宇宙空母ブルーノアの魅力と評価:壮大な冒険と感動の物語

宇宙空母ブルーノアの魅力と評価:壮大な冒険と感動の物語

宇宙空母ブルーノア - ウチュウクウボブルーノア

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

アニメオリジナル

■放送期間

1979年10月13日 ~ 1980年03月29日
1979年10月13日~1980年03月29日毎週土曜日19:00~19:30
30分1回1話全24本
※第1話のみ2時間スペシャルとしてオンエア。

■放送局

読売テレビ

■分数

30分

■話数

24話

■原作

・原案/西崎義展

■監督

・監督/勝間田具治

■制作

・制作/よみうりテレビ、アカデミー製作

■ストーリー

西暦2052年、異星人ゴドムによる総攻撃で人類の9割が死滅し、地球はゴドムの支配下に置かれてしまう。生き残った人類は地球救出組織である「マルス」を結成し、戦略空母ブルーノアを密かに建造。ブルーノアは太平洋に点在するゴドムの基地を破壊しつつ、地球の衛星軌道上に浮かぶゴドム人工惑星を叩くべく反重力エンジンを装備して宇宙へと飛び立つ。

■解説

異星人ゴドムの来襲により壊滅状態となった近未来の地球が舞台の海洋SFアドベンチャー。作品タイトルには「宇宙空母」とあるがメインメカである空母ブルーノアが宇宙に飛び立つのは物語終盤であり、物語の大半は地球上の海を舞台にした展開となっている。地球側が造った戦略空母ブルーノア、それに搭載された戦闘ヘリや小型潜水艦といったメカ設定とその描写にも力を入れて制作された。

■キャスト

・日下真/古谷徹
・土門慶/川島千代子
・土門鋭/柴田秀勝

■メインスタッフ

・企画、原案、製作/西崎義展
・プロデューサー/飯島敬
・監督/勝間田具治
・総作画監督/小泉謙三
・キャラクターデザイン・作画監督/羽根章悦
・メカニックデザイン/銀映社(開田裕治、増尾隆之)
・SF監修/金子隆一
・音楽(作曲)/平尾昌晃、宮川泰
・音楽(編曲)/船山基紀
・音響/太田克己
・録音/岩田広一、映広音響
・効果/伊藤克己
・担当プロデューサー/福尾元夫(YTV)、野崎欣宏
・現像/東映化学
・制作/よみうりテレビ、アカデミー製作

■メインキャラクタ

・日下真(くさかしん)
主人公で地球人の若者。科学者だった父が建造に参加していたブルーノアに乗り込み、土門艦長らの厳しい指導を受けつつ成長していく。当初は小型潜水艦シイラの乗員だが、のちにブルーノアの戦務長となる。
・土門慶(どもんケイ)
土門艦長の娘。民間人だったがブルーノアに搭乗、小型潜水艦シイラの乗員として魚雷を担当する。
・土門鋭(どもんえい)
ブルーノアの艦長。のち宇宙艦隊の司令も兼任する。慶の父親。

■メインロボ・アイテム

・ブルーノア
地球が建造した全長360メートルにも及ぶ超大型の戦闘空母。海上を進むほか、左右両舷の巨大なフライトデッキを閉じることで海中への潜水も可能。のちに反重力エンジンを装備し、大気圏外での飛行も可能になる。艦首に装備された反陽子砲は一撃でゴドム要塞を破壊できる強大な武器だが、発射してから約10分間は艦の全機能が停止する。また、各種ミサイルや魚雷、ガトリング砲、対空レーザー砲、超音波銃のフォノンメーザー、中性子ビーム砲なども装備。搭載メカは艦首に小型潜水艦のシイラ、艦尾に大型戦闘ヘリのバイソン。多数の艦載機も搭載している。

■サブタイトル

・第1話/若き獅子たちの誕生(1979/10/13)
・第2話/ブルーノア南下す(1979/10/20)
・第3話/サンゴ礁救出作戦(1979/11/03)
・第4話/ゴドム基地の秘密(1979/11/10)
・第5話/ゴドムの地球改造計画(1979/11/17)
・第6話/南海のアダムとイブ(1979/11/24)
・第7話/燃える南十字星(1979/12/01)
・第8話/あの塔を撃て!(1979/12/08)
・第9話/愛と怒りのハリケーン(1979/12/15)
・第10話/決断のまわり道(1979/12/22)
・第11話/あしたへの誓い(1979/12/29)
・第12話/ファラ、その愛(1980/01/5)
・第13話/恐怖の赤潮地獄(1980/01/12)
・第14話/痛快!ダミー作戦(1980/01/19)
・第15話/バミューダからの第一報(1980/01/26)
・第16話/壮烈!北極海突入(1980/02/02)
・第17話/深海の一騎打ち(1980/02/09)
・第18話/アメリカ海峡突破作戦(1980/02/16)
・第19話/アマゾン奇襲作戦(1980/02/23)
・第20話/バミューダ48時間(1980/03/01)
・第21話/いざ、宇宙へ(1980/03/08)
・第22話/ゴドムの正体(1980/03/15)
・第23話/ゴドムよ、何処へ?!(1980/03/22)
・第24話/地球よ、永遠に!(1980/03/29)
※第1話は2時間スペシャルでオンエアされたが、地方局オンエア用や再放送用に30分枠×4回に分割したバージョンも作られている。分割第1話のエピソードタイトルは下記。
1/大宇宙の放浪者
2/地球の希望はこれだ!!
3/大危機!ブルーノア
4/反陽子砲 発射!

■主題歌・楽曲

・OP1
・宇宙空母ブルーノア -大いなる海へ-
・作詞/山上路夫
・作曲/平尾昌晃
・編曲/船山基紀
・歌/川崎麻世

・ED1
・夜間航海(ナイト・クルーズ)
・作詞/山上路夫
・作曲/平尾昌晃
・編曲/船山基紀
・歌/川崎麻世

■評論

1979年から1980年にかけて放送された「宇宙空母ブルーノア」は、異星人ゴドムの侵略から地球を守るための戦いを描いた海洋SFアドベンチャーアニメです。この作品は、当時の視聴者に強烈な印象を与え、多くのファンを生み出しました。以下では、作品の魅力や特徴、そしてその背景について詳しく解説します。

ストーリーの魅力

「宇宙空母ブルーノア」のストーリーは、西暦2052年の地球を舞台にしています。異星人ゴドムの総攻撃により、人類の9割が死滅し、地球はゴドムの支配下に置かれます。しかし、生き残った人類は「マルス」という地球救出組織を結成し、戦略空母ブルーノアを建造します。このブルーノアは、ゴドムの基地を破壊し、最終的にはゴドムの人工惑星を攻撃するために宇宙へと飛び立つという壮大な物語です。

物語の魅力は、主人公日下真を始めとするキャラクターたちの成長と、彼らが直面する困難を乗り越えていく姿にあります。特に、日下真が科学者だった父の遺志を継ぎ、ブルーノアの戦務長として成長していく過程は感動的です。また、土門慶や土門鋭といったキャラクターたちとの絆も深く描かれており、視聴者に強い共感を呼びます。

メカニックデザインの魅力

「宇宙空母ブルーノア」のもう一つの魅力は、メカニックデザインにあります。メインメカであるブルーノアは、全長360メートルの超大型戦闘空母で、海上を進むだけでなく、海中への潜水や大気圏外での飛行も可能です。反陽子砲や各種ミサイル、魚雷、ガトリング砲、対空レーザー砲など、多彩な武器を装備しており、その描写は非常にリアルで迫力があります。

また、ブルーノアに搭載されている小型潜水艦シイラや大型戦闘ヘリバイソンも、細部までこだわったデザインが施されており、視聴者を引きつけます。特に、ブルーノアが反陽子砲を発射するシーンは、作品のクライマックスを飾る名場面として多くのファンに記憶されています。

音楽の魅力

「宇宙空母ブルーノア」の音楽も、作品の魅力を引き立てる重要な要素です。オープニングテーマ「宇宙空母ブルーノア -大いなる海へ-」とエンディングテーマ「夜間航海(ナイト・クルーズ)」は、共に川崎麻世が歌っており、その力強い歌声と壮大なメロディーが視聴者の心を捉えます。作曲を担当した平尾昌晃と編曲を担当した船山基紀のタッグも、作品の雰囲気を盛り上げるのに一役買っています。

制作背景と影響

「宇宙空母ブルーノア」は、アニメオリジナル作品として制作されました。原案を担当した西崎義展は、当時のSFブームを背景に、海洋SFアドベンチャーという新しいジャンルを開拓しました。また、監督の勝間田具治やキャラクターデザインを担当した羽根章悦、メカニックデザインを担当した銀映社の開田裕治と増尾隆之など、豪華なスタッフ陣が集結し、作品のクオリティを高めました。

この作品は、放送当時から高い評価を受け、多くのファンを獲得しました。特に、メカニックデザインのリアルさやストーリーの壮大さは、後のSFアニメに大きな影響を与えました。また、ブルーノアというメカニックは、模型や玩具としても人気を博し、作品の世界観を広く普及させることに成功しました。

■推薦

「宇宙空母ブルーノア」は、SFアニメファンだけでなく、メカニックデザインや壮大なストーリーを楽しみたい視聴者にもおすすめです。特に、主人公日下真の成長やブルーノアの活躍に感動したい方には必見の作品です。また、音楽の力強さやキャラクターたちの絆も魅力の一つであり、視聴後にその余韻を長く感じることができるでしょう。

さらに、この作品は1970年代後半から1980年代初頭のSFアニメの流れを理解する上でも重要な作品です。当時のSFブームやアニメ制作の背景を知ることで、より深く作品を楽しむことができます。ぜひ、「宇宙空母ブルーノア」を視聴し、その魅力を体感してみてください。

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