『千銃士』レビュー：魅力的なキャラクターと深いストーリーが織りなす感動の世界

千銃士 - センジュウシ - の全方位的評価と推薦

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

ゲーム

■放送期間

2018年07月03日 ～ 2018年09月25日
23:00～

■放送局

TOKYO MX、BS11

■分数

30分

■話数

12話

■原作

LINE株式会社、株式会社マーベラス

■監督

カサヰケンイチ

■制作

・アニメーション制作／トムス・エンタテインメント

■著作

©アニメ『千銃士』製作委員会

■ストーリー

核戦争により全世界が荒廃した、その後の時代――。世界帝府による絶対的な統治のもと、人々はすべてを統制され、自由を奪われた世界を生きていた。しかし、あらゆる武力をもつことが禁じられるなか、世界帝の独裁を打ち破らんと密かに抗戦を続けるレジスタンスがいた。彼らは美術品として残されていた「古銃」を手に、戦いを挑む。そしてその魂に呼応するかのように現れた古銃の化身「貴銃士」たち。気高く、華麗に戦う彼らの「絶対高貴」は、世界にひとすじの希望をもたらす――！生命(いのち)を得て生き生きと輝く若き貴銃士たちの日々。笑い、泣き、喜び、迷い、時に傷つきながらも、ひたむきに自らの「絶対高貴」を追い求めて戦う美しき若者たちの物語。僕たちは何のために戦い、何を守るべきなのか――。

■解説

LINEとマーベラスによる貴銃士育成ゲームを原作としたアニメ。ゲームの世界観を基に、核戦争後の荒廃した世界で自由を求めるレジスタンスと貴銃士たちの戦いを描く。アニメ化にあたっては、原作の魅力を最大限に引き出しつつ、新たな視点から物語を展開している。特に、キャラクターの内面描写や人間関係の深化に力を入れており、視聴者に深い感動を与える作品となっている。

■キャスト

・ブラウン・ベス/八代拓
・シャルルヴィル/立花慎之介
・スプリングフィールド/蒼井翔太
・ケンタッキー/梶裕貴

■メインスタッフ

・監督/カサヰケンイチ
・キャラクターデザイン/まじろ
・アニメーション制作/トムス・エンタテインメント
・シリーズ構成/あおしまたかし
・音楽/高木 洋
・脚本/あおしまたかし、鴻野貴光、杉原研二
・演出/福元しんいち、国崎友也、上原秀明、浅見松雄、住吉嵐、向山鶴美
・美術監督/榛名恭子、萩原しょう子、大川美穂子
・絵コンテ/カサヰケンイチ、三浦和也、大宙征基、伊藤 浩、墨石荒吽、辻 初樹
・作画監督/服部憲知、藤原隆章、手島勇人、武口憲司、舛舘俊秀、徳倉栄一、小野寺博文

■メインキャラクタ

・ブラウン・ベス
大英帝国を築いたと言われる名銃。18世紀、イギリス陸軍が初めて採用したマスケット銃。100年以上にわたって使用されたことから、“大英帝国を築いた銃”と言われる、イギリスを代表する銃である。口径よりも小さい弾丸を使用しており装填は容易であったものの、命中率が悪く、もっぱら大隊編成による一斉射撃戦術が用いられていた。アメリカ独立戦争ではイギリス軍・アメリカ軍共にこのブラウン・ベスを装備し戦った。
・シャルルヴィル
18世紀のフランスで、軍用として標準化された初のマスケット銃。イギリス軍のブラウン・ベスよりもやや小口径だが、戦場での有効性は充分だったといわれている。軍用銃として100年以上の歴史があり、七年戦争、アメリカ独立戦争、ナポレオン戦争など様々な戦争に使用された。その間、堅牢化や軽量化など幾度もモデルの変更が行われている。
・スプリングフィールド
アメリカ初の国産銃であるスプリングフィールドは、アメリカ独立戦争中大量に持ち込まれたフランス軍のマスケット銃、シャルルヴィルをモデルに作られた。イギリス軍のブラウン・ベスよりもやや性能が高かったことから、イギリス軍兵に対しアメリカ軍兵は優位に戦うことができたと言われている。スプリングフィールドは後年も改良を重ねて使用され、さまざまなモデルが誕生した。
・ケンタッキー
アメリカ独立戦争で狙撃戦術に用いられたペンシルヴァニアライフルは、その後開拓者によってケンタッキー州に持ち込まれ改良が施される。米英戦争中に起きたニューオーリンズの戦いでは、この銃を装備したライフル部隊が活躍し、アメリカ軍は大勝利を飾った。マスケット銃と異なる点は、銃身内に刻まれたライフリングである。高い命中率を誇る分、弾丸の装填には時間がかかるという欠点もあった。

■メインロボ・アイテム

・貴銃士
美術品として残されていた古銃の化身。核戦争後の世界で、レジスタンスと共に世界帝府の独裁に立ち向かう存在。各々の銃の歴史や特性を反映した個性的なキャラクターが魅力であり、彼らの戦いや成長を通じて物語が進展する。

■サブタイトル

・第一話/貴銃士(2018/07/03)
・第二話/絶対高貴(2018/07/10)
・第三話/心銃(2018/07/17)
・第四話/街(2018/07/24)
・第五話/奪還(2018/07/31)
・第六話/笑顔(2018/08/07)
・第七話/駆け引き(2018/08/14)
・第八話/冒険(2018/08/21)
・第九話/天才(2018/08/28)
・第十話/総力戦(2018/09/04)
・第十一話/因縁(2018/09/11)
・第十二話/Be Noble(2018/09/18)

■関連作品

・千銃士

■主題歌・楽曲

・OP1
・期間/1~12
・antique memory
・作詞/eNu
・作曲/小野貴光
・編曲/玉木千尋
・歌/ブラウン・ベス、シャルルヴィル、スプリングフィールド、ケンタッキー
・ED1
・期間/1~12
・BLACK MATRIX
・作詞/智
・作曲/Tohya
・編曲/vistlip
・歌/ vistlip
・IN1
・期間/1
・Knightliness
・作詞/eNu
・作曲/R・O・N
・編曲/R・O・N
・歌/ブラウン・ベス
・IN2
・期間/2
・花ノ舞、閧ノ歌
・作詞/eNu
・作曲/設楽哲也
・編曲/設楽哲也
・歌/イエヤス
・IN3
・期間/3
・Mein Leben
・作詞/礒谷佳恵
・作曲/小野貴光
・編曲/玉木千尋
・歌/ドライゼ
・IN4
・期間/5
・Trust Me!!
・作詞/サイトウヨシヒロ
・作曲/網本ナオノブ
・編曲/網本ナオノブ
・歌/アレクサンドル
・IN5
・期間/6
・Star★☆Light
・作詞/サイトウヨシヒロ
・作曲/石井健太郎
・編曲/石井健太郎
・歌/ホール
・IN6
・期間/8
・vaincre ou mourir ～誇り高きナイトメア～
・作詞/ サイトウヨシヒロ
・作曲/網本ナオノブ
・編曲/網本ナオノブ
・歌/ラップ
・IN7
・期間/10
・Be Noble ～自由へのRebirth～(スペシャル・バージョン)
・作詞/こだまさおり
・作曲/睦月周平
・編曲/睦月周平
・歌/スプリングフィールド、ケンタッキー
・IN8
・期間/11
・シグナル(スペシャル・バージョン)
・作詞/eNu
・作曲/R・O・N
・編曲/睦月周平
・歌/ブラウンベス、シャルルヴィル

■評価と推薦

『千銃士』は、核戦争後の荒廃した世界を舞台に、自由を求めるレジスタンスと貴銃士たちの戦いを描いた作品です。原作ゲームの世界観を基に、アニメ化にあたってはキャラクターの内面描写や人間関係の深化に力を入れており、視聴者に深い感動を与える作品となっています。

まず、ストーリーについてですが、核戦争後の世界という重いテーマを扱いながらも、希望や友情、成長といった普遍的なテーマを描いており、視聴者に考えさせる深みがあります。特に、貴銃士たちが自らの「絶対高貴」を追い求める姿は、視聴者に強い共感を呼びます。また、レジスタンスの戦いや世界帝府との対立を通じて、自由や正義についての問いを投げかける点も評価できます。

キャラクターについても、各々の銃の歴史や特性を反映した個性的なキャラクターが魅力です。ブラウン・ベス、シャルルヴィル、スプリングフィールド、ケンタッキーといった主要キャラクターは、それぞれの背景や成長が丁寧に描かれており、視聴者に愛される存在となっています。また、キャストの演技も素晴らしく、キャラクターの感情や心情をリアルに表現しています。

ビジュアル面では、トムス・エンタテインメントのクオリティの高いアニメーションが光ります。キャラクターデザインや背景美術、戦闘シーンの描写など、全てにおいて一貫した美しさと迫力があります。特に、貴銃士たちの戦闘シーンは、華麗で気高く、視覚的に非常に楽しめるものとなっています。

音楽も作品の魅力を引き立てる重要な要素です。オープニングテーマ「antique memory」は、貴銃士たちの気高さと美しさを象徴するような曲で、視聴者の心を引きつけます。エンディングテーマ「BLACK MATRIX」も、世界の荒廃と希望を感じさせる曲で、物語の雰囲気を盛り上げます。また、挿入歌も各キャラクターの心情や物語の展開に合わせて選ばれており、視聴者の感情を揺さぶります。

推薦するポイントとしては、まず、核戦争後の世界という重いテーマを扱いながらも、希望や友情、成長といった普遍的なテーマを描いている点です。これは、視聴者に深い感動を与え、考えさせる作品となっています。また、キャラクターの個性や成長が丁寧に描かれており、視聴者に愛される存在となっています。さらに、ビジュアル面や音楽面でも高いクオリティを誇っており、視覚的にも聴覚的にも楽しめる作品となっています。

特に、歴史や銃に興味がある方にはおすすめです。各キャラクターが実在の銃をモデルにしているため、その背景や歴史を知ることで、より深く作品を楽しむことができます。また、核戦争後の世界という設定に興味がある方や、希望や友情、成長といったテーマに共感する方にもおすすめです。

最後に、『千銃士』は、核戦争後の世界を舞台に、自由を求めるレジスタンスと貴銃士たちの戦いを描いた作品です。ストーリー、キャラクター、ビジュアル、音楽、全てにおいて高いクオリティを誇っており、視聴者に深い感動を与える作品となっています。ぜひ、視聴してみてください。