康上の問題を引き起こす可能性があります。

1. 依存性：浣腸を長期にわたって使用すると、自然な排便反射が抑制され、直腸の便に対する感受性が低下し、自律的に排便する能力が弱まります。時間が経つにつれて、患者は坐薬を使うときだけ排便できるようになり、悪循環に陥ることがあります。

2. 習慣性便秘：浣腸液に含まれるグリセリンは水分を強く吸収します。長期使用は腸壁の乾燥を引き起こし、便秘の症状を悪化させます。腸壁が乾燥して水分が不足し、便との摩擦で粘膜が傷つき出血を起こすことがあります。

3. 肛門粘膜へのダメージ：浣腸液の上部は比較的硬いです。肛門への繰り返しの挿入は、肛門周囲の皮膚に持続的な刺激を与え、肛門周囲のかゆみ、発疹などの不快症状を引き起こす可能性があります。同時に、直腸粘膜を傷つけ、肛門出血や感染症を引き起こす可能性もあります。重症の場合は、大量出血や急性肛門膿瘍の形成を引き起こし、外科的治療が必要になることもあります。

4. 電解質の不均衡：浣腸を長期にわたって使用すると、体内の栄養素が大量に失われ、電解質の不均衡を引き起こし、身体の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

5. 腸の潜在的な問題を隠す: 薬を盲目的に使用すると、腸の潜在的な病気や腸閉塞が隠され、治療が遅れることになります。

浣腸は「長期的なパートナー」というよりは「一時的な救助者」のようなものです。浣腸を正しく使用し、リスクを回避するためのヒントをいくつかご紹介します。

1. 短期的な緊急事態: 排便が緊急に必要な場合、または便が閉塞している場合にのみ浣腸を使用してください。

2. 生活習慣を改善する: 食物繊維が豊富な食品を多く摂り、水をたくさん飲み、適度に運動して腸の働きを良くしましょう。

3. 医師の診察を受ける: 便秘の問題が続く場合や悪化する場合は、すぐに医師の診察を受けてください。より専門的なアドバイスや治療計画を提供してくれます。

□ 温州中西医合同病院肛門泌尿器科主任看護師 江栄栄