「11ぴきのねこ」レビュー:魅力的な猫たちの冒険物語

「11ぴきのねこ」レビュー:魅力的な猫たちの冒険物語

11ぴきのねこ - ジュウイッピキノネコ

■公開メディア

劇場

■原作メディア

漫画

■公開日

1980年07月19日 ~ 0000年01月01日

■配給会社

日本ヘラルド映画

■分数

83分

■話数

1話

■原作

馬場のぼる 「11ぴきのねこ」

■監督

・演出/藤本四郎

■制作

・製作/グループ・タック

■ストーリー

ドラネコ大将を中心とする11ぴきの猫はイタズラをくりかえし、街の大人たちは大弱り。警察署長は11ぴきの猫を呼びだし、うるさくしたら解散とお説教。がっかりした猫たちはひげ長じいさん猫から、大きな魚の出てくる昔話を聞く。その魚は11ぴきで食べても一力月はかかるという。街で遊べなくなった猫たちはその魚をとりに行くことにした。仲間で力をあわせれば、怪物魚をやっつけられると、団結だけを頼りに冒険の旅に出発。街を出ると、11ぴきにとって初めての経験が次々と起る。そして、仲間われや数々の苦労の末、11ぴきの猫は、仲間っていいものだと再認識。ひとまわりもふたまわりも大きく成長した11ぴきが、遂にあの大きな魚が住んでいる湖にたどりついた。海のように広く、不気味に静まりかえった湖。大当に大きな魚はいるのだろうか。大きな魚の大きな湖。11ぴきは大きな夢をまるごと食べはじめた。

■解説

11ぴきの猫たちが、夢を求めて、冒険の旅に出て、自由、愛、仲間、やさしさ、協力など11のテーマに自分たちの力で立ち向っていく姿を描く。漫画家馬場のぼるが、13年前にこぐま社より出版し第15回サンケイ児童出版文化賞を受賞した同名の絵本のアニメーション化。脚色は鈴木良武、演出は藤本四郎、撮影は森山一がそれぞれ担当。

■キャスト

・トラネコ大将/郷ひろみ
・市長/納谷悟朗
・警察署長/二見忠男
・ヒゲ長じいさん/槐柳二
・ネコA、巨大魚/阪脩
・ネコB/池水通洋
・ネコC/沢りつお
・ネコD/山下啓介
・ネコE/八代駿
・ネコF/牧野和子
・ネコG/丸山裕子
・ネコH/林一夫
・ネコI/曽我部和恭
・ネコJ/安西正弘
・町のネコA/倉口佳三
・町のネコB/伊沢弘
・町のネコC/永井寛孝
・町のネコD/山口滋樹

■メインスタッフ

・制作/グループ・タック
・企画・制作 / 田代敦巳・古川博三
・演出/藤本四郎
・アニメーション監督/前田庸生
・脚色/鈴木良武
・文芸協力/松本茂雄
・音楽/小室等
・チーフアニメーター/上口照人
・美術/青木稔
・音響/田代敦巳
・撮影/森山一
・編集/古川雅士
・作詞/佐藤信
・音響効果/柏原満
・制作主任/藤田健
・プロデューサー/宇田川東樹
・制作協力/ヘラルドエンタープライズ、京都映画センター
・協力/こぐま社、CBSソニー、テアトルエコー

■詳細な評測と推薦

1980年に公開されたアニメーション映画「11ぴきのねこ」は、馬場のぼるの同名絵本を原作とした作品であり、子供から大人まで幅広い層に愛される名作として知られています。この作品は、11匹の猫たちが冒険を通じて成長し、仲間の大切さを学ぶ物語であり、そのテーマ性とストーリーテリングの巧妙さが高く評価されています。

まず、ストーリーについて触れてみましょう。「11ぴきのねこ」は、トラネコ大将を中心とする11匹の猫たちが街でイタズラを繰り返すことから始まります。しかし、警察署長の厳しいお説教により、街で遊ぶことができなくなった猫たちは、ひげ長じいさんから聞いた大きな魚の話に興味を持ち、その魚を捕まえるために冒険の旅に出ることになります。この冒険の過程で、猫たちは様々な困難に直面しながらも、仲間との絆を深め、成長していきます。最終的に大きな魚を捕まえることができた猫たちは、仲間の大切さを再認識し、夢を叶える喜びを感じることができます。このストーリーは、子供たちに夢や希望、そして仲間の大切さを教える素晴らしい教材となっています。

次に、キャラクターについて見てみましょう。トラネコ大将を始めとする11匹の猫たちは、それぞれ個性的なキャラクターを持っており、見ている側を飽きさせません。特にトラネコ大将のリーダーシップや、ひげ長じいさんの知恵、そして他の猫たちの協力精神が物語を盛り上げています。また、声優陣も豪華で、郷ひろみや納谷悟朗、二見忠男など、当時の人気声優が多く参加しており、キャラクターの魅力をさらに引き立てています。

映像面では、グループ・タックの制作による美しいアニメーションが特徴的です。特に、冒険の旅のシーンでは、自然の美しさや猫たちの表情が細やかに描かれており、見る者を引き込む力があります。また、音楽も小室等の素晴らしい楽曲が物語を盛り上げており、特にエンディングテーマ「大きな魚の大きな湖」は、多くの人々の心に残る名曲となっています。

この作品のテーマ性についても触れておきたいと思います。「11ぴきのねこ」は、自由、愛、仲間、やさしさ、協力など、11のテーマを描いており、それぞれのテーマが猫たちの冒険を通じて深く掘り下げられています。特に、仲間の大切さや協力の大切さを強調したシーンは、子供たちに深い感動を与え、成長のきっかけとなることでしょう。また、大人にとっても、改めて仲間の大切さを考えさせられる作品となっています。

最後に、この作品の推薦について述べたいと思います。「11ぴきのねこ」は、子供から大人まで楽しめる作品であり、特に家族で見ることをお勧めします。子供たちは猫たちの冒険に夢中になり、仲間の大切さを学ぶことができるでしょう。また、大人にとっても、懐かしさや感動を感じることができ、家族との絆を深めるきっかけとなることでしょう。さらに、この作品は教育的な価値も高く、学校や図書館などでも上映されることをお勧めします。子供たちに夢や希望、そして仲間の大切さを教える素晴らしい教材となるでしょう。

以上、「11ぴきのねこ」の詳細な評測と推薦を述べてきました。この作品は、ストーリー、キャラクター、映像、音楽、テーマ性など、全てにおいて優れた作品であり、多くの人々に愛される名作となっています。ぜひ一度ご覧いただき、その魅力を感じていただければと思います。

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