『パンドラとアクビ』の荒野の銃撃戦を徹底評価！

『パンドラとアクビ 荒野の銃撃戦』：好奇心と冒険の物語

■作品概要

『パンドラとアクビ 荒野の銃撃戦』は、2019年4月5日に公開された短編アニメーション映画で、XFLAGとタツノコプロが原作を務め、角川ANIMATIONが配給した作品です。全27分の1話完結で、BAKKEN RECORDがアニメーション制作を担当しました。監督は曽我準氏で、キャラクターデザインと総作画監督は大倉啓右氏が務めています。

■ストーリー

灼熱の太陽が照りつける荒野を進む《パンドラ》と《アクビ》。2人はあちこちに飛び散ってしまった、世界を滅ぼす力を持つといわれる “災いの欠片”を探すため、この世界に降り立った。一方、ギャングがはびこるスリーホークスタウンの保安官《三船 剛》は、日々、街の平和を守り続けている。子供の頃に抱いていたレーサーになる夢を捨てて働く彼だったが、そんな姿が、なじみの店のウェイトレスである《ルイーズ》には少し気がかりなようで……。荒野を歩き疲れたパンドラは、アクビに“お願い”し、魔法の力でスリーホークスタウンへひとっ飛び！そこで偶然出会った剛とルイーズに“災いの欠片”探しの手伝いを依頼するのだった。

■解説

凸凸コンビが繰り広げるドタバタムービー、ここに誕生！『モンスターストライク』から誕生した、好奇心旺盛でちょっとおっちょこちょいな女の子《パンドラ》と、タツノコプロ制作による今年で放送50周年を迎えるTVアニメーション『ハクション大魔王』に登場する、いたずら好きな大魔王の娘《アクビ》が夢のタッグを結成！各地に散らばってしまった、世界を滅ぼす力を持つといわれる“災いの欠片”を回収すべく、次元を飛び越え大活躍！！この春2人の少女が暖かな希望を届けます。

■キャスト

• パンドラ／小倉唯
• アクビ／天城サリー
• 三船剛／吉野裕行
• ルイーズ(ドロンジョ)／甲斐田 裕子
• ブライキング・ボス／天田 益男

■メインスタッフ

• 監督／曽我準
• キャラクターデザイン／大倉啓右
• 総作画監督／大倉啓右
• 美術監督／竹田悠介
• 美術設定／高畠聡、田村せいき
• 撮影監督／五十嵐慎一
• 色彩設計／小針裕子
• 編集／長坂智樹
• 音楽／小畑貴裕
• 音響監督／田中亮

■メインキャラクタ

• パンドラ
  好奇心旺盛でおっちょこちょいな性格の少女。ゼウスおじいちゃんから開けてはならないと言われていた箱をうっかり開けてしまい、“災いの欠片”をぶちまけてしまった。親友のアクビちゃんと一緒に“災いの欠片”を回収する旅の途中。パンドラは無事に“災いの欠片”を見つけ出し、回収することができるのか……？
• アクビ
  普段はパンドラの身に着けるネックレスの中にいて、誰かがあくびをすると飛び出す魔人の少女。不思議な魔法の力で壺から呼び出した者の願いをかなえてくれる。パンドラと行動を共にし“災いの欠片”探しに同行しているが、自由気ままな性格と素直な物言いで、しばしば周りを困らせてしまう。
• ぜつぼうくん
  パンドラといつも一緒にいる不思議な生き物。“災いの欠片”の気配をいち早く察知できる？
• 三船剛
  スリーホークスタウンの保安官。街の平和を守るため、日々真面目に勤務する。自宅にある愛車は、いつも整備が行き届きピカピカの状態にしてある。
• ルイーズ(ドロンジョ)
  街の酒場で働くウェイトレス。保安官の剛とは旧知の仲で、彼を心配してか何かと世話を焼こうとする。見た目は怖そうだが、とてもいい人。
• ブライキング・ボス
  各地の街を荒らす盗賊団のリーダー。子分たちと共に盗みを働きながら、近頃は人を探している様子。胸元には不気味な光を放つ石を身に着けている。

■関連作品

• パンドラとアクビ　荒野の銃撃戦
• パンドラとアクビ　精霊と怪獣の街

■主題歌・楽曲

• TM1
  ・D.A.Y.S
  ・作曲／原田茂幸
  ・作詞／原田茂幸
  ・歌／Shiggy Jr.
• ED1
  ・B.U.R.N.
  ・作曲／原田茂幸
  ・作詞／原田茂幸
  ・歌／Shiggy Jr.

■詳細な評測と推薦

■ストーリーとキャラクター

『パンドラとアクビ 荒野の銃撃戦』は、好奇心旺盛なパンドラといたずら好きなアクビの冒険を描いた作品です。2人のキャラクターは非常に魅力的で、特にパンドラの無邪気さとアクビの自由奔放さが物語に彩りを添えています。パンドラがうっかり開けてしまった箱から散らばった“災いの欠片”を回収するというシンプルなプロットながら、2人のキャラクターの成長や友情が描かれ、視聴者を引き込む力があります。

また、保安官の三船剛やウェイトレスのルイーズといったサブキャラクターも魅力的で、彼らの背景や人間関係が物語に深みを与えています。特に三船剛のレーサーとしての夢を捨てた背景や、ルイーズの彼に対する気遣いが、視聴者に共感を呼びます。ブライキング・ボスという悪役も、ただの悪役ではなく、何かを探しているという謎めいた設定が興味をそそります。

■ビジュアルとアニメーション

本作のビジュアルは、荒野の広大さやスリーホークスタウンの雰囲気をリアルに描き出しており、視覚的に非常に満足のいくものです。キャラクターデザインは大倉啓右氏の手によるもので、各キャラクターの個性がよく表現されています。特にパンドラとアクビのデザインは、原作のイメージをしっかりと引き継ぎつつ、アニメーションならではの動きや表情が豊かに描かれています。

アニメーションのクオリティも高く、特にアクビの魔法を使うシーンや、荒野を駆けるシーンの動きが滑らかで見応えがあります。美術監督の竹田悠介氏や美術設定の高畠聡氏、田村せいき氏の仕事も素晴らしく、背景の細部まで丁寧に描かれています。撮影監督の五十嵐慎一氏のカメラワークも、物語のテンポを崩さずに視覚的な効果を最大限に引き出しています。

■音楽と音響

音楽は小畑貴裕氏が担当し、主題歌の「D.A.Y.S」と「B.U.R.N.」は原田茂幸氏の作曲・作詞でShiggy Jr.が歌っています。主題歌は物語の雰囲気にぴったりで、特に「D.A.Y.S」は冒険の始まりを感じさせる爽やかな曲調が印象的です。「B.U.R.N.」はエンディングにふさわしい力強い曲で、物語のクライマックスを盛り上げます。

音響監督の田中亮氏の仕事も素晴らしく、キャラクターの声優陣の演技が物語を引き立てています。小倉唯さんのパンドラ役や天城サリーさんのアクビ役は、キャラクターの魅力を最大限に引き出しています。また、吉野裕行さんの三船剛役や甲斐田裕子さんのルイーズ役も、キャラクターの背景や感情をしっかりと表現しています。天田益男さんのブライキング・ボス役も、悪役としての存在感をしっかりと示しています。

■推薦ポイント

『パンドラとアクビ 荒野の銃撃戦』は、好奇心旺盛なパンドラと自由奔放なアクビの冒険を描いた作品で、視聴者に暖かな希望を届ける物語です。キャラクターの魅力やビジュアルの美しさ、音楽の素晴らしさなど、様々な要素が詰まっています。特に、子供から大人まで楽しめる内容で、家族で見るのにも最適です。また、原作のファンだけでなく、アニメーション映画が好きな人にもおすすめです。

本作は、短編ながらもストーリーがしっかりと描かれており、視聴後の満足感も高いです。さらに、関連作品の『パンドラとアクビ 精霊と怪獣の街』も合わせて見ると、2人の冒険の全貌がより深く理解できます。ぜひ、劇場で大画面で見て、その魅力を存分に味わってください。