『Mission-E』の評価：スリル満載のミッションと深いストーリーが魅力の傑作アニメ

『Mission-E』：電磁波能力者たちの新たな戦いと共存への道

2008年夏、テレビアニメシリーズとして放送された『Mission-E』は、電磁波能力者たちの新たな物語を描いた作品です。原作は笹原楓、監督は加藤敏幸、アニメーション制作はスタジオディーン、製作はavex entertainmentとStudio DEENが担当しました。この作品は、2003年に放送された『CODE-E』の続編であり、5年後の世界を舞台にしています。『Mission-E』は、TYPE-E能力者たちの社会適合と隔離・管理を巡る対立を描きつつ、彼らの運命が対立か共存かという問いを投げかけます。

ストーリー

近未来の日本では、TYPE-E能力者たちが自分の力に気付かずに生活しています。そんな中、OLの美晴は自分の周りの電気機器が壊れまくることに悩んでいました。ある日、彼女の前に数名の男性が現れ、危険が迫っていると言って美晴を連れ去ろうとします。しかし、その瞬間、虹色に輝くボディースーツを着た女性二人組が颯爽と現れ、男性たちと交戦し、美晴を助けます。

この女性二人組は、TYPE-E能力者である君塚麻織（17歳）と海老原千波美（22歳）でした。彼女たちは、「TYPE-E能力者の社会適合を目的としたOZ」に所属しており、美晴を助けるために現れたのです。一方、美晴を連れ去ろうとした男性たちは、「TYPE-E能力者の隔離・管理を標榜するファウンデーション」のメンバーでした。

物語は、OZとファウンデーションの対立を軸に進みます。OZはTYPE-E能力者たちが社会に適合し、普通の生活を送ることを目指しています。一方、ファウンデーションは彼らを隔離し、管理することを主張しています。この二つの組織の対立を通じて、TYPE-E能力者たちの運命が描かれていきます。

キャラクター

『Mission-E』の主要キャラクターは以下の通りです。

君塚麻織：TYPE-E能力者で、OZのエージェント。17歳の少女で、人付き合いに関しては消極的ですが、大人びて見えます。しかし、中身は良くも悪くも歳相応の子供です。声優は稲村優奈が担当しています。
海老原千波美：TYPE-E能力者で、OZのエージェント。麻織の相棒役で、22歳の女性です。お人好しで素朴、押しの弱い性格です。光太郎とは周囲も公認で相思相愛の仲です。声優は橋本まいが担当しています。
九条園美：OZの創立の立役者で、麻織と千波美の上司。22歳の女性で、千波美達の元同級生です。既に結婚していて、一児の母です。声優は名塚佳織が担当しています。
斎橋由真：代々神道を奉じてきた家系に生まれたため、巫女を務めながらOZにも協力している女性。千波美達の元同級生で、時折、麻織と千波美にアドバイスをします。声優は水野理紗が担当しています。
巫光太郎：OZ北海道研究所の主任。高校生の時から変わらず、科学馬鹿で生真面目な22歳の男性です。千波美とは周囲も公認で相思相愛の仲です。声優は野村勝人が担当しています。
小松菜圭子：麻織が通う高校の保健の先生。生徒たちからも好かれている明朗活発な22歳の女性です。千波美達の元同級生ですが、未だにTYPE-Eのことは知りません。声優は桃井はるこが担当しています。

制作スタッフ

『Mission-E』の制作には、多くのスタッフが関わっています。以下に主要スタッフを紹介します。

企画：大泉浩之、野口和紀
企画協力：月刊サンザーGX（小学館）、ガガガ文庫（小学館）
原作：笹原楓
原案：榊一郎
シリーズ構成：佐藤卓哉
キャラクターデザイン、総作画監督：斎藤哲人
メカデザイン：菅沼栄治
プロップデザイン：岩畑剛一、菊池洋子
美術監督：伊東和宏
色彩設計：もちだたけし
撮影監督：森下成一
編集：松村正宏
編集助手：三田紗弥佳
ビデオ編集：IMAGICA（徳良義幸、服部一太）
音響監督：郷田ほづみ
サウンドデザイン：山田稔（いいな）
録音調整：木澤秀昭（T&T）
録音助手：明石崇廉（タバック）
音響制作：ダックスプロダクション
音響制作担当：平田哲、西島浩志
録音スタジオ：タバック
音楽：かの香織
音楽制作：ZOOM FLICKER
音楽制作協力：イマジン、齋藤裕二
SF考証：村上弘明
設定制作：米岡仁司
出版：原尾有美子（「CODE-EX」）
出版協力：小室時恵、石川昌彦、野村敦司
企画協力：柴田雛（TOE）
宣伝プロデューサー：齋藤“JUMBO”雅哉
番組協力：久保田恭史、松村一人、川西正文
WEBデザイン：菊地春佳、小柳隆樹
プロダクションマネージャー：折本全代
プロデューサー：松田桂一、飯泉朝一
エグゼクティブプロデューサー：高谷与志人、長谷川洋
アニメーション制作：スタジオディーン
監督：加藤敏幸
製作：avex entertainment、Studio DEEN

放送情報

『Mission-E』は、2008年7月8日から9月23日まで放送されました。以下の放送局で視聴することができました。

とちぎテレビ：2008年7月7日～2008年9月22日、毎週月曜25:05～25:35
チバテレビ：2008年7月7日～2008年9月22日、毎週月曜26:40～27:10
群馬テレビ：2008年7月9日～2008年9月24日、毎週水曜25:00～25:30
ぎふチャン：2008年7月9日～2008年9月24日、毎週水曜25:45～26:15
AT-X：2008年7月10日～2008年9月25日、毎週木曜10:30～11:00
KBS京都：2008年7月10日～2008年9月25日、毎週木曜25:30～26:00
テレビ和歌山：2008年7月10日～2008年9月25日、毎週木曜25:40～26:10
奈良テレビ：2008年7月10日～2008年9月25日、毎週木曜26:30～27:00
テレ玉：2008年7月12日～2008年9月27日、毎週土曜26:00～26:30
tvk：2008年7月12日～2008年9月27日、毎週土曜28:00～28:30
BS11：2009年1月3日～2009年3月21日、毎週土曜24:30～25:00

また、ネット配信も行われ、BANDAI CHANNELで2008年7月14日から9月29日まで毎週月曜12:00に更新されました。

エピソード

『Mission-E』は全12話で構成されています。各エピソードのサブタイトルは以下の通りです。

Mission 1：OLさん誘拐大作戦！（2008/07/07）
Mission 2：女子校潜入大作戦！（2008/07/14）
Mission 3：黄昏の大作戦！（2008/07/21）
Mission 4：北の大地で大作戦！（2008/07/28）
Mission 5：GOGO WEST大作戦！（前編）（2008/08/04）
Mission 6：GOGO WEST大作戦！（後編）（2008/08/11）
Mission 7：大丈夫かな？大作戦！（2008/08/18）
Mission 8：ちょいヤバ、デート大作戦！（2008/08/25）
Mission 9：コンビ再起動大作戦！（2008/09/01）
Mission 10：過去の因縁大作戦！（2008/09/08）
Mission 11：クリスマスナイト大作戦！（2008/09/15）
Last Mission：最後の最後の大作戦（2008/09/22）

主題歌・楽曲

『Mission-E』の主題歌と挿入歌は以下の通りです。

OP1：E☆シークレッツ
- 作曲：かの香織
- 編曲：かの香織
ED1：Feel so Easy!
- 作詞：桃井はるこ
- 作曲：桃井はるこ
- 編曲：桃井はるこ
- 歌：桃井はるこ
ED2：Feel so Easy! ビリビリver.
- 作詞：桃井はるこ
- 作曲：桃井はるこ
- 編曲：MISSILE CHEWBACCA
- 歌：B・Bガ～ルズ（ビリビリガ～ルズ）
ED3：きみからの奇跡
- 作詞：かの香織
- 作曲：かの香織
- 編曲：かの香織
- 歌：君塚麻織（稲村優奈）

評価と推薦

『Mission-E』は、TYPE-E能力者たちの社会適合と隔離・管理を巡る対立を描いた作品であり、視聴者に深い感動と考えさせる要素を提供します。特に、OZとファウンデーションの対立を通じて描かれるTYPE-E能力者たちの運命は、視聴者に強い印象を与えます。また、キャラクターたちの成長や人間関係の変化も見逃せないポイントです。

この作品は、アクションシーンも見どころの一つであり、虹色に輝くボディースーツを着た麻織と千波美の活躍は視覚的に楽しむことができます。さらに、音楽も作品の雰囲気を盛り上げる重要な要素であり、かの香織や桃井はるこの楽曲は物語に深みを与えています。

『Mission-E』は、『CODE-E』のファンだけでなく、新たな視聴者にも楽しめる作品です。TYPE-E能力者たちの運命が対立か共存かという問いを投げかけるこの作品は、視聴者に考えさせるだけでなく、心を動かす力を持っています。ぜひ、この作品を視聴し、TYPE-E能力者たちの新たな戦いと共存への道を体験してみてください。

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