カウンターポイント：米国のスマートフォン販売は2024年第4四半期に前年比3％減少

カウンターポイント社のレポートによると、通信事業者は四半期中にアップグレード率の緩和を報告したものの、米国のスマートフォン市場の売上は2024年第4四半期に前年同期比で3％減少した。売上減少は、600ドル未満のセグメント、特に300ドル未満のデバイスの売上減少によるものだ。 600ドル以上の価格帯の売上は、ホリデーシーズン中に高級スマートフォンの需要が増加したため前年比4％増加し、米国市場全体のさらなる落ち込みを抑制した。

市場価格帯の動向について、シニアリサーチアナリストのモーリス・クラーネ氏は次のようにコメントしています。「今年の最後の四半期、米国市場は通常、プレミアムスマートフォン市場によってより牽引されています。2024年第4四半期には、600ドル以上のモデルの売上が前年比4％増加しました。iPhone 15シリーズと比較すると、iPhone 16シリーズは発売日から販売1年目の終わりまで、前年比1％の売上増加が見られました。プレミアム化の傾向が続いているため、消費者はデバイスをアップグレードする際に、より高価なスマートフォンを購入するようになっています。Pixel 9の製品ポートフォリオの拡大が消費者の共感を呼び、Appleの売上は2桁増加しました。米国市場でGenAIデバイスが発売されてからほぼ1年が経過しましたが、GenAI主導の需要は依然として低迷していると考えています。S25などの第2世代GenAIスマートフォンの登場により、需要が増加すると予想しています。」

クラーネ氏はさらに次のように付け加えた。「600ドル未満のスマートフォン市場は、市場の低価格帯での統合と、特に300ドル未満のセグメントでのデバイス需要の低迷により、前年比20％減少しました。このセグメントの消費者は価格に敏感で、雇用と賃金の伸びという点で米国で見られるようなマクロ経済の回復を経験していません。」