『放課後のプレアデス』：魔法少女の新たな魅力と深遠な物語を徹底解剖

放課後のプレアデス - ホウカゴノプレアデス

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

アニメオリジナル

■放送期間

2015年04月08日～ 2015年06月24日

■放送局

朝日放送、TOKYO MX

■分数

30分

■話数

12話

■原作

GAINAX

■監督

佐伯昭志

■制作

アニメーション制作／GAINAX

■著作

©GAINAX／放課後のプレアデス製作委員会

■ストーリー

星が大好きな中学生、すばるはある日の放課後、宇宙からやって来たプレアデス星人と遭遇した。地球の惑星軌道上で遭難した宇宙移民船を直すため、プレアデス星人は地球人の中からエンジンのカケラをあつめる協力者を召還したという。ところが集まったのは1人のはずが何故か5人!「魔法使い」に任命された5人の少女たちはそれぞれ何かが足りていなくて、力を合わせようにもいつもちぐはぐで失敗ばかり。おまけに謎の少年まで現れて、こんなことでエンジンのカケラを回収して宇宙船を直すことはできるのか??

かわいそうな宇宙人を助けようと、未熟さゆえの無限の可能性の力を武器に、友情を培いつつ、カケラあつめに飛びまわるすばるたち5人。宇宙と時を翔る、希望の物語。

■キャスト

・すばる／高森奈津美
・あおい／大橋歩夕
・いつき／立野香菜子
・ひかる／牧野由依
・ななこ／藤田咲
・みなと／桑島法子

■メインスタッフ

・原作、アニメーション制作／GAINAX
・監督／佐伯昭志
・キャラクターデザイン、総作画監督／大塚　舞
・美術監督／加藤　浩
・色彩設計／吉村智恵
・撮影監督／石黒晴嗣
・3DCG監督／白井宏旨
・編集／三嶋章紀
・音楽／浜口史郎
・音響監督／飯田里樹

■メインキャラクタ

・すばる
幼い頃から天体観測が好きで、１人天文部として活動している。星に関しては少々オタクな一面も。何かに迷ったり、泣き虫なところもあるが、仲間を信じる気持は誰よりも強い。あおいとは幼なじみだが、別々の中学に進学したため疎遠になっていた。

・あおい
ボーイッシュな見た目の少女だが、実は可愛いものが大好き。本人は隠しているつもりだが、顔や行動に出やすく嘘が下手なタイプ。すばるの幼なじみで、すばるを守るという使命感がある。

・いつき
おしとやかで、優しく５人の中で一番の良心。一方で、大食いで力持ちな一面も。自分から自己主張を控えている部分もあるが、実は誰よりも好奇心旺盛。

・ひかる
5人の少女達の中で一番活発でムードメーカー的存在。天才肌で、運動神経も抜群。絶対音感も持っている。時折どこか達観したところもあるが、内面は年相応のかわいらしい少女。

・ななこ
語学に堪能で、自称・プレアデス星人の言葉が分かる唯一の少女。あらゆる言語と占いを網羅している。一見無口で言葉数は少ないが、皆の力になろうと日々開発や研究をしている。

・プレアデス星人
すばる達には通称「会長」と呼ばれる。壊れた宇宙船を直す為、すばる達を協力者として呼び出した。すばるたち５人以外の人間には、姿は見えないようだが…。

・みなと
すばるが迷い込んだ不思議な温室に、いつも１人佇んでいる少年。どこか浮世離れした雰囲気だが、無意識にすばるの背中を押してくれる存在。

■サブタイトル

・第1話／流星予報:雨時々流れ星
・第2話／星めぐりの歌
・第3話／5人のシンデレラ
・第4話／ソの夢
・第5話／帽子と氷とお姫様
・第6話／目覚めの花
・第7話／タカラモノフタツ或いはイチゴノカオリ
・第8話／ななこ13
・第9話／プラネタリウムランデブー
・第10話／キラキラな夜
・第11話／最後の光と彼の名前
・第12話／渚にて

■主題歌・楽曲

・OP1
・Stella-rium
・1～11
・作詞／くまのきよみ
・作曲／samfree
・編曲／samfree
・歌／鹿乃

・ED1
・ここから、かなたから
・2～12
・作詞／くまのきよみ
・作曲／伊藤翼
・編曲／伊藤翼
・歌／fragments(高森奈津美、大橋歩夕、立野香菜子、牧野由依、藤田咲)

・挿入歌1
・星めぐりの歌
・2
・作詞／宮沢賢治
・作曲／宮沢賢治
・編曲／若林タカツグ
・歌／すばる(高森奈津美)&あおい(大橋歩夕)

・挿入歌2
・reminiscence
・8
・作詞／くまのきよみ
・作曲／中村博
・編曲／中村博
・歌／ななこ(藤田咲)

■評測

「放課後のプレアデス」は、GAINAXが制作したアニメオリジナル作品であり、2015年に放送された。監督は佐伯昭志、キャラクターデザインと総作画監督は大塚舞が担当し、音楽は浜口史郎が手掛けた。この作品は、星が大好きな中学生のすばるとその仲間たちが、宇宙から来たプレアデス星人と共にエンジンのカケラを集め、宇宙船を修理する物語である。以下では、この作品の魅力と評価について詳しく述べる。

ストーリーとテーマ

「放課後のプレアデス」は、友情と成長をテーマにした作品である。主人公のすばるは、幼い頃から星が好きで、一人で天文部を運営している。ある日、放課後にプレアデス星人と出会い、宇宙船を修理するための協力者として選ばれる。しかし、集まったのはすばる一人ではなく、彼女の幼なじみのあおいや他の少女たちも含めた5人だった。彼女たちはそれぞれ個性的で、最初はうまく協力できずに失敗を繰り返すが、次第に絆を深めていく。この過程が非常に感動的で、視聴者に強い印象を与える。

また、物語には謎の少年みなとが登場し、彼の存在がすばるの成長を後押しする。みなとは、すばるが迷い込んだ不思議な温室にいつも一人で佇んでおり、彼女の背中を押す存在として重要な役割を果たす。このようなキャラクターの関係性が、物語に深みを与えている。

キャラクター

本作のキャラクターはそれぞれ個性的で、視聴者に強い印象を与える。すばるは星が大好きで、少々オタクな一面もあるが、仲間を信じる気持ちが強い。あおいはボーイッシュな見た目だが、実は可愛いものが大好きで、すばるを守る使命感を持つ。いつきはおしとやかで優しいが、大食いで力持ちな一面もあり、好奇心旺盛。ひかるは活発でムードメーカー的存在であり、天才肌で運動神経も抜群。ななこは語学に堪能で、プレアデス星人の言葉が分かる唯一の少女であり、占いや開発に熱心である。これらのキャラクターが互いに支え合い、成長していく姿が本作の魅力の一つである。

ビジュアルと音楽

「放課後のプレアデス」は、ビジュアル面でも非常に優れた作品である。キャラクターデザインは大塚舞が担当し、可愛らしいキャラクターが魅力的に描かれている。また、美術監督の加藤浩と色彩設計の吉村智恵による美しい背景も見逃せない。特に、星空や宇宙のシーンは息をのむほど美しく、視覚的な魅力が高い。

音楽も本作の重要な要素である。OPテーマ「Stella-rium」は鹿乃が歌っており、爽やかで美しいメロディーが物語の雰囲気を盛り上げる。EDテーマ「ここから、かなたから」はfragmentsによるもので、5人の少女たちの絆を感じさせる温かい曲となっている。また、挿入歌「星めぐりの歌」は宮沢賢治の詩に基づいており、すばるとあおいが歌うこの曲は物語の感動をさらに高める。さらに、ななこが歌う「reminiscence」も印象的で、彼女のキャラクターを深く理解する助けとなる。